以前、反啓蒙主義みたいなことを書いたけれど、啓蒙されたいと考えてる人の気持ちもわからなくはないんですよね。世界には無限に頭が良い人がいて、その中で自分がどの程度のポジションにいるのかがある程度わかる情報化社会で生きている限り、自らの無力感に苛まれないわけにもいかない。どんな分野でもそれを生業にしてるスペシャリストがいるしその方々の教えに啓蒙されるのは現実問題としてある程度正しかったりする。もちろんリベラル的な啓蒙がそれとは別の次元で批判されるべきというのはあるにせよ、普遍的な啓蒙主義を見た時に当事者の僕はそれに抗えるほど強い存在ではないんですよね。コロナ禍において科学者の意見に従うように、大な…