柚木麻子の『BUTTERバター』の読了感は、まさしくねっとり甘いバターの味だった・・・お話。
ここ数か月、昔の懐かしいものと向き合うことが多かった。 写真や手紙、手帳や日記、あるいはCD、本などなど・・・・・・ 私というひとりの人間の過去。自分でいうのもへんだけど、なかなか面白かった。 見せられない自分だけの黒歴史もあってこその、今なんだって思う。 過去に触れる時間が持てたというのは、百歩譲って、コロナ渦だったからということにしよう。 そして、ここ一週間で読んでいた図書館本。 これも、ひとりの「梶井真奈子」という獄中の女の心理や過去を探っていく物語である。 本のタイトルがバター? バターの話? 前情報も何もなしに読んだ。 でも、柚木麻子作品といえば・・・・ もともとは旅エッセイ本や深夜…
2020/06/20 16:20