モーツアルト ピアノ協奏曲第1番ヘ長調K37番

モーツアルト ピアノ協奏曲第1番ヘ長調K37番

スヴャストラフ・リヒテルのピアノルドルフ・バルシャイ指揮新星日本交響楽団1994年サントリーホールモーツアルト11歳の時の作曲である。モーツアルトに対して、如何に若い時の作曲といえどもモーツアルトであることに変わりはない。天才は生まれながらにその片鱗を見せるのだ。あの明るさ、透明さ、軽やかさの輝きは明白である。しかし、20歳代になってからのものとは明らかな違いが感じられる。このCDは他に2曲が入っている。年代順に聴くことができ、おのずとそれらの違いが分かる。20分足らずの曲だがモーツアルトの明るく軽やかな響きに打たれる。ピアニストのリヒテルは1915年ウクライナ生まれで1997年に84歳で亡くなった。今のウクライナのことを思えばさぞかし悲しむことであろう。モーツアルトピアノ協奏曲第1番ヘ長調K37番