家康は秀頼を憎んでいなかった
今回のシリーズは、伊達政宗についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――家康が、ほんとうに秀頼を憎んでいるのなら、何で関ケ原のおりに秀頼母子を助けたのか?わさわぎ秀頼を助けておいて、孫娘の千姫を嫁がせたり、度々江戸から京まで秀頼に会いに行ったりする必要がどうしてあろう。そればかりか、秀吉の七回忌には、世界中がびっくりするほど盛大な「皇国祭」を京都でやって、自分は将軍職を退いて駿府へ隠居しているのだ。そして、それらの好意は、淀どのもまたよく知っているし、秀頼も充分に感謝している。つまり、両者の間に殊さら言い立てるほどの憎悪感情もなければ、家康が秀頼母子をいじめたという事実も介在してない。秀頼母子だけではない。大坂方の重臣たちにしても、誰一人として家康に個人的な反感や憎しみを抱いている...家康は秀頼を憎んでいなかった
2022/10/31 07:00