サナトロジーは、死を見つめながらも、それを乗り越え、生を見つめなおすことを目的とするものです。
サナトロジー(死生学)は、尊厳死問題やターミナルケアなどを背景に、1970年代に現れた新しい学問領域で、死を見つめながらも、それを乗り越え、生を見つめなおすことをも目的とするものです。そんなサナトロジーと、相続・遺言・BCP・事業承継等との関係などに関する情報について、多くの方々と共有していきたいと思っております。
トランスパーソナル心理学とは、自己を超越した心理をとらえようとする心理学です。 一般の心理学では、人間の成長に関して、自我の確立、自己の実現の段階までを対象とする場合が多いのですが、トランスパーソナル心理学はその先の個を越えた、他者や宇宙との同一性
今回は、現在のところ最も権威のある死生学の全集ともいえる、東京大学出版会から発刊されている『死生学』の第三巻、『ライフサイクルと死』にも取り上げられている、ルドルフ・シュタイナーの死生学について概観していきたいと思います。 ルドルフ・シュタイナー(1861-
プラトン(紀元前427-347)は、死とは肉体と霊魂が分離することであり、肉体は消滅しても霊魂は死なず不死の存在となり、逆に死により、真の実在に達することができるため、死は忌みべきことではなくむしろ喜ばしいものだというような死生観を論じています。 デカルト(15
日本の習俗や日本仏教にも溶け込み、日本人の考え方や、のみならず社会制度までにも少なからず影響を与え、また法事等の儀式にも大きな影響を与えている儒教思想的な死生観を、今回はみてみたいと思います。 なお、本稿は、社会学者小室直樹氏(1932-2010)や、東京工業
日本人になじみが深い仏教哲学的な、死生観をみてみたいと思います。 まずは、その前提となる仏教の要の論理である「空」について考えてみます。 なお、本稿は、社会学者小室直樹氏(1932-2010)や、花園大学教授佐々木閑氏などの、現代宗教学としての仏教学や、宗教社会
遺言者が故意に、その遺言書の全体の、左上から右下にかけて、赤色のボールペンで1本の斜線を引いた場合、その遺言は無効となるという、最高裁の判断が出ました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151120-00000134-jij-soci(ペンで斜線、遺言書無効に=「故意に破棄
民俗学者の赤田光男帝塚山大学名誉教授は、死者が先祖となる過程について、「蘇生」「絶縁」「成仏」「追善」という4要素を経て、そのたびに儀礼・供養を繰り返し、それにより死者は先祖となっていくとしています。 命終した人の蘇生を願う儀礼が、「蘇生儀礼」で、親族が
旧約聖書のサムエル記上16章23節に、「ダビデが傍らで竪琴を奏でると、サウルの心が安まって気分が良くなり、悪霊は彼を離れた。」とあります。 古くから、音楽には心の痛みを癒す力があることが知られ、重要なケアとして用いられていたことが伺えます。 音楽によって、
今回は、死と生をめぐる心理学的な思想を概観していきたいと思います。 まずは、フロイト的な死生観ですが、精神分析学の創始者ジークムント・フロイトによれば、生きるとは喪失の連続であり、常なるものは何も無く、無常ではあるが、だからといって生が無駄であるとい
アメリカの精神科医、ニューヨーク市立大学名誉教授、ロバート・リフトン氏によれば、人はいつでも「生きている実感」を強く感じようとする一方で、生の有限性を超えた無限の何かとつながることで、「永遠の生命」を得ようともし、その両方の思いの中で揺れ動くとのこと
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