文章題にどのように躓くのか
昭和三十年代前半の算数指導についての本を読んでいたら「文章題」に子どもがどのようにつまずくのかが具体的な経験をもとに書かれていて、なおかつ例示も豊富で読み物としてもとても面白いものだった。他にも面白い部分はあるのだが、このところだけあげておく。 1) 長い文章の中から、数量処理に必要な要件をつかむことが困難であるときつまずく。 2) 短い文章の問題でも用語を吟味しなければつまずく。例: 「3 人のお友だちと 60 cm のひもを分けたいと思います。1 人いくらずつになるでしょう。」という問題で、「3 人のお友だち」というのは「私と 3 人のお友だち」の計 4 人と理解する必要がある。 3) 文…
2023/09/27 23:58