あれから数日。東京の空は、何事もなかったかのように青く澄んでいた。 だが、裏通りに吹き溜まる空気は、まだどこか湿り気を帯びている。 喫茶「ブラックレイン」。 …
松井玲奈さんと松井珠理奈さんが大好きな じゅりれなクラスタです。主に妄想小説書いています。
投稿タイトル 「世界が泣いてるなら」 「強がり時計」 「片想いFinally」 などなど
やがて反町先生がやって来た。 リビーングのテーブルに私と理佐さんが隣同士にその前に反町先生が座った。 「それで、俺に話ってなんだい。」 反町さんは優しい笑み…
(平手友梨奈side) 話は3年前のあの日にさかのぼる 理佐さんの部屋のドアが開いており私は理佐さんに選んでもらったと思った。 でも、理佐さんの笑顔を見て気づ…
(渡邊理佐side) それから3年後 今日はポカポカして温かい春風が新しい予感をあぶり出し気持ちをウキウキさせてくれる。 私は白のドレスに身を包み教会へ来てい…
(平手友梨奈side) 私は理佐さんのマンションへ到着していた。 折角、つき合っていたのにわざわざ振り出しに戻してしまった。 なぜ、私は敵に塩を送るような真…
(渡邊理佐side) 3月半ばの木曜日の夜、私は友梨奈と外で食事をした後海の見える港でベンチに座り話をしていた。 「今日の友梨奈、少し元気がないね。どうした…
反町先生が離婚するのは理佐さんが原因と思った私は娘の優奈さんに謝罪する。 「ごめん、優奈さんの家族をバラバラにしてしまって…」 「だから、違うんです。」 「え…
(平手友梨奈side) 3月の上旬、 反町先生がアメリカに立つまで後3週間 今日、反町先生はお休みだ。 理佐さんは他の先生方のお手伝いで外出しており、ゼミ室に…
ゼミが終わり、学生たちが帰っていく。 友梨奈は私の耳元で囁いてくる。 「じゃあ、何時ものように図書館にいるからね」 友梨奈もゼミ室を出ていった。 二人きりに…
(渡邉理佐side) 翌朝、私が目を覚ますと友梨奈はベッドの上で上半身を起こして私を見つめていた。 「おはよう、もう起きていたの?」 私は仰向けになりながら言…
それから1か月が経過して2月になった。 だが、私と理佐さんはキス以上の関係には進展しなかった。 いや、あえて私が発展させなかったのだ。 まだ、反町先生に想いが…
年が明けて、理佐さんと私は大学へ初めて訪れる。 理佐さんと反町先生が別れてから初めて顔を合わすんだ この日、私と理佐さんは一緒にゼミ室へ! そう、二人のことを…
理佐さんからの返事を聞く瞬間私は緊張のあまり出されたウーロン茶を一口飲む。 するとノドからゴクリと音が鳴り響いた。 しまった・・・ 雰囲気が台無しだよ。 「は…
(平手友梨奈side) 12月27日 午後17時 私は理佐さんのマンションへ呼ばれていた。 そう、私が告白した返事をしてくれるのだ。 反町先生とケジメをつける…
(渡邉理佐side)12月26日 私は今年最後の大学へ出勤する。 昨日が日曜だったために反町先生と会うのは1日空いのだ。 私は友梨奈に告白され、彼女の優しさに…
私は一大決心をして理佐さんに告白することにした。 「ねえ、理佐さん!理佐さんが反町先生のこと好きなのはわかるよ。でも、今のままじゃ絶対に理佐さんは不幸になるよ…
(平手友梨奈side)理佐さんがベッドから起き上がった瞬間私も自然と目が覚める。 「おはよう、理佐さん。」 「ごめん、起こしたね。おはよう。昨日はありがとう。…
友梨奈を部屋に招き入れた私はリビングのソファーに誘導し私は温かいココアを入れて隣に座った。 「ありがとう」 友梨奈はお礼を言って一口飲んだ。 そして一呼吸おい…
(平手友梨奈side)クリスマスイブ当日、 私は理佐さんに直接プレゼントを渡したくて夜の19時からマンション入り口で帰りを待っていたんだ。 泊ってこないって言…
私と隆史さんはロビーからエレベータ乗り場に二人で移動する。 するとそこには見慣れない女子高校生が立っていた。 すると、隆史さんが敏感に反応した。 え・・・? …
その日の夜、友梨奈からラインが入った。 「明日のイブはデートかな??」 「うん、その様なものだけど…友梨奈は?」 「私は友達と騒ぐよ。ところで明日は泊りなの?…
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あれから数日。東京の空は、何事もなかったかのように青く澄んでいた。 だが、裏通りに吹き溜まる空気は、まだどこか湿り気を帯びている。 喫茶「ブラックレイン」。 …
最初の標的、宮本は派手好きで、女好きだった。 その夜も、彼は西麻布の会員制ラウンジで、取り巻きを侍らせて高級シャンパンを浴びるように飲んでいた。 その中に、ひ…
筒井あやめが、震える指で闇サイトのエンターキーを押した翌日。 松井玲奈のスマートフォンが、無機質な振動音を立てた。 ディスプレイに表示されたのは、非通知の番号…
北村匠が筒井あやめから弟・隼人の相談を受けてから、 一週間も経たないうちに、その恐れていた事態は最悪の形で現実となった。 深夜、けたたましく鳴り響く電話の音…
その頃、東京の別の街角。 賑やかなカフェのテラス席で、北村匠は深刻な表情の筒井あやめと向かい合っていた。 高校時代の同級生である彼女は、明らかに憔悴しきってお…
ガラスを割れ~東京ノクターン~ 東京、その巨大な都市の片隅、 迷路のような路地裏に、その店は存在した。 ドアに刻まれた控えめな「L」のサイン。 そこは、かつて…
最後までご愛読していただきまことにありがとうございます。 この物語「遠距離恋愛の終着駅」は、そのタイトルの通り、愛し合う二人が距離によって翻弄される難しさ、…
それから、1ヶ月が過ぎた。 ある金曜日の夜、私は昴さんと、少しお洒落なバーで食事をしながらお酒を飲んでいた あれ以来、友梨奈は一度も私に接触してこなかった。 …
その日以来、友梨奈は私に気安く話しかけることはなくなった。 やがて週末を迎え、友梨奈の歓迎会が営業所全体で行われた。 営業職、事務職合わせて30名が参加する、…
そんな4月のことだった。 「ねる~~、今度の人事異動の話、聞いた??」 明るい声で私に話しかけてきたのは、同期の事務員である渡邉理佐だった。 彼女はいつも明る…
あれから2年。私は社内の給湯室で、営業部の男性社員と二人きりになった。 湯気が立ち上る中、彼の低い声が耳に届く。 「ねる…今晩、少しでも会えるかな?」 私は少…
友梨奈は、しばらくの間、テーブルの一点を見つめていたが、やがて、意を決したように顔を上げ、真っ直ぐに私の目を見て言った。 「ねる…本当に、ごめん。でも…私は…
どれくらい彷徨っただろうか。 気づけば、私は煌々と明かりの灯る、ネットカフェの個室ブースの中にいた。 もう、終電の時間はとっくに過ぎている。東京へ帰る手段も…
夜の21時過ぎ、私は友梨奈のマンションの前に立っていた。 ドキドキしながら、合鍵を使って、できるだけ静かにドアを開ける。 (友梨奈、ただいまー!って言って驚か…
しかし、次に私が大阪へ行く約束の前日、木曜日の夜のことだった。 友梨奈からLINEが入った。 「ごめん、ねる! 急なんだけど、明後日の土曜日に、どうしても外せ…
ベッドの中でうとうとしながら、友梨奈を待っていた。時計の針が午前1時10分を指していたのをぼんやりと見た記憶はあるが、その後はいつの間にか深い眠りに落ちていた…
季節は移ろい、街路樹の葉が少しずつ色づき始めた9月。 友梨奈が大阪へ転勤してから、早いもので5ヶ月が経過していた。 その間、私たちは約束通り2週間ごとに行き来…
部屋がすっかり綺麗になった頃には、外はもうすっかり暗くなっていた。 私たちは買ってきたお惣菜で簡単な夕食を済ませ、そして、一つのベッドにもぐりこんだ。 久しぶ…
友梨奈が大阪へ行ってから、最初の週末がやってきた。 正確には、金曜日の夜。私は仕事を終えると、急いでターミナル駅へ向かい、19時発の大阪行き新幹線に飛び乗った…
翌日、チェックアウト時間の午前11時ぎりぎりになって、私たちは重い体を引きずるようにホテルのロビーに降りた。 寝不足と、昨夜の激しさで体は少し怠かったけれど、…
二人で海を見に行ってからというもの、 理佐からのラインが頻繁にはいるようになった。 友梨奈にはやく会いたいよとか、今日はカレーだからねとか、今度は映画行きたい…
(平手友梨奈side)突然、私の頬に感じた温かさに、私は驚きとともに動揺を覚えた。それは理佐からのキスだった・・・ 「タイム!!いきなりすぎだよ。覚えてない!…
(渡邉理佐side)翌日、私は退院し、迎えに来た佐藤さんとタクシーに乗って帰宅した。 友梨奈は部活の合間を縫って2日に1回は自宅に遊びに来ては夕食を共にしてく…
私は歩きながら、ラインで玲奈さんに理佐が目を覚まして、少しよくなったことを伝えた。 そのメッセージを送った後、私の心は少し安堵した。 私は家で仮眠したのち、D…
私の手は、理佐の手をずっと握りしめている。 その手の温もりが私の心を満たしている。 彼女の手は、柔らかくて小さく、私の手の中で完全に包み込まれている。 理佐は…
どれだけの時間が経ったのか目を覚ますと友梨奈の顔が視界に浮かんでいた。 「友梨奈、ここはどこ?」 「病院だよ、理佐。試合中に突然倒れてしまったんだ。でも大丈夫…
暫くすると、医者(せんせい)が処置室からでてきて、佐藤さんに説明をはじめた。 「薬の副作用による、吐血と貧血ですね。数値は安定していますが、念の為一週間程入…
いよいよ、試合当日。 客席は、まばらにしかお客さんがいなかった為に、理佐の居場所がすぐに確認できた。 彼女の笑顔が私の心を落ち着かせ、自信を与えてくれた。 私…
(渡邉理佐side)私が部屋で本を読んでいるときだった。 窓から差し込む夕日が部屋を暖かく照らしていた。 その時、スマホが振動し、画面には友梨奈からのラインが…
(平手友梨奈side)食後、佐藤さんが入れてくれたコーヒーを飲み終えた後に私は発言する 「もう、こんな時間か?遅くなると両親うるさいから、わたし帰るね」 理佐…
(平手友梨奈side)私が持参したDVDを見せると、理佐の顔は一瞬で明るくなった。 彼女の目はキラキラと輝き、その笑顔はまるで太陽のように輝いていた。 しかし…
(渡邉理佐side)思いがけない友梨奈の一言が、私の心の奥底に眠っていた思い出を呼び覚したのだ。 彼女の瞳は、私の心の中に深く入り込み、私の過去を探り始めた。…
それから3日後、毎日のようにラインのやり取りをしてようやく彼女からの招待のラインが届いた。 私の心は喜びで満ち溢れ、そのことを監督の玲奈さんに伝えると、 「え…
(渡邉理佐side)私は友梨奈の強引さに驚いた。 彼女は突然私の前に現れ、私の日常を一変させた。 それはまるで台風のようなものだった。 しかし、その強風に吹き…
どれぐらい時間が経過したのだろうか。 私の頭は、柔らかな感触とハチミツのような甘い香りに包まれていた。 それは、まるで夢の中にいるかのような感覚だった。 しか…
(平手友梨奈side)私の名前は平手友梨奈、都内の某大学に通う3回生で、まだ21歳の若さだ。 今は夏休みで、私が所属するバスケットボール部の練習に大学の広々…
Pure Love夏の日差しは容赦なく地面を焼き、蝉たちはその暑さを忘れさせてくれるように一斉に鳴き始める。 その声は辺り一面に響き渡り、子供たちが河…
理佐は一人、校庭を見つめた。 彼女の心には、友梨奈との3年間の思い出が溢れかえっていた。 そして、理佐は友梨奈と過ごした教室へと足を運んだ。 理佐は、友梨奈の…
校門に戻った理佐の前に、小林由依と菅井友香が立っていた。 由依の瞳は、何かを伝えたいという強い意志で輝いていた。 「理佐、私、あなたに伝えたいことがあるの。…
(第三者side)卒業式が終わり、校庭は静寂に包まれていた。 その中で、渡邉理佐は4人で待ち合わせの場所の校庭の片隅に、真っ先に来ていた。 彼女の心には、友…