あれから数日。東京の空は、何事もなかったかのように青く澄んでいた。 だが、裏通りに吹き溜まる空気は、まだどこか湿り気を帯びている。 喫茶「ブラックレイン」。 …
松井玲奈さんと松井珠理奈さんが大好きな じゅりれなクラスタです。主に妄想小説書いています。
投稿タイトル 「世界が泣いてるなら」 「強がり時計」 「片想いFinally」 などなど
二人で海を見に行ってからというもの、 理佐からのラインが頻繁にはいるようになった。 友梨奈にはやく会いたいよとか、今日はカレーだからねとか、今度は映画行きたい…
(平手友梨奈side)突然、私の頬に感じた温かさに、私は驚きとともに動揺を覚えた。それは理佐からのキスだった・・・ 「タイム!!いきなりすぎだよ。覚えてない!…
(渡邉理佐side)翌日、私は退院し、迎えに来た佐藤さんとタクシーに乗って帰宅した。 友梨奈は部活の合間を縫って2日に1回は自宅に遊びに来ては夕食を共にしてく…
私は歩きながら、ラインで玲奈さんに理佐が目を覚まして、少しよくなったことを伝えた。 そのメッセージを送った後、私の心は少し安堵した。 私は家で仮眠したのち、D…
私の手は、理佐の手をずっと握りしめている。 その手の温もりが私の心を満たしている。 彼女の手は、柔らかくて小さく、私の手の中で完全に包み込まれている。 理佐は…
どれだけの時間が経ったのか目を覚ますと友梨奈の顔が視界に浮かんでいた。 「友梨奈、ここはどこ?」 「病院だよ、理佐。試合中に突然倒れてしまったんだ。でも大丈夫…
暫くすると、医者(せんせい)が処置室からでてきて、佐藤さんに説明をはじめた。 「薬の副作用による、吐血と貧血ですね。数値は安定していますが、念の為一週間程入…
いよいよ、試合当日。 客席は、まばらにしかお客さんがいなかった為に、理佐の居場所がすぐに確認できた。 彼女の笑顔が私の心を落ち着かせ、自信を与えてくれた。 私…
(渡邉理佐side)私が部屋で本を読んでいるときだった。 窓から差し込む夕日が部屋を暖かく照らしていた。 その時、スマホが振動し、画面には友梨奈からのラインが…
(平手友梨奈side)食後、佐藤さんが入れてくれたコーヒーを飲み終えた後に私は発言する 「もう、こんな時間か?遅くなると両親うるさいから、わたし帰るね」 理佐…
(平手友梨奈side)私が持参したDVDを見せると、理佐の顔は一瞬で明るくなった。 彼女の目はキラキラと輝き、その笑顔はまるで太陽のように輝いていた。 しかし…
(渡邉理佐side)思いがけない友梨奈の一言が、私の心の奥底に眠っていた思い出を呼び覚したのだ。 彼女の瞳は、私の心の中に深く入り込み、私の過去を探り始めた。…
それから3日後、毎日のようにラインのやり取りをしてようやく彼女からの招待のラインが届いた。 私の心は喜びで満ち溢れ、そのことを監督の玲奈さんに伝えると、 「え…
(渡邉理佐side)私は友梨奈の強引さに驚いた。 彼女は突然私の前に現れ、私の日常を一変させた。 それはまるで台風のようなものだった。 しかし、その強風に吹き…
どれぐらい時間が経過したのだろうか。 私の頭は、柔らかな感触とハチミツのような甘い香りに包まれていた。 それは、まるで夢の中にいるかのような感覚だった。 しか…
(平手友梨奈side)私の名前は平手友梨奈、都内の某大学に通う3回生で、まだ21歳の若さだ。 今は夏休みで、私が所属するバスケットボール部の練習に大学の広々…
Pure Love夏の日差しは容赦なく地面を焼き、蝉たちはその暑さを忘れさせてくれるように一斉に鳴き始める。 その声は辺り一面に響き渡り、子供たちが河…
理佐は一人、校庭を見つめた。 彼女の心には、友梨奈との3年間の思い出が溢れかえっていた。 そして、理佐は友梨奈と過ごした教室へと足を運んだ。 理佐は、友梨奈の…
校門に戻った理佐の前に、小林由依と菅井友香が立っていた。 由依の瞳は、何かを伝えたいという強い意志で輝いていた。 「理佐、私、あなたに伝えたいことがあるの。…
(第三者side)卒業式が終わり、校庭は静寂に包まれていた。 その中で、渡邉理佐は4人で待ち合わせの場所の校庭の片隅に、真っ先に来ていた。 彼女の心には、友…
卒業式が終わり、私は一人、教室で深呼吸をしていた。 今、校庭では卒業生が別れを惜しみながらおしゃべりしたり写真を撮ったりしている。 私の心には、理佐への告白の…
卒業 (平手友梨奈side)高校三年も今日で終わりだ。 今日は卒業式。 制服を着ている私は、鏡を見つめていた。 今日は何故か、自分が大人に見えた。それは、胸に…
そして、12月24日がやってきた・・・ 私は仕事を終えて午後23時に待ち合わせの駅の構内にきていた。 21時過ぎから雪が舞っており、その景色がなんだか寂しさを…
12月23日、冬の寒さが身に染みる季節を迎えていた。 私はドラマの撮影でスタジオにいた。 スタジオの中は暖房で暖められ、外の寒さを忘れさせてくれる。 カメラの…
シンデレラ・クリスマス 「理佐、ごめん、今日も時間取れそうもないの」 友梨奈からのラインがスマホの画面に表示され、私の心は一瞬で冷たい冬の風に吹かれたように感…
クラブ「J」の薄暗い照明の下、友梨奈は一人、スタンディングテーブルに寄りかかりながら、ゆっくりとウイスキーを傾けていた。 彼女の目は遠くを見つめ思索にふけるよ…
平手友梨奈は松井珠理奈から教えられた君島が潜んでいる倉庫に忍び込んだ。 彼女はサバイバルナイフを手に握り、目の前には暗闇が広がっている。 君島は誰かが潜入して…
夜の帳が下り、都市の喧騒が静まり返る。北村匠は、スーツに身を包み眼鏡をかけて変装して目標のマンションに近づいていく。 彼の目的は政治家秘書の松岡を暗殺すること…
タワーマンションの光が白石麻衣を包み込んでいた。 彼女は部屋のドアを静かに開け男性の部屋に入る 男性は防衛大臣の木下。今回の暗殺の的である 彼はソファに座って…
喫茶『ブラックレイン』の店内は、いつものように静かだった。 しかし、その静けさは、今日は何かが起こる前触れだった。 店の奥のテーブルに、元締めの内藤剛が座って…
クラブの煌びやかな照明が、松井珠理奈の酔った顔を浮き立たせていた。 彼女の目は、普段の鋭い光を失い深い失望感に包まれていた。 彼女の口からは酒の匂いと共に悔し…
友梨奈と珠理奈はカウンターに座りお互いをじっと見つめていた。 友梨奈は深呼吸をしてから、ゆっくりと口を開いた。 「刑事さん、私、玲奈さんの後を継いで暗殺業をし…
ガラスを割れ ~暗闇の中の絆~ 松井珠理奈は、その日の夜、クラブのネオンライトが眩しい中、防衛大臣木下文夫の部下である君島忠雄を探していた。 君島には木下防衛…
(西野七瀬side)それから1年後私は玲奈さんと同棲していた 春の光が窓から差し込む部屋で、私は最後の荷物をまとめていた。壁にかけられた写真、共に過ごした時間…
私は、玲奈さんを夜景が見える屋上に呼び出すことを決めた。 私の心は、期待と不安でいっぱいだった。 でもこの場所なら自分の感情を玲奈さんに伝えるには最善の場所…
私は深いため息をつきながら、名古屋にいる珠理奈さんに電話していた。私の心は、不安と期待で揺れ動いていた。玲奈さんへの告白を迫られる感情と、その結果を恐れる気持…
(平手友梨奈side)私は玲奈さんの部屋に招かれていた。 そう、この間の返事をくれるために自分の部屋に呼んでくれたのだ。 私が部屋に足を踏み入れた瞬間、玲奈さ…
(西野七瀬side)その夜、私は珠理奈さんから名古屋への転勤の話を電話で直接聞いた。 「でも、珠理奈さん…もう一度玲奈さんに想いを伝えなくていいんですか?」 …
春は、桜の花が満開に咲き誇る季節だった。 珠理奈は、興信所の名古屋支店長になる内示を受けていた。 しかし、彼女の心は揺れていた。 一週間前、珠理奈はその内示を…
未央奈さんの告白の話を聞いた後、私たちの間には一種の静けさが流れていました。 そんなとき、珠理奈さんがやってきました。 彼女はいつも通り、落ち着いた様子で、私…
(西野七瀬side)ある日私は未央奈さんに呼び出され喫茶店に来ていた 珠理奈さんにも声をかけているらしいが少し遅れてくるようだ 「七ちゃん、実は昨日、玲奈さん…
(堀未央奈side) 私は、この日をずっと待っていた。 平手友梨奈さんの玲奈さんへの告白が私を奮い立たせた 思えば玲奈さんがアメリカへ旅立つときに勢いで告白は…
友梨奈さんの告白が終わった後、私たちは静かにデザートを食べ続けました。 玲奈さんは、いつものように優しく微笑んでいましたが、その瞳には少しの複雑な感情が見え隠…
平手さんに告白された玲奈さんは、しばらくの沈黙の後優しく友梨奈さんの手を取りました。 。「友梨奈、気持ちは嬉しいよ。でもミュージカルスターの夢はどうしたの?」…
デザートの時間、私たちは再びテーブルを囲んでいた。 玲奈さんの部屋は、いつものように温かい光で満たされていて、穏やかな空気が流れていました。 私たちはそれぞれ…
昼食の後片付けをしているとき、私たちはいつものようにキッチンで笑い声を上げていた。 玲奈さんと私は水しぶきを交わしながら、洗い物をするのがこんなにも楽しいなん…
気づいたら片想い -Last Episode- 登場人物紹介 松井玲奈困った人を放置できない誰にでも優しい30歳の女性、現在好きな人はいない 西野七瀬玲奈…
夜の闇が深まる中、友梨奈は自宅のアパートに足を踏み入れた。 彼女の仕事は暗闘、常に命の危険と隣り合わせの世界である。 しかし、その日も無事に生き延び、家に帰る…
六本木のある高級クラブで、暗殺の的である谷沢徹はホステス5人と楽しそうに酒を飲んでいる 彼の目は満足そうに輝いており彼の心は楽しみでいっぱいであった。 ホステ…
中西アルノの死をニュースで知った友梨奈は彼女が殺された場所に来ていた。 「アルノ・・・自分で恨みを晴らしに行ったのか・・・」 友梨奈は複雑な表情をしたそこに…
夜の街、中西アルノは周りを警戒しながら、復讐の対象者である谷沢徹の後をつけていた。 谷沢は高級クラブで飲んだ後フラフラと繁華街を歩いていた 彼女の目は鋭く、…
中西アルノの瞳には哀しみと決意が宿っていた。 「なぜ、こんなことをしているの?」 友梨奈はアルノに問いかけた。 アルノは微笑んで答えた。 「今日、私の大事な人…
その日の夜友梨奈は夜の学校のプールサイドに立っていた。 月明かりが彼女の黒い髪を照らし、サバイバルナイフを隠したジャケットが彼女の体を覆っていた。 彼女は繁華…
ガラスを割れ -Quiet Time- 部屋は薄暗く、雑居ビルの屋上から差し込む朝日がカーテンを透けて部屋を照らしている。 友梨奈と理佐は小さなテーブルに向か…
(平手友梨奈side)そして、一週間後仕事が終わった私は玲奈さんに会議室に呼び出された。 私はノックして部屋に入る。 「お待たせしました。・・・え??」 なん…
(松井玲奈side) その夜、私は仕事が終わると 知らず知らず友梨奈のアパートへ向かっていた・・・ どうして私は友梨奈の元をおとずれているのだろうか・・・ だ…
友梨奈を傷つけた翌日、 私は朝、会社に出勤途中、 どんな顔をして友梨奈と会ったらいいのか悩んでいた。 すると、後ろから声がした。 「玲奈さん~~おはようござ…
私はその日の夜、友梨奈のアパートを尋ねた。 玄関でインタホーンを鳴らすと友梨奈が驚いた顔を覗かせた。 「玲奈さんがうちにきてくれるなんて・・・どうぞ!狭い所で…
(松井玲奈side)翌日、昼休みの会議室で私は三浦さんに呼び出されていた。 「すまなかった・・・玲奈達に迷惑をかけてしまって。」 三浦さんは深々と頭を下げた。…
(平手友梨奈side)渡邉理佐さんが玲奈さんを侮辱した瞬間気がつけば、私は渡邉さんを平手打ちしていた。 「なんだと、もう一回言ってみろ!玲奈さんが乱れた女だっ…
(平手友梨奈side)そう、それは突然の出来事だった。 三浦さんの元彼女の渡邉理佐さんが私達の前に姿を見せたのだ。 彼女はTBCテレビの人気アナウンサーである…
(松井玲奈side)仕事が終わり、私は友梨奈と一緒に帰宅した。 二人の男性から告白され私は混乱している。 普通なら、憧れの三浦さんから交際を申し込まれたのだか…
(平手友梨奈side)玲奈さん達は会議室でキスをしていた・・・ 私がいるのも気付かずに・・・ 私は佐藤さんを見つけ、その怪しげな行動に後ろから見張っていた。 …
(松井玲奈side)翌日、私は期待に胸を膨らませて出社した。 なぜなら、私がずっと憧れていた三浦さんから交際の申し込みを受けたからだ。 しかし、私の心の中に…
店をでると三浦さんがタクシーを捕まえてくれて私と玲奈さんがそれに乗り込む。 窓際に三浦さんがよってくる。 佐藤さんはその後方に立っていた。 「玲奈、気をつけて…
偶然居合わせた玲奈さん達をみつけた私は一緒にBARに来ていた佐藤健さんに声をかける 「ねえ、佐藤さん~~私達も同席しましょうよ!」 「え??邪魔しちゃ悪いよ!…
(平手友梨奈side)そう、話は今から30分程前にさかのぼる。 私は会社の出口付近で佐藤健さんとバッタリ一緒になり近くの立ち食いソバ屋で夕食を済ませ、このBA…
(松井玲奈side) 私はウキウキしていた。 三浦さんから食事に誘われたんだ。 しかも、彼女と別れたって・・・ 私は妙な期待を胸に、三浦さんが待つ場所に向かっ…
(平手友梨奈side)爽やかな顔で、わざとらしく白い歯を光らせているこの男三浦翔平は私の恋敵である。 最近やたらと、玲奈さんにモーションをかけてくる。 玲奈さ…
(松井玲奈side)翌朝、目が覚めると、友梨奈が 朝ご飯を用意してくれていた。 そう、私は酔いつぶれた時はいつも友梨奈がマンションまで送ってくれてそのままソフ…
(平手友梨奈side)店に入ると玲奈さんはすぐにビールを注文し運ばれてくると、一気に飲み干した。 「くはぁぁぁぁぁ~~~美味しい~~~」 「玲奈さん、いい飲み…
私が入社した当時健さんの下につき一緒に居るうちにその仕事にストイックな所とスマートな性格に私にすぐにひかれ半年後にはつき合っていた。 だが、つき合って2年目に…
抱きしめたい!! 「神木君、はやく、タレントさん呼んできて友梨奈!これ、手直した台本、司会のアナウンサーに渡してきて!!」 私はTBCテレビのバラエティ番組…
友梨奈と匠が麻衣がいるスィートルームに入った。 すると麻衣が丁度仕事を終えて直ぐ傍にいた。 奥を見ると大臣の西村は口から血を吐いて死んでいる。 すでに麻衣が…
前室から奥の部屋に入ると最高級のスィートなだけあってリビング風の10畳の部屋があり、その奥に寝室の12畳もある洋室があった。 西村はリビングの部屋のソファーに…
当日当然、白石麻衣が風俗嬢に扮して部屋を訪れることになっている。 麻衣は赤いドレスに身を包み赤いルージュをつけ、見る者すべてを魅了するような魔力を醸し出してい…
暗殺を請け負った日の夜 友梨奈は自宅のアパートで同居する渡邉理佐と食事をしていた。 「理佐…明日から暫く帰れないから気にしないでね。」 「うん、わかった。」 …
友梨奈に褒められた匠はつぶやく 「お前に褒められても嬉しくないよ。」 匠は少し照れた。 「麻衣さんも当然やるでしょ?3人で割ったら 一人、10万。」 友梨奈は…
ガラスを割れ ~スタンダード~ ガラスを割れガラスを割れ ―氷を揺らす人―ガラスを割れ ー風になりたい夜-ガラスを割れ―ラビリンス― ガラスを割れ―Reuni…
(平手友梨奈)そして3年後 理佐さんと反町さんの結婚式。 色々あったが、私に遠慮して二人の仲が壊れるのを恐れた私は、理佐さんと別れた翌日から理佐さんにハッパを…
やがて反町先生がやって来た。 リビーングのテーブルに私と理佐さんが隣同士にその前に反町先生が座った。 「それで、俺に話ってなんだい。」 反町さんは優しい笑み…
(平手友梨奈side) 話は3年前のあの日にさかのぼる 理佐さんの部屋のドアが開いており私は理佐さんに選んでもらったと思った。 でも、理佐さんの笑顔を見て気づ…
(渡邊理佐side) それから3年後 今日はポカポカして温かい春風が新しい予感をあぶり出し気持ちをウキウキさせてくれる。 私は白のドレスに身を包み教会へ来てい…
(平手友梨奈side) 私は理佐さんのマンションへ到着していた。 折角、つき合っていたのにわざわざ振り出しに戻してしまった。 なぜ、私は敵に塩を送るような真…
(渡邊理佐side) 3月半ばの木曜日の夜、私は友梨奈と外で食事をした後海の見える港でベンチに座り話をしていた。 「今日の友梨奈、少し元気がないね。どうした…
反町先生が離婚するのは理佐さんが原因と思った私は娘の優奈さんに謝罪する。 「ごめん、優奈さんの家族をバラバラにしてしまって…」 「だから、違うんです。」 「え…
(平手友梨奈side) 3月の上旬、 反町先生がアメリカに立つまで後3週間 今日、反町先生はお休みだ。 理佐さんは他の先生方のお手伝いで外出しており、ゼミ室に…
ゼミが終わり、学生たちが帰っていく。 友梨奈は私の耳元で囁いてくる。 「じゃあ、何時ものように図書館にいるからね」 友梨奈もゼミ室を出ていった。 二人きりに…
(渡邉理佐side) 翌朝、私が目を覚ますと友梨奈はベッドの上で上半身を起こして私を見つめていた。 「おはよう、もう起きていたの?」 私は仰向けになりながら言…
それから1か月が経過して2月になった。 だが、私と理佐さんはキス以上の関係には進展しなかった。 いや、あえて私が発展させなかったのだ。 まだ、反町先生に想いが…
年が明けて、理佐さんと私は大学へ初めて訪れる。 理佐さんと反町先生が別れてから初めて顔を合わすんだ この日、私と理佐さんは一緒にゼミ室へ! そう、二人のことを…
理佐さんからの返事を聞く瞬間私は緊張のあまり出されたウーロン茶を一口飲む。 するとノドからゴクリと音が鳴り響いた。 しまった・・・ 雰囲気が台無しだよ。 「は…
(平手友梨奈side) 12月27日 午後17時 私は理佐さんのマンションへ呼ばれていた。 そう、私が告白した返事をしてくれるのだ。 反町先生とケジメをつける…
(渡邉理佐side)12月26日 私は今年最後の大学へ出勤する。 昨日が日曜だったために反町先生と会うのは1日空いのだ。 私は友梨奈に告白され、彼女の優しさに…
私は一大決心をして理佐さんに告白することにした。 「ねえ、理佐さん!理佐さんが反町先生のこと好きなのはわかるよ。でも、今のままじゃ絶対に理佐さんは不幸になるよ…
(平手友梨奈side)理佐さんがベッドから起き上がった瞬間私も自然と目が覚める。 「おはよう、理佐さん。」 「ごめん、起こしたね。おはよう。昨日はありがとう。…
友梨奈を部屋に招き入れた私はリビングのソファーに誘導し私は温かいココアを入れて隣に座った。 「ありがとう」 友梨奈はお礼を言って一口飲んだ。 そして一呼吸おい…
(平手友梨奈side)クリスマスイブ当日、 私は理佐さんに直接プレゼントを渡したくて夜の19時からマンション入り口で帰りを待っていたんだ。 泊ってこないって言…
私と隆史さんはロビーからエレベータ乗り場に二人で移動する。 するとそこには見慣れない女子高校生が立っていた。 すると、隆史さんが敏感に反応した。 え・・・? …
その日の夜、友梨奈からラインが入った。 「明日のイブはデートかな??」 「うん、その様なものだけど…友梨奈は?」 「私は友達と騒ぐよ。ところで明日は泊りなの?…
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あれから数日。東京の空は、何事もなかったかのように青く澄んでいた。 だが、裏通りに吹き溜まる空気は、まだどこか湿り気を帯びている。 喫茶「ブラックレイン」。 …
最初の標的、宮本は派手好きで、女好きだった。 その夜も、彼は西麻布の会員制ラウンジで、取り巻きを侍らせて高級シャンパンを浴びるように飲んでいた。 その中に、ひ…
筒井あやめが、震える指で闇サイトのエンターキーを押した翌日。 松井玲奈のスマートフォンが、無機質な振動音を立てた。 ディスプレイに表示されたのは、非通知の番号…
北村匠が筒井あやめから弟・隼人の相談を受けてから、 一週間も経たないうちに、その恐れていた事態は最悪の形で現実となった。 深夜、けたたましく鳴り響く電話の音…
その頃、東京の別の街角。 賑やかなカフェのテラス席で、北村匠は深刻な表情の筒井あやめと向かい合っていた。 高校時代の同級生である彼女は、明らかに憔悴しきってお…
ガラスを割れ~東京ノクターン~ 東京、その巨大な都市の片隅、 迷路のような路地裏に、その店は存在した。 ドアに刻まれた控えめな「L」のサイン。 そこは、かつて…
最後までご愛読していただきまことにありがとうございます。 この物語「遠距離恋愛の終着駅」は、そのタイトルの通り、愛し合う二人が距離によって翻弄される難しさ、…
それから、1ヶ月が過ぎた。 ある金曜日の夜、私は昴さんと、少しお洒落なバーで食事をしながらお酒を飲んでいた あれ以来、友梨奈は一度も私に接触してこなかった。 …
その日以来、友梨奈は私に気安く話しかけることはなくなった。 やがて週末を迎え、友梨奈の歓迎会が営業所全体で行われた。 営業職、事務職合わせて30名が参加する、…
そんな4月のことだった。 「ねる~~、今度の人事異動の話、聞いた??」 明るい声で私に話しかけてきたのは、同期の事務員である渡邉理佐だった。 彼女はいつも明る…
あれから2年。私は社内の給湯室で、営業部の男性社員と二人きりになった。 湯気が立ち上る中、彼の低い声が耳に届く。 「ねる…今晩、少しでも会えるかな?」 私は少…
友梨奈は、しばらくの間、テーブルの一点を見つめていたが、やがて、意を決したように顔を上げ、真っ直ぐに私の目を見て言った。 「ねる…本当に、ごめん。でも…私は…
どれくらい彷徨っただろうか。 気づけば、私は煌々と明かりの灯る、ネットカフェの個室ブースの中にいた。 もう、終電の時間はとっくに過ぎている。東京へ帰る手段も…
夜の21時過ぎ、私は友梨奈のマンションの前に立っていた。 ドキドキしながら、合鍵を使って、できるだけ静かにドアを開ける。 (友梨奈、ただいまー!って言って驚か…
しかし、次に私が大阪へ行く約束の前日、木曜日の夜のことだった。 友梨奈からLINEが入った。 「ごめん、ねる! 急なんだけど、明後日の土曜日に、どうしても外せ…
ベッドの中でうとうとしながら、友梨奈を待っていた。時計の針が午前1時10分を指していたのをぼんやりと見た記憶はあるが、その後はいつの間にか深い眠りに落ちていた…
季節は移ろい、街路樹の葉が少しずつ色づき始めた9月。 友梨奈が大阪へ転勤してから、早いもので5ヶ月が経過していた。 その間、私たちは約束通り2週間ごとに行き来…
部屋がすっかり綺麗になった頃には、外はもうすっかり暗くなっていた。 私たちは買ってきたお惣菜で簡単な夕食を済ませ、そして、一つのベッドにもぐりこんだ。 久しぶ…
友梨奈が大阪へ行ってから、最初の週末がやってきた。 正確には、金曜日の夜。私は仕事を終えると、急いでターミナル駅へ向かい、19時発の大阪行き新幹線に飛び乗った…
翌日、チェックアウト時間の午前11時ぎりぎりになって、私たちは重い体を引きずるようにホテルのロビーに降りた。 寝不足と、昨夜の激しさで体は少し怠かったけれど、…
二人で海を見に行ってからというもの、 理佐からのラインが頻繁にはいるようになった。 友梨奈にはやく会いたいよとか、今日はカレーだからねとか、今度は映画行きたい…
(平手友梨奈side)突然、私の頬に感じた温かさに、私は驚きとともに動揺を覚えた。それは理佐からのキスだった・・・ 「タイム!!いきなりすぎだよ。覚えてない!…
(渡邉理佐side)翌日、私は退院し、迎えに来た佐藤さんとタクシーに乗って帰宅した。 友梨奈は部活の合間を縫って2日に1回は自宅に遊びに来ては夕食を共にしてく…
私は歩きながら、ラインで玲奈さんに理佐が目を覚まして、少しよくなったことを伝えた。 そのメッセージを送った後、私の心は少し安堵した。 私は家で仮眠したのち、D…
私の手は、理佐の手をずっと握りしめている。 その手の温もりが私の心を満たしている。 彼女の手は、柔らかくて小さく、私の手の中で完全に包み込まれている。 理佐は…
どれだけの時間が経ったのか目を覚ますと友梨奈の顔が視界に浮かんでいた。 「友梨奈、ここはどこ?」 「病院だよ、理佐。試合中に突然倒れてしまったんだ。でも大丈夫…
暫くすると、医者(せんせい)が処置室からでてきて、佐藤さんに説明をはじめた。 「薬の副作用による、吐血と貧血ですね。数値は安定していますが、念の為一週間程入…
いよいよ、試合当日。 客席は、まばらにしかお客さんがいなかった為に、理佐の居場所がすぐに確認できた。 彼女の笑顔が私の心を落ち着かせ、自信を与えてくれた。 私…
(渡邉理佐side)私が部屋で本を読んでいるときだった。 窓から差し込む夕日が部屋を暖かく照らしていた。 その時、スマホが振動し、画面には友梨奈からのラインが…
(平手友梨奈side)食後、佐藤さんが入れてくれたコーヒーを飲み終えた後に私は発言する 「もう、こんな時間か?遅くなると両親うるさいから、わたし帰るね」 理佐…
(平手友梨奈side)私が持参したDVDを見せると、理佐の顔は一瞬で明るくなった。 彼女の目はキラキラと輝き、その笑顔はまるで太陽のように輝いていた。 しかし…
(渡邉理佐side)思いがけない友梨奈の一言が、私の心の奥底に眠っていた思い出を呼び覚したのだ。 彼女の瞳は、私の心の中に深く入り込み、私の過去を探り始めた。…
それから3日後、毎日のようにラインのやり取りをしてようやく彼女からの招待のラインが届いた。 私の心は喜びで満ち溢れ、そのことを監督の玲奈さんに伝えると、 「え…
(渡邉理佐side)私は友梨奈の強引さに驚いた。 彼女は突然私の前に現れ、私の日常を一変させた。 それはまるで台風のようなものだった。 しかし、その強風に吹き…
どれぐらい時間が経過したのだろうか。 私の頭は、柔らかな感触とハチミツのような甘い香りに包まれていた。 それは、まるで夢の中にいるかのような感覚だった。 しか…
(平手友梨奈side)私の名前は平手友梨奈、都内の某大学に通う3回生で、まだ21歳の若さだ。 今は夏休みで、私が所属するバスケットボール部の練習に大学の広々…
Pure Love夏の日差しは容赦なく地面を焼き、蝉たちはその暑さを忘れさせてくれるように一斉に鳴き始める。 その声は辺り一面に響き渡り、子供たちが河…
理佐は一人、校庭を見つめた。 彼女の心には、友梨奈との3年間の思い出が溢れかえっていた。 そして、理佐は友梨奈と過ごした教室へと足を運んだ。 理佐は、友梨奈の…
校門に戻った理佐の前に、小林由依と菅井友香が立っていた。 由依の瞳は、何かを伝えたいという強い意志で輝いていた。 「理佐、私、あなたに伝えたいことがあるの。…
(第三者side)卒業式が終わり、校庭は静寂に包まれていた。 その中で、渡邉理佐は4人で待ち合わせの場所の校庭の片隅に、真っ先に来ていた。 彼女の心には、友…