あれから数日。東京の空は、何事もなかったかのように青く澄んでいた。 だが、裏通りに吹き溜まる空気は、まだどこか湿り気を帯びている。 喫茶「ブラックレイン」。 …
松井玲奈さんと松井珠理奈さんが大好きな じゅりれなクラスタです。主に妄想小説書いています。
投稿タイトル 「世界が泣いてるなら」 「強がり時計」 「片想いFinally」 などなど
第十位 映画「モンブラン」で主演する 親子の思い出の味モンブランを巡る物語。玲奈さんの揺れ動く心の葛藤が見所です。 第九位 「世界不思議発見!」で …
入院4日目の朝だった・・・ 朝、何時ものように友梨奈がお見舞いに来てくれた後担当の先生が面会に来られた。 「松井さん、検査した結果なんですが 僅かですがリンパ…
翌日、 入院2日目を迎えた私は朝6時に起床した。 目に入ってきた病室の風景に少し戸惑いを感じてた。 やっぱり、健康が一番だよ。 早くよくなって退院しないとね。…
エレベーターにのり降りた先はなんと小児病棟。 え??まさか、友達って子供なの・・・ 「お友達って、子供なの??」 「うん、そうだよ!」 そして、友梨奈は個室の…
そして、私達はスマホで連絡先を交換した。 私達は部屋で暫く1時間程雑談をしていたが友梨奈と一緒にいると本当に自分が癌だということを忘れさせてくれていた。 「じ…
友梨奈に好意を抱いた私は少し挙動不審になっている 「玲奈さん??どうしたの??」 私が急にモジモジしだしたので友梨奈が変に思ったのだ 「え・・・?なんでもない…
手術を受けることにした私は先生からは1週間後に手術をする説明を受ける。 詳しい説明をしたいので家族を呼ぶように言われたが両親に心配をかけたくない私はそれを拒否…
屋上に到着すると、そこにはベッドカバーなど洗濯された物が沢山干されていた。 友梨奈はそこをかい潜って景色の見える場所に連れて行ってくれた そこは街並みが一望で…
私は友梨奈の申し出を受けることにした。 「じゃあ、案内してよ!」 何故か刺々しい言い方になってしまった。 だが、友梨奈は笑顔で答えてくれる 「じゃあ、行こうか…
そして、翌日私は入院するために病院を訪れ、今後の予定を主治医の先生から話を聞いた。 検査して異常がなければ、手術により摘出が行なわれる。 ただ、乳房をのこすか…
見知らぬ女性はひょうひょうと私に質問してくる。 「なにか悲しいことでもあったの??」 「何でもないですから・・・」 だれ?? こんな状態の私に声をかけるなんて…
いつも君がそこにいたから 私にはそれなりに夢があった。 今勤務する会社で食品の流通の勉強をし、お金を貯めて、28歳で独立して飲食店を始める。 そして32歳で結…
電車に乗ると理佐は友梨奈と会話する。 「友梨奈、ありがとう。久しぶりにお母さんの料理を食べれて嬉しかったわ。」 「僕は、なにもしてないよ」 「あいかわらずだね…
理佐(人格は友梨奈)の威圧感に咲子は恐怖する 「ゆ・許して・・仕方なかったんだよ・・女で一人、理佐を育てるなんて私には無理なんだよ」 咲子はしゃがみ込み頭を両…
そして、それから一週間後の夜 友梨奈は人格を自分に入れ替えて再び咲子の元へ訪れようとしていたのだ。 アパートへ到着すると理佐(人格は友梨奈)はノックをする。 …
咲子の部屋から逃げ出した理佐(人格は友梨奈)は頭の中で会話を始める。 「これからどうするの??」 話しかけたのは、15人に中で一番冷静な渡辺梨加だった。 理佐…
そして、咲子が買いものに出かけてから 1時間が経過した・・・ 咲子が帰ってきた。 「只今。理佐。」 「おかえり、お母さん・・・え??」 理佐は驚いていた。 そ…
理佐は母親の咲子に促され部屋へ上がった。 「さあ、座って!!」 テーブルのイスを引いて咲子が理佐を誘導する。 「ほんとうに逢いたかったよ。」 咲子も理佐の向い…
バイトが終わり友梨奈は人格を小林由衣から理佐にチェンジする。 そして、由衣を寝かせて理佐と二人だけになる。 「よし、明日の朝、東京へ行こう。」 「え…いいの?…
そして、朝を迎える。 理佐が目を覚ますと友梨奈が頭の中で話しかける。 「おはよう!理佐」 「おはよう。友梨奈。」 「あのさ・・・お母さんにあいたいのかい?」 …
世界が泣いてるなら ―帰 還―「お母さん・・・お母さん・・・」 アパートで一人暮らす渡邉理佐が夜中に寝言を囁いた。 その寝言で別人格である友梨奈が理佐の頭の中…
翌日の早朝友梨奈の父親は失業により多額の借金を抱え、ついに親子3人で無理心中を図ったのだった。 しかし、奇跡が起こったのだ。 理佐を守りたいと強く思う友梨奈の…
友梨奈は理佐が住むアパートの下の階に両親と3人で住む住人である。 友梨奈の家は父親が失業して母親のパートで生計を立てている。 しかし、親子3人仲の良い家族であ…
その日の夜友梨奈は理佐の部屋の前に行き、台所の窓が少し開いていた 友梨奈は近くにあったレンガを重ねてその上に乗り隙間から中の様子を伺ったのだ。 友梨奈はそこで…
ある休日に理佐は母親にまたも、暴力を振るわれアパートの外で泣いていたのだ。 すると、同じぐらいの女の子が近寄ってくるのだ。 そう、当時8歳の平手友梨奈である …
世界が泣いてるなら ~融 合~ 2階建ての狭いアパートの一室に一人の小学生が母親の作ったカレーライスを美味しそうに食べている・・・ 小学生の女の子は学校での出…
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あれから数日。東京の空は、何事もなかったかのように青く澄んでいた。 だが、裏通りに吹き溜まる空気は、まだどこか湿り気を帯びている。 喫茶「ブラックレイン」。 …
最初の標的、宮本は派手好きで、女好きだった。 その夜も、彼は西麻布の会員制ラウンジで、取り巻きを侍らせて高級シャンパンを浴びるように飲んでいた。 その中に、ひ…
筒井あやめが、震える指で闇サイトのエンターキーを押した翌日。 松井玲奈のスマートフォンが、無機質な振動音を立てた。 ディスプレイに表示されたのは、非通知の番号…
北村匠が筒井あやめから弟・隼人の相談を受けてから、 一週間も経たないうちに、その恐れていた事態は最悪の形で現実となった。 深夜、けたたましく鳴り響く電話の音…
その頃、東京の別の街角。 賑やかなカフェのテラス席で、北村匠は深刻な表情の筒井あやめと向かい合っていた。 高校時代の同級生である彼女は、明らかに憔悴しきってお…
ガラスを割れ~東京ノクターン~ 東京、その巨大な都市の片隅、 迷路のような路地裏に、その店は存在した。 ドアに刻まれた控えめな「L」のサイン。 そこは、かつて…
最後までご愛読していただきまことにありがとうございます。 この物語「遠距離恋愛の終着駅」は、そのタイトルの通り、愛し合う二人が距離によって翻弄される難しさ、…
それから、1ヶ月が過ぎた。 ある金曜日の夜、私は昴さんと、少しお洒落なバーで食事をしながらお酒を飲んでいた あれ以来、友梨奈は一度も私に接触してこなかった。 …
その日以来、友梨奈は私に気安く話しかけることはなくなった。 やがて週末を迎え、友梨奈の歓迎会が営業所全体で行われた。 営業職、事務職合わせて30名が参加する、…
そんな4月のことだった。 「ねる~~、今度の人事異動の話、聞いた??」 明るい声で私に話しかけてきたのは、同期の事務員である渡邉理佐だった。 彼女はいつも明る…
あれから2年。私は社内の給湯室で、営業部の男性社員と二人きりになった。 湯気が立ち上る中、彼の低い声が耳に届く。 「ねる…今晩、少しでも会えるかな?」 私は少…
友梨奈は、しばらくの間、テーブルの一点を見つめていたが、やがて、意を決したように顔を上げ、真っ直ぐに私の目を見て言った。 「ねる…本当に、ごめん。でも…私は…
どれくらい彷徨っただろうか。 気づけば、私は煌々と明かりの灯る、ネットカフェの個室ブースの中にいた。 もう、終電の時間はとっくに過ぎている。東京へ帰る手段も…
夜の21時過ぎ、私は友梨奈のマンションの前に立っていた。 ドキドキしながら、合鍵を使って、できるだけ静かにドアを開ける。 (友梨奈、ただいまー!って言って驚か…
しかし、次に私が大阪へ行く約束の前日、木曜日の夜のことだった。 友梨奈からLINEが入った。 「ごめん、ねる! 急なんだけど、明後日の土曜日に、どうしても外せ…
ベッドの中でうとうとしながら、友梨奈を待っていた。時計の針が午前1時10分を指していたのをぼんやりと見た記憶はあるが、その後はいつの間にか深い眠りに落ちていた…
季節は移ろい、街路樹の葉が少しずつ色づき始めた9月。 友梨奈が大阪へ転勤してから、早いもので5ヶ月が経過していた。 その間、私たちは約束通り2週間ごとに行き来…
部屋がすっかり綺麗になった頃には、外はもうすっかり暗くなっていた。 私たちは買ってきたお惣菜で簡単な夕食を済ませ、そして、一つのベッドにもぐりこんだ。 久しぶ…
友梨奈が大阪へ行ってから、最初の週末がやってきた。 正確には、金曜日の夜。私は仕事を終えると、急いでターミナル駅へ向かい、19時発の大阪行き新幹線に飛び乗った…
翌日、チェックアウト時間の午前11時ぎりぎりになって、私たちは重い体を引きずるようにホテルのロビーに降りた。 寝不足と、昨夜の激しさで体は少し怠かったけれど、…
私は理佐の家に泊りに来ていた 家政婦の佐藤さんが作ってくれた今日の夕食はパスタだった。 いつ食べても佐藤さんの料理はおいしい。 食後、理佐が先にお風呂にはいり…
二人で海を見に行ってからというもの、 理佐からのラインが頻繁にはいるようになった。 友梨奈にはやく会いたいよとか、今日はカレーだからねとか、今度は映画行きたい…
(平手友梨奈side)突然、私の頬に感じた温かさに、私は驚きとともに動揺を覚えた。それは理佐からのキスだった・・・ 「タイム!!いきなりすぎだよ。覚えてない!…
(渡邉理佐side)翌日、私は退院し、迎えに来た佐藤さんとタクシーに乗って帰宅した。 友梨奈は部活の合間を縫って2日に1回は自宅に遊びに来ては夕食を共にしてく…
私は歩きながら、ラインで玲奈さんに理佐が目を覚まして、少しよくなったことを伝えた。 そのメッセージを送った後、私の心は少し安堵した。 私は家で仮眠したのち、D…
私の手は、理佐の手をずっと握りしめている。 その手の温もりが私の心を満たしている。 彼女の手は、柔らかくて小さく、私の手の中で完全に包み込まれている。 理佐は…
どれだけの時間が経ったのか目を覚ますと友梨奈の顔が視界に浮かんでいた。 「友梨奈、ここはどこ?」 「病院だよ、理佐。試合中に突然倒れてしまったんだ。でも大丈夫…
暫くすると、医者(せんせい)が処置室からでてきて、佐藤さんに説明をはじめた。 「薬の副作用による、吐血と貧血ですね。数値は安定していますが、念の為一週間程入…
いよいよ、試合当日。 客席は、まばらにしかお客さんがいなかった為に、理佐の居場所がすぐに確認できた。 彼女の笑顔が私の心を落ち着かせ、自信を与えてくれた。 私…
(渡邉理佐side)私が部屋で本を読んでいるときだった。 窓から差し込む夕日が部屋を暖かく照らしていた。 その時、スマホが振動し、画面には友梨奈からのラインが…
(平手友梨奈side)食後、佐藤さんが入れてくれたコーヒーを飲み終えた後に私は発言する 「もう、こんな時間か?遅くなると両親うるさいから、わたし帰るね」 理佐…
(平手友梨奈side)私が持参したDVDを見せると、理佐の顔は一瞬で明るくなった。 彼女の目はキラキラと輝き、その笑顔はまるで太陽のように輝いていた。 しかし…
(渡邉理佐side)思いがけない友梨奈の一言が、私の心の奥底に眠っていた思い出を呼び覚したのだ。 彼女の瞳は、私の心の中に深く入り込み、私の過去を探り始めた。…
それから3日後、毎日のようにラインのやり取りをしてようやく彼女からの招待のラインが届いた。 私の心は喜びで満ち溢れ、そのことを監督の玲奈さんに伝えると、 「え…
(渡邉理佐side)私は友梨奈の強引さに驚いた。 彼女は突然私の前に現れ、私の日常を一変させた。 それはまるで台風のようなものだった。 しかし、その強風に吹き…
どれぐらい時間が経過したのだろうか。 私の頭は、柔らかな感触とハチミツのような甘い香りに包まれていた。 それは、まるで夢の中にいるかのような感覚だった。 しか…
(平手友梨奈side)私の名前は平手友梨奈、都内の某大学に通う3回生で、まだ21歳の若さだ。 今は夏休みで、私が所属するバスケットボール部の練習に大学の広々…
Pure Love夏の日差しは容赦なく地面を焼き、蝉たちはその暑さを忘れさせてくれるように一斉に鳴き始める。 その声は辺り一面に響き渡り、子供たちが河…
理佐は一人、校庭を見つめた。 彼女の心には、友梨奈との3年間の思い出が溢れかえっていた。 そして、理佐は友梨奈と過ごした教室へと足を運んだ。 理佐は、友梨奈の…
校門に戻った理佐の前に、小林由依と菅井友香が立っていた。 由依の瞳は、何かを伝えたいという強い意志で輝いていた。 「理佐、私、あなたに伝えたいことがあるの。…