【全国統一もできた? 戦国期「大内氏」 世界遺産・石見銀山-3】
石見銀山の歴史探訪をしていて、その発見譚からその当時の地域政治経済動向について知らねばならなくなる。日本史の学習ではほとんど触れられることがない領域。日本の歴史の「主流」としてはその後の天下統一過程の進展が主で、対明交易で栄えた長門国の「大内文化」などにはほぼ無関心。なんとなく大内氏・大内義隆(1507〜1551年)とその軍事指導者であった陶氏、出雲を本拠とする尼子氏、そして最終的な勝利を得た安芸の毛利氏などの戦国争乱の様子がひとつの「地方権力争闘」と知られているに過ぎない。本格的に踏み込んでいくためには大陸半島との交易拠点としての北部九州経済の支配について、その争闘史を視野に入れていく必要がある。見ているとどうも太宰府の支配権という方向が大きな志向性になっている。東に向かうより西からさらに半島−大陸への...【全国統一もできた?戦国期「大内氏」世界遺産・石見銀山-3】
2025/07/10 06:21