奇妙な果実~鉄道ヲタクの事件記録~ 最終回 事件
1945年8月広島と長崎に原子爆弾投下。次いでソ連が日本に宣戦布告。この事態を受け、ついに日本はポツダム宣言を受託。連合国に降伏した。その頃秀則東京鉄道局長の立場であり、日本の鉄道は膨張し続けていた。戦後の利用客の増加もさることながら、旧陸軍・海軍の施設や病院などを鉄道施設として編入、大陸や半島からの引揚者や復員兵を大量に受け入れ、戦前の職員数約20万人から60万人にまで膨れあがっていた。駅舎・関連施設の戦災による補修などの経費がかさみ、経営は赤字状態であった。つまり国策である鉄道局は戦後処理の一翼を担わされ、好むと好まざるとに関わらず、無駄に肥大化せざるを得なかったのである。戦後の困ったことは何でも生き受ける鉄道局、『何でも屋』としての性格を帯びていた。そのせいで赤字財政も肥大化。1948年秀則が運輸次...奇妙な果実~鉄道ヲタクの事件記録~最終回事件
2024/08/04 04:56