お山の紅白タヌキ物語 第8話 バルチック艦隊妨害工作
おせんタヌキはおミヨちゃんに寄り添っていた。慎太郎の戦死の報を受け、悲しみに暮れるおミヨちゃんを痛々しくて見ていられないから。慰めの言葉もなく、ただ寄り添うしかない。幾日もただ、さめざめと泣き続けるおミヨちゃんに、おせんタヌキはお地蔵さまにすがり、どうしたものかを問う。しかし生きとし生けるものにとって、この世は諸行無常。痛みに耐え時が過ぎるのを待つばかり、との答えしか出てこない。おせんタヌキはあれだけお世話になったおミヨちゃんに何とか力になりたい、元気になって欲しいと心から願う。でも亡くした者は帰らない。おミヨちゃんもそれくらい分かっている。しかし後から後から溢れ出る涙と悲しみは当人もどうする事も出来ないのだ。おせんタヌキはただ寄り添うだけしかできない自分の限界を痛感する。そんな時お山が動き、多くのタヌキ...お山の紅白タヌキ物語第8話バルチック艦隊妨害工作
2024/01/30 05:22