交通崩壊 市川嘉一 2023
元日経新聞記者が書いたとは思えない本。地域交通に関し、大きな政府、大胆な公的補助、鉄道ネットワークの維持、EVシフトを主張・提案している。日経記者が書いたとは思えない理由は、この本には公共交通、特に地方の鉄道事業の利用者数、収支などのデータの記述がほとんどないことだ。第1章日本の地域公共交通の多くはこれまで民間事業者により運営され、生き延びてきた。だがモータリゼーションや人口減少・高齢化などを背景に利用客の減少が続き、路線廃止が広がるなど状況は厳しくなっている。地域公共交通活性化法が制定、改正されたが、バス路線共同化には公取・独禁法が立ちはだかる。一方、欧州では、例えばドイツでは都市圏の各種交通機関の共通運賃やダイヤ調整などサービス一本化を目的とした「運輸連合」という制度がある。交通事業者に対しては多額の...交通崩壊市川嘉一2023
2023/08/24 22:39