始祖鳥についての改訂増補版(10)

始祖鳥についての改訂増補版(10)

始祖鳥は「鳥類」なのか、それとも「恐竜」なのか(1終わり終わり鳥類の起源と進化を考える鳥類の起源は約1億5000万年前のジュラ紀後期にまで遡ると言われています。直接の祖先は「獣脚類(学名:Theropoda)」と呼ばれる竜盤類に属する恐竜の一群です。ティラノサウルスのような大型の肉食恐竜もいましたが、小型で二足歩行の肉食恐竜もいました。鳥類の祖先と考えられる小型二足歩行の恐竜は、鋭い爪と歯、優れた運動能力を持っていたようです。この獣脚類の中の一部の種が羽毛を持つように進化したのが、最も有名な中間種(鳥類と恐竜の特徴を併せ持つと言う意味に解釈)である「始祖鳥」(学名:アーケオプテリクス)なのです。始祖鳥は発達した羽毛を持ち、現代の鳥類の羽毛と非常によく似ていたと考えられています。ただし、飛行には適応していな...始祖鳥についての改訂増補版(10)