荒神問答:ここに「山地神楽」の骨格がある/「天空をゆく舟」④【神楽と仮面の民俗誌 2024-2025<101>】
諸塚神楽の二時間にわたる「荒神問答」の全体像を短縮して述べることは大変難しいが、認識に大きな変化はないと思うので、以下に2019年の記事を再録しておく。この日、45㌢×10㍍の絵巻調のデッサンが得られたので、これから文字入れをして仕上げにかかる。その折に少し詳しく掘り下げ、改めてアップする予定。諸塚神楽の「三宝三宝荒神」は「一荒神・山の神」「二荒神・築地荒神」「三荒神・火の神」という。一般的な「荒神祭祀」の図式では「天の神・地の神・火の神」となろう。諸塚(南川神楽と戸下神楽)では、二体の「舞荒神」が前座の舞を舞った後、三体の荒神が次々に降臨して、神主と問答をする。延々一時間にも及ぶ荒神問答を要約すると、先住の土地神である三宝荒神が、森の奥から怒り出て、宇宙星宿・天地自然の支配者たる荒神が支配する「山」に無...荒神問答:ここに「山地神楽」の骨格がある/「天空をゆく舟」④【神楽と仮面の民俗誌2024-2025<101>】
2025/01/31 09:36