能登半島災害を謳う (2)
能登半島災害を謳う(2)能登半島地震災害から7カ月が経とうとしている。新聞やテレビなどのニュースの能登関連記事も最近では見られなくなってしまった。パリオリンピックや大谷選手のニュースが毎日のように報道され、復旧半ばの被災地の人々はままにならない生活環境の不便さを続けながら、ときには、取り残されていく淋しさにくじけそうになる時がある。人口流出は能登半島地域の震災以前からの課題だったが、震災がそれに拍車をかけ、多くの業種が人手不足に苦しんでいる。人口流出と経済復興の停滞する中で、地元の建設会社のK氏は「復旧工事は10年以上続くだろう。全く先が見通せない」と将来の不安を述べる。以下の歌は、能登地震から2~3カ月過ぎた頃の歌で、朝日歌壇、俳壇に掲載された歌である。震災の記憶が時間の経過とともに薄れていく現在、震災...能登半島災害を謳う(2)
2024/07/29 06:30