毎朝、飼い犬ウーゴくんは近所のドッグランで排便する。一日に一度だけ、ドッグランで排便する習慣なので、台風でも、雲の腕の間を縫って何がなんでもドッグランに行く。そのドッグランに4メートルほどの植木が2本だけある。そのうちの1本に、毎年5月と9月、ヒロヘリアオイラガの幼虫が付く。イラガの幼虫は毒針毛を持っている。触れてしまうと電撃の痛みが走り、ただれ、水ぶくれになり、しつこい痒みに襲われる。ドッグランは公園の一部である。公園管理事務所がやることは、毛虫が出たと通報を受けたら、貼紙をしたり、せいぜい、木の周囲に柵を設けるくらいだ。柵なんか犬たちはヒョイと飛び越える。飼い主たちはヒヤヒヤと騒ぐ。※去年の9月、こいつらに立ち向かった。気付いた時には既に、幼虫たちは何度かの脱皮を経て大きく育っていた。枝を見上げて、虫...ヒロヘリアオイラガ再来