エッセイ(577)はかない恋
いつものように、キミは待っていた。当然のように、二人は同じバスに乗った。一番後ろに二人並んで席を占め、そっとからだを触れ合った。何もしゃべる必要はなかった。そしてボクが降りるべきバス停が近づいてきた。ボクはキミの手を握った。走り去るバスの窓からキミは手を振る。ボクも手を挙げて応える。しかし今は、キミは姿も見せない。エッセイ(577)はかない恋
2019/10/31 04:57
2019年10月 (1件〜100件)
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