「ショウブ」地名考(5)植物名「アヤメ」と「ショウブ」

「ショウブ」地名考(5)植物名「アヤメ」と「ショウブ」

大変ややこしいことを書きます。アヤメと呼ぶ植物とショウブと呼ぶ植物があります。無論両者は全く違う植物です。ややこしいことに両者の漢字表記は「菖蒲」です。フリガナがなければ「アヤメ」なのか「ショウブ」なのかは分かりません。古代(万葉時代)アヤメは安夜売具佐、安夜女具佐などの万葉仮名で表記されていました。漢字表記は菖蒲(アヤメグサ)です。アヤメグサ当時のアヤメグサは現代のショウブ(菖蒲)のことを指します。万葉時代のアヤメグサ・現在のショウブ。ショウブはサトイモ科に属します。アヤメと混同されますが、花は写真のように全く鑑賞の価値のないものだが葉に芳香があるのが特色。その香りによって病魔を打ち払い災厄から逃れられるというので端午の節句の前夜にショウブの葉を束ねて軒下に吊るし風呂にも葉を入れて菖蒲湯として入浴する習...「ショウブ」地名考(5)植物名「アヤメ」と「ショウブ」