大人も子どもも民主主義を学ぼう!(3)―戦後民主教育への弾圧 ―
日本の教育をその起源にさかのぼって語ることは今回の主な課題ではないため端折るが、近代公教育の黎明期において「education」は「発育」と訳すべきだとする福沢諭吉に対し、初代文部大臣になる森有礼は「教育」と名付けたというようなエピソードもあるように、公教育は教え諭すもの・上から与えるもの的なニュアンスだったことを念頭に置いておく必要はある。日本もドイツ同様に第二次世界大戦で敗戦国となり、その戦争政策を反省して戦後の民主教育づくりに奔走した時期があった。それこそ、文部省はその先頭に立って民主主義に基づく制度化を行った。そんな中で1947年には教育基本法も制定され戦後教育の基盤が確立されていったのである。(この「47教基法」は2006年に安倍内閣によって改訂されてしまった。)文部省による指導要領も今では信じ...大人も子どもも民主主義を学ぼう!(3)―戦後民主教育への弾圧―
2024/07/13 14:30