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プロレスリング・ソーシャリティ http://tairanaritoshi.blog.fc2.com/

プロレス、社会、歴史、思想…感じたこと思ったことを、基本は真面目に考察します。

不可思議で疑問だらけ。  シリアスさとバカバカしさが交錯し、虚構と現実の狭間にあるプロレスの世界を中心に、自分の考えを述べていきます。

平 成敏
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2015/03/03

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  • 2024.11.17齋藤彰俊引退-十字架背負いしレジェンドレスラー

    11月17日、NOAH名古屋大会において齋藤彰俊が引退試合を行った。 相手は自らが指名した丸藤正道、結果は(普段は決して使わないという)エルボー・ローリングエルボー・ランニングエルボーの連打で、丸藤の勝利。 齋藤彰俊は引退セレモニーの最後、「方舟に乗りし人生、我が心、夜空に輝く月に一点の雲なし」 と言ってリングを降りた。(⇒ スポーツ報知 2024年11月17日記事:齋藤彰俊、引退試合で丸藤正道に敗れる…リング上で...

  • アイスリボンまたも「新体制」-給与遅延と経営不全化もプロレスの華?

    もういったい何度目だろうか、と思わない女子プロレスファンがいるだろうか。 11月1日、アイスリボンはまたも「新体制」となることを意味する発表を行った。 端的に言えば現ICE×∞王者の真白優希は退団してフリーとなり(しかしアイスリボンには継続参戦し)、 紫雷美央、咲蘭、しのせ愛梨紗、芦田美歩、グリズリー藤滝、古川奈苗の6人は今年12月31日まで継続参戦してから退団する、というものである。(⇒ バトルニュース 2024...

  • 棚橋弘至引退表明、ザック・セイバーJr.IWGP世界ヘビー級王座戴冠

    10月14日、新日本プロレス両国国技館大会での大きな出来事は、何と言っても次の2つとなった。(1) 棚橋弘至の引退表明(2) ザック・セイバーJr.のIWGP世界ヘビー級王座戴冠(⇒ スポーツ報知 2024年10月14日記事:棚橋弘至、25周年記念試合で電撃「引退」表明…「棚橋のゴールを決めました。2026年1月4日」…10・14両国)(⇒ スポーツ報知 2024年10月14日記事:ザック・セイバーJr.、内藤哲也を破り「IWGP世界王座...

  • 前田日明、馳浩石川県知事を猛口撃-プロレスラー政治家の意義とは

    プロレス界にはファンの期待する「夢の対決(ドリームカード)」というのがある。 それは過去にはジャイアント馬場vsアントニオ猪木を頂点として、実現可能性がなさそうならなさそうなほど夢があって盛り上がる話題であった。 そして、2024年の今―― 確か過去においても「ファンの考えるドリームカード」の上位にラインナップされたことはなかったと思うが(笑)、思いがけぬ夢のカードがリング外で実現した(?)。 それは、...

  • 平本蓮、ドーピング疑惑を完全否定…の信憑性

    9月2日、ドーピング疑惑のさなかにある格闘家・平本蓮が緊急記者会見を行った。 弁護士2人を従え、スーツと眼鏡を着用しての「重武装」のような会見は70分に及んだが、要約すればドーピングを完全否定する内容であった。(⇒ デイリースポーツ 2024年9月2日記事:平本蓮がドーピング疑惑否定「自分は一切やっていない。お願いした事実は全くない」「今は検査結果を待ちたい」白スーツ、眼鏡姿で緊急会見 弁護士同席)(⇒ ゴング...

  • G1クライマックス2024はザック・セイバーJr.が初優勝-37歳「リングの詩人・哲人」

    8月18日、新日本プロレスのG1クライマックス34(2024)決勝戦が両国国技館で行われ、ザック・セイバーJr.(37歳)が辻陽太(30歳)を下して初優勝、イギリス人としても初優勝を飾った。 試合後のリング上のマイクでは、他団体の選手にも関わらず、つい先ごろ引退した小川良成の名を出して感謝を叫ぶなど、非常にエモーショナルであった。(⇒ 日刊スポーツ 2024年8月18日記事:【新日本】「世界一テクニカルなレスラー」ザックが...

  • 小川良成、突然・無言の引退発表-老兵は死なず、消えるのみ

    8月13日、NOAHは所属レスラーの小川良成(57歳)が頭部負傷が原因で引退すると発表した。 もっとも日常生活に支障があることはない、とのことなので、その点ではファンを安堵させる発表であった。(⇒ スポニチアネックス 2024年8月13日記事:ノア・小川良成「頸部負傷」で引退決断 約40年の現役生活で数々のベルト獲得 本人希望でセレモニーなし)(⇒ 東スポweb 2024年8月13日記事:【ノア】丸藤正道 突然の小川良成引退発表...

  • 竹下幸之介は棚橋弘至「横一線」発言を9年ずっと恨んでいた?

    8月7日、新日本プロレスのG1クライマックス34公式戦として、KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)とエル・ファンタズモの公式戦が行われた。 結果は竹下幸之介の勝利だったのだが、問題はその後のバックステージでの彼の唐突で突然の――そう思える――発言である。 それは、新日本の現社長でもある棚橋弘至が今から9年前の2015年にDDTへ参戦した際の、あの「全てのプロレス団体を横一線に見てもらっちゃ困る」発言により「DDTはメチ...

  • パリ五輪・阿部詩メダルなし大号泣-柔道で日本が常勝はジャンルの衰退では

    柔道はプロレスでも総合格闘技でもないが、格闘技の一種ということでこのブログに書く。 パリ五輪7月28日の女子柔道52キロ級2回戦で、前回東京五輪金メダリストの阿部詩(24歳)はウズベキスタンのディヨラ・ケルディヨロワ(26歳)と対戦、3分4秒の谷落としで一本負け。これにより連覇のみならずメダル獲得もなくなった。 阿部詩は畳に突っ伏して号泣、畳を降りた後も会場に響き渡る大号泣で歩くことすらできなくなり、それど...

  • 超RIZIN 朝倉未来vs平本蓮で手越祐也の国家独唱緊急中止-世間から離れゆく総合格闘技

    7月28日に開催される超RIZIN.3のメインイベント「朝倉未来 vs 平本蓮」の試合前には、元NEWSの手越祐也の国家独唱が行われるはずだった。 しかし7月22日、RIZIN運営はそれを中止することを発表した。 なぜかと言えば、朝倉・平本の両選手がハッキリと「手越祐也の国家独唱」に拒否反応を示したのに加え―― これはもう自然現象の一環とでも見るべきか、例によって2人のファンと思しき人たちが、手越祐也のSNSへ直接に誹謗中傷・...

  • 大攻勢マリーゴールド-田中きずな&大向美智子の娘が入団

    7月13日、マリーゴールドは両国武道館大会を開催した。 同日にはNOAHも(年間最大)ビッグマッチを行い、これはこれで大きな出来事が多くあったのだが、ここでは触れない。 そしてマリーゴールドについて特にインパクトがあったのは、(1) WAVEを電撃退団したばかりの田中きずな(19歳)が入団(2) あの大向美智子の娘である心希(しんの 15歳)が入団 の2つだろう。 言うまでもなく田中きずなは、田中稔(現役)&府川由美(...

  • 東京都知事選中の都電プロレス-高木三四郎「一番効いたのは小池百合子知事の空手チョップ」

    先日の東京都知事選は、現職の小池百合子が「圧勝」して終わった。 その小池知事が選挙期間中である6月29日に参加さらに「参戦」してプロレスファンには話題になったのが、例の「都電(荒川線)プロレス」である。 こんなことをするのは、むろんDDTなのだが―― 案の定それは「プロレスの政治利用」かつ「プロレスの権力へのおもねり」として、批判の声も大きく上がった。(⇒ 文春オンライン 2024年7月9日記事:街頭よりプロレ...

  • 上谷沙弥、サイン会中に誹謗中傷される-プロレス界喫緊「ヘンな奴対策」

    6月30日のスターダム新宿大会のサイン会で、上谷沙弥が「ファン」から誹謗中傷・人格攻撃を受けたことを、自身のX及びインスタグラムで明かした。 ポートレート10枚を購入した客に1枚ずつサインしている間、その客はずっと上谷沙弥に面と向かって誹謗中傷の言葉をかけ続けていたそうで―― それもハッキリ「泣かすために来た」と言ったそうである。 上谷沙弥は耐えきれずサイン会を途中退席、そして当然ながら「もうサイン会に...

  • ブラッドスポーツ武士道と「格闘技に何度も近づこうとするプロレス」

    6月22日、両国国技館でジョシュ・バーネットの主催する「ブラッドスポーツ武士道」が開催された。 ブラッドスポーツはこのたび日本初上陸で、●リングはノーロープ●3カウントフォールはなく、ギブアップまたはKOのみで決着する というのが特色の、格闘技色の濃いプロレスとのこと。 これだけ聞けばたちどころに「UWF」という言葉が浮かんでくるのだが、ジョシュ自身は明確にこれはUWFではないと言っている。 ただ、参戦選手の...

  • ぱんちゃん璃奈、選挙ポスタージャックで意外な復活

    6月20日告示の東京都知事選は、史上最大の56人の立候補者が出るという大盛況となった(笑) そのうち24人の候補者を擁立したのは「NHKから国民を守る党」で―― かつ、その24人の中に入っていない(つまり立候補したわけではない)というのに「選挙ポスター掲示板に大量の顔写真が貼られる」という掲示板ジャックを行った人物がいる。 その人物こそ誰あろう、少なくとも格闘技界では知らぬもののない女子キックボクサー選手・ぱ...

  • プロレスファンのALL TOGETHER離れ-「竹下幸之介G1参戦」「稲村愛輝改名」の方が関心高し?

    6月15日、能登半島地震復興支援大会であるALL TOGETHERが札幌大会が、北海きたえーるを会場に行われた。 北海道では初のALL TOGETHER開催であったが、観客数は2156人。 5月6日の日本武道館ALL TOGETHER大会が4586人だったのに続き、興行的にはまたも惨敗と言えるだろう。(⇒ 東スポweb 2024年6月15日記事:【ALL TOGETHER】初の札幌大会は空席目立つ 観衆2156人で新日本2月大会の半分以下)(⇒ 2024年5月6日記事:「ALL ...

  • さまよえる中嶋勝彦、GLEATを飲酒観戦-復活の時は来るか

    最近忙しくて、ずいぶんプロレスを見ていない。 しかしそんな中でも、あの闘魂スタイルならぬバツバツスタイルの中嶋勝彦がマット界から“失踪”状態であることは聞こえてくる。 その中嶋勝彦が6月9日のGLEAT名古屋大会に、ふらりと姿を見せたという。 ただそれは、純然たる観客として来たのではなく―― 関係者席の中でも鈴木裕之社長の隣に座り、弁当を食いカップ酒を飲むなどしていたので、明らかにGLEATという団体に呼ばれて...

  • 全日本プロレス、迷走危機から復調盛況へ-って、何が原因なのだろう

    5月29日の全日本プロレス・後楽園ホール大会では、若き三冠ヘビー級王者の安齋勇馬が挑戦者の宮原健斗を下し、王座防衛に成功した。 そして観衆は超満員で、立ち見も多数出る1,355人の札止め。 この大会を伝えるスポーツ報知の記事も、なんだかすごい勢いである。「当日券が完売し急きょ、立ち見券を発売した超満員札止めとなる1,355人の観衆を集めた人気爆発の大会」「現在のプロレス界で「聖地」と呼ばれる後楽園で平日夜に...

  • 「ALL TOGETHER 4」観客わずか4583人-プロレスの苦境鮮明に?

    5月6日、日本武道館において新日本・NOAH・DDT・大日本・ドラゴンゲート・スターダムの6団体が参加した「ALL TOGETHER」が開催された。 ALL TOGETHERの名を冠するオールスター戦は通算4回目であり、よって個人的に今回の大会は「ALL TOGETHER 4」である。 この大会には複数の意味があり、まず「日本プロレスリング連盟発足記念大会」であり、「能登半島地震復興支援チャリティー大会」でもあった。 が、そんな意義ある大会し...

  • 新日本プロレス、ブシロードファイト(スターダム)を子会社化…をやっと今した

    4月23日、新日本プロレスは株式会社ブシロードファイトの全株式を株式会社ブシロードから取得して子会社化することを発表した。 ㈱ブシロードファイトはスターダムの運営会社であり、6月28日には「㈱スターダム」に社名変更することになっている。 つまり新日本プロレスがスターダムを子会社化することになり、いままで「兄妹団体」だったのが「父娘団体」になった格好だ。(⇒ 東スポweb 2024年4月23日記事:新日本プロレスが...

  • ロッシー小川新団体マリーゴールド、波乱の旗揚げ (下)

    さて、マリーゴールド旗揚げ会見では、一つの余興――いや、プロレス界ではよくある展開が一つあった。 それは、アクトレスガールズのアドバイザーを務める風香と、アクトレスガールズ選手のうち6名(青野未来、澄川菜摘、松井珠紗、後藤智香、皇希、CHIAKI)が、ロッシー小川に参戦を直訴し…… もちろんのごとくロッシー小川は「来るもの拒まず、去る者は追わず」としてこれを受け入れ、上記7名と一緒にフォトセッションに収まっ...

  • ロッシー小川新団体マリーゴールド、波乱の旗揚げ (上)

    4月15日、かねて確実視されていたことだが―― ロッシー小川ほか所属選手が記者会見を開き、女子プロレス新団体「マリーゴールド」の旗揚げを発表した。 その所属選手は「スターダム退団組」ジュリア、林下詩美、桜井麻衣(旧名・桜井まい)、MARAI、ビクトリア弓月(旧名・弓月)の5名、 「それ以外組」高橋奈七永、石川奈青の2名、 合計7名であった。 またこの他、ボジラ(巨体女子選手)、WWE-NXTに所属していたマイラ・...

  • 現役プロレスラー曙死去-幻の王道継承

    4月11日、元大相撲の横綱(史上初の外国人横綱)で総合格闘技にも参戦、プロレスラーとしても活躍した曙が、心不全で死去した。享年54歳。 もう7年ほど前から病気でプロレスの試合はしていないし、公の場に顔を出すこともなかったため、もう曙がプロレスラーであることを知らないプロレスファンさえ多いだろう。 しかし引退して辞めたわけではないため、曙は今でもプロレスラーであり、現役プロレスラーとして死去したことにな...

  • 安齊勇馬、史上最年少で三冠戴冠-レインメーカーショック連発か女子プロレス化か

    3月30日、全日本プロレス大田区総合体育館大会で、挑戦者の安齊勇馬(24歳)が王者・中嶋勝彦(36歳)を下して三冠ヘビー級王座を戴冠した。 24歳10か月での戴冠は史上最年少であり、しかもデビューからわずか1年半での快挙である。(⇒ 東スポweb 2024年3月30日記事:【全日本】24歳・安齊勇馬が中嶋勝彦を撃破! 史上最年少で3冠初戴冠「俺が時代をつくります」) しかしこの試合、現場ではかなり不評でブーイングも飛んだ...

  • 「スターダムの乱」林下詩美ら4名離脱-意外と少ない新団体合流者数

    3月22日、スターダムは林下詩美(25歳)・MIRAI(24歳)・桜井まい(33歳)、弓月(19歳)の4選手が3月末で退団することを正式に発表した。 他にはジュリア(30歳)が退団を決めているが、上記4人はジュリアとは異なり、ロッシー小川(66歳)がスターダムを割って出て旗揚げする新団体へ所属すると見られている。 ロッシー小川の電撃的契約解除から始まった「スターダムの乱」が、ようやく形となったのである。(⇒ 東スポweb 2...

  • 吉江豊、50歳で急死-「巨漢レスラー」の短命は宿命なのか

    鳥山明、TARAKO(ちびまる子ちゃん声優)に続き、プロレスファンにはショッキングな訃報が出てしまった。 あの「巨漢ピンクレスラー」吉江豊が、全日本の高崎大会(3月10日)の試合直後に容体急変して死去したのだ。享年50歳。 あまりにも若すぎるし、またこれは「試合中の事故で亡くなる」という「リング禍」のうちに入るのではないかとも感じる。(⇒ BBMスポーツ 2024年3月10日記事:【訃報】元新日本プロレス・吉江豊さんが...

  • ブル中野、日本人女子初WWE殿堂入り…は当然だろう

    3月7日、WWEはブル中野(56歳)を2024年度WWEホール・オブ・フェーム(WEE殿堂)の一人に選出したことを発表した。 日本人プロレスラーとしてはアントニオ猪木、藤波辰爾、獣神サンダー・ライガー、グレート・ムタ(武藤敬司)に続く5人目、日本人女子レスラーとしては史上初となる。(⇒ 日刊スポーツ 2024年3月7日記事:ブル中野、WWE殿堂入り「泣いてしまいました」「やっと報われたな」4・6式典出席)(⇒ ABEMA格闘TIMES 2...

  • オカダ・カズチカAEWに移籍-まるで新日本のコピー団体のような

    3月6日(日本時間7日)、米AEWは元新日本プロレスのオカダ・カズチカと契約したことを発表した。 同日、オカダはリングネームもニックネーム“レインメーカー”も入場曲もそのままにAEWのリングに登場し、ヤングバックス(マシュー・ジャクソンとニコラス・ジャクソンの兄弟)と結託してユニット「ジ・エリート」入りした。(⇒ 東スポweb 2024年3月7日記事:オカダ・カズチカの新天地は米国・AEW 電撃登場に現地ファンも熱狂...

  • ジュリア、スターダム退団確定-ロッシー新団体か海外か

    2月27日、東京スポーツは“お騒がせ女”ジュリア(30歳)がスターダムを3月いっぱいで退団することが明らかになった、と報じた。(⇒ 東スポweb 2024年2月27日記事:【スターダム】ジュリア 3月限りで電撃退団へ ロッシー新団体、WWE進出の可能性も) 例のスターダムの乱――団体創設者のロッシー小川が分離独立を図ったとして団体から解任された――が起こって以後、女子プロレス界ウォッチャーらの目は(当然のことながら)ロッ...

  • ザック・セイバーJr.「魂の演説」-イデオロギー闘争再び

    2月11日、新日本プロレスのエディオンアリーナ大阪大会『THE NEW BEGINNING in OSAKA』では、新日本を離れるオカダ・カズチカと新日本の社長となった棚橋弘至が、最後の一騎打ちを行った。 その結果は、オカダの勝利。 あのレインメーカー・ショックを知る者は誰でも、深い感慨を覚えただろう。 だが私的には、その感慨をもずっと凌駕する出来事がこの大会では起きていた。 セミファイナルの、ザック・セイバーJr.とブライア...

  • ますますわからぬ中嶋勝彦「闘魂スタイル」問題

    いま日本プロレス界で最大の「謎」と言えば――ロッシー小川のスターダムからの分離独立内幕話は例外として――、むろん中嶋勝彦の「闘魂スタイル」問題である。 いったいぜんたい中嶋勝彦が闘魂スタイルを突如名乗り出した理由は何なのか、 中嶋勝彦がアントニオ猪木と何の関係があるというのか、 なぜ猪木と愛憎繰り返す因縁にあった“過激な仕掛人”新間寿 氏がセコンドに付いたりするのか…… 何とも不可解なこの謎なのだが、そ...

  • ロッシー小川電撃解任・契約解除-「スターダムの乱」勃発

    2024年2月5日は、女子プロレス界にとって激震の日となった。 まず、元アイスリボン・今アクトレスガールズ所属の朝陽が、2月1日に都内で「不慮の事故」により死去していたことがアクトレスガールズから発表された。享年わずか21歳。(⇒ BBMニュース 2024年2月5日記事:【訃報】人気女子レスラー、朝陽さんが死去。不慮の事故に遭い、21歳の若さで【週刊プロレス】) これについては、ほとんど書く情報がないのだが―― 最近つ...

  • ドクトル・ワグナーJr.GHCヘビー級王座獲得-どう見ても強い人がなかなか王者にならない問題

    本当は、例の全日本プロレスの福田社長の内幕インタビューについて書くつもりだったのであるが…… 急遽予定変更して、NOAHの2月4日・仙台サンプラザホール大会でイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.が拳王を破ってGHCヘビー級王座を初戴冠したことについて書く。 本人にとってはもちろん、メキシコ人としては初めてのGHC王座戴冠だという。 これは超A級ニュースとは言わずとも、なかなかのニュースではないかと思う。(⇒ 日刊ス...

  • WWE会長ビンス・マクマホン、性的暴行疑惑で辞任&ネトフリ独占配信開始

    1月23日、ネット配信の世界的大手Netflix(ネトフリ)は、WWEの2大ブランドの一つであるRAW(ロー)の独占配信権を獲得したと発表。 また、2025年からそのライブ配信を開始するとも発表した。 その契約額(WWEに払う額)は、10年間で50億ドル(約7,400億円)。 これは、日本のプロレス団体が束になっても獲得できない、雲の上の金額なのは言うまでもない。 日本とアメリカのプロレス格差は、もはや絶望的なまでに開く一方と...

  • オカダ・カズチカ新日本電撃退団-これはギリギリのタイミング

    1月19日、新日本プロレスは突如、オカダ・カズチカが1月末で退団することを発表した。 まさにこれこそ「(第2次)レインメーカー・ショック」である。(⇒ THE DIGEST 2024年1月19日記事:「大きな痛手」新日本オカダ・カズチカの“電撃退団”を米専門メディアが異例のトップ報道! 米マット進出を示唆「支払う金額に大きな開きがある」) オカダは今後、アメリカマット界への進出が有力視されている。 アメリカマット界と言えば...

  • 中嶋勝彦、団体の不吉暴露の不穏マイク-全日本プロレスはどこへ行く

    また最近、プロレスを見れていないのだが…… 1月14日、後楽園ホールで全日本プロレス『新春ジャイアントシリーズ2024 ~渕正信デビュー50周年&70歳バースデー記念大会~』が開催された。 その世界タッグ王座戦では中嶋勝彦&大森北斗組が王者・斎藤ブラザーズと対戦するも敗北し、王座奪取ならず。 だがそんなことよりオオゴトなのは(笑)、試合後のリング上での中嶋のマイクであった。「今、全日本プロレス、そしてファン...

  • 新日本1.4東京ドーム短感-棚橋社長体制の祝儀となったか

    恒例の新日本1.4東京ドーム大会が行われ、まずその観客動員数は27,422人であった。 これは昨年の26,085人を上回るが、しかしコロナ前の2020年には「東京ドーム2連戦」を初めて開催し、1.4は40,008人、1.5は30,063人を集めていたのだから、動員数が回復したと言ってもその水準に戻るのはなかなか前途遼遠に思える。 また、コロナ禍が終わった(興行としてはそう言ってよいだろう)にもかかわらず30,000人にも及ばなかったのは、...

  • キラー・カーン動脈破裂で急死-プロレス界とは良好ならざるまま

    2023年も満了直前の12月30日、キラー・カーンこと小沢正志 氏が12月29日午後10時4分に死去したことが報じられた。享年76歳。 死因は動脈破裂で、西新宿に移転オープンして間もない居酒屋「カンちゃんの人情酒場」の営業中、腕組みしてカウンター裏に座っていたところ意識を失っていることを客に発見され病院へ救急搬送されたが、意識の戻らぬまま死去したという。(⇒ 日刊スポーツ 2023年12月30日記事:「モンゴリアンチョップ...

  • 棚橋弘至、新日本プロレス社長就任-「社長レスラー」の復権・回帰

    12月23日、前日に年内最終興行を終えた新日本プロレスから、驚きの発表があった。 なんと同日の臨時株主総会・取締役会において、棚橋弘至が第11代の社長に就任することが決定したのだ。(⇒ 東スポweb 2023年12月23日記事:【新日本】棚橋弘至の新社長就任を電撃発表 アントニオ猪木、坂口征二、藤波辰爾以来史上4人目の選手兼社長誕生) いやあ、これは青天の霹靂・驚天動地のニュースである、少なくともプロレスファンに...

  • 高田延彦、RIZIN離脱表明-惨敗で開いた総合格闘技の時代

    12月21日、高田延彦(61歳)が自身のインスタグラムにおいて、総合格闘技団体RIZINを離脱したことを表明した。 前日の20日に「代表(榊原信行 氏)とのコンセンサスが完了」し、自身の離脱要望を快く受け入れてもらえた、という。(⇒ スポニチアネックス 2023年12月21日記事:高田延彦 RIZIN離脱発表 大みそか「出てこいや!」もう聞けない?惜しむ声「寂しい」) ついにこの日が来た、というところだろうか。 思えば1997年...

  • メジャー全部と6団体参加「日本プロレスリング連盟」発足す

    10月15日、プロレス業界を統一・象徴すべきことを目標として、「日本プロレスリング連盟(UJPW)」が発足したことが発表された。 その発足時の加盟団体は次のとおり。・新日本プロレス(新日本プロレスリング株式会社)・全日本プロレス(オールジャパン・プロレスリング株式会社)・プロレスリング・ノア(株式会社CyberFight)・DDTプロレスリング(株式会社CyberFight)・ガンバレ☆プロレス(株式会社CyberFight)・大日本プ...

  • “いぶし銀”木戸修死去-「新日本とUWFの旗揚げメンバー」という履歴

    12月14日、元・新日本プロレスのプロレスラー木戸修が12月11日に死去したことが発表された。享年73歳。 70代前半での死は、現代では「まだ若いのに」とされる。 いや、というより、あの木戸修が「まだ」73歳であったことを、意外に感じる人も多いのではないか。 木戸修とは、それほど古くから存在したレスラーなのだ。 木戸修と言えば「キドクラッチ」そして「燻し銀(いぶしぎん)」―― この「いぶし銀」という言葉を木戸修...

  • プロレス大賞2023・目玉は斉藤ブラザーズか

    12月12日、2023年度のプロレス大賞が選考・発表された。受賞状況は次のとおり。●最優秀選手賞(MVP) 内藤哲也(新日本)●年間最高試合賞(ベストバウト) グレート・ムタ vs 中邑真輔(1月1日 NOAH日本武道館)●最優秀タッグ賞 後藤洋央紀 & YOSHI-HASHIの「毘沙門」(新日本)●殊勲賞 高橋ヒロム(新日本)●敢闘賞 拳王(NOAH)●技能賞 青柳優馬(全日本)●女子プロレス大賞 中野たむ(スターダム)●新人賞 ...

  • 新日本、IWGP「グローバル」ヘビー級王座新設-迷走か濫造か進化か

    12月11日、新日本プロレスはIWGP-USヘビー級王座を廃止し、代わってIWGP-GLOBALヘビー級王座を新設すると発表した。(⇒ 東スポweb 2023年12月11日記事:【新日本】IWGP GLOBALヘビー級王座を新設 US王座廃止で1・4の3WAY戦が新王者決定戦に) まず廃止されるIWGP-USヘビー級王座からだが、設立当初から「この王座は短命ではないか?」と思っていた人は多かったと思う。 これはたぶん、当時の新日本が特にアメリカ進出に力を入...

  • 2023年に新間寿vsキラー・カーンの決闘-力道山没後60周年興行

    12月7日、後楽園ホールでは『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.27 力道山先生没60年追悼興行』が行われた。 そこで何と言っても――並み居るプロレスの試合を凌いで――エキサイトしたのが、今は初代タイガーマスク(佐山聡)と強固な盟友関係にある(と思う)“過激な仕掛人”新間寿 氏(88歳)である。 なんと唐突にも新間氏は、●あのキラー・カーンに脅迫されている。警察にも相談した(つい昨日も警察へ行った...

  • 塩村あやか参院議員「もはやアンチのプロレス芸」発言で謝罪-「プロレスの真似事」と言うべきだった

    11月23日、塩村あやか参議院議員が「X」に、「酷いデマ。逆にどういう認知や流れでこんなデマやデマともいえない不思議な話を信じてツイートするようになるのか知りたい いつものことではありますが。最早、アンチのプロレス芸」 とツイート(ポスト)した。 塩村氏はホストクラブの規制を検討しているのだが、それについてXユーザーから「ホストクラブだけ売掛金を認めないのか? ホストクラブだけ価格に上限を設けるのか?...

  • 「赤井英和の娘」赤井沙希引退-父は娘の電話が誰からかわからなかった

    11月12日のDDT両国国技館大会で、女子プロレスラー・赤井沙希(36歳)が引退した。 坂口征夫・岡谷英樹と組んで丸藤正道(NOAH)・樋口和貞(イラプションの盟友)・山下実優(東京女子プロレス)組と対戦したが、最後は山下のスカルキックを食らって敗戦。 現役引退後も「裏方」としてDDTで働くということで、たぶんまたいつかリング上で男子プロレスラーを制裁めいたことをする姿が見られるのではないだろうか。 が、それ...

  • 中嶋勝彦の三冠一発奪取、次の宮原健斗戦も勝利の予想

    11月5日の全日本プロレス札幌大会で、NOAHを退団した中嶋勝彦は王者・青柳優馬を破って三冠ヘビー級王者を一発戴冠した。 そして早々と、次期王座戦12月31日の代々木大会では、宮原健斗が挑戦者となることが発表された。 さらに言えば、11月12日に開幕する世界最強タッグ決定リーグ戦に、中嶋勝彦は自分一人で?参戦することを急遽表明した。 まず中嶋勝彦の三冠奪取について言えば、これを予想していた人は多かっただろう。...

  • 中嶋勝彦、全日本で三冠挑戦へ“闘魂スタイル”名乗る

    10月31日の午前、9月末でNOAHを退団した中嶋勝彦が全日本プロレス事務所を単独訪問。 ハロウィンパーティ準備中だった?福田剛紀社長と話をするとともに、その場で「会見」を開き三冠ヘビー級王座挑戦をアピールした。(⇒ 東スポweb 2023年10月31日記事:【全日本】中嶋勝彦が全日事務所を〝占拠〟「俺がプロレス界の地形ごと変えてやる」) そしてその日の午後には、11月5日のホテルエミシア札幌大会において、現王者の青柳優...

  • 元NOAH若手プロレスラー2名、巡業中の強制わいせつで逮捕

    10月20日、宮城県警の若林署は、元NOAH所属のプロレスラー矢野安崇(23歳)と元プロレスラーで現アルバイトの岡田欣也(30歳)の2名を、強制わいせつの疑いで逮捕したと発表した。 逮捕容疑は、今年4月16日のNOAH仙台大会の直前の同日未明、仙台市内の建物内で20代女性の胸を触ったことだという。(⇒ 宮城テレビ 2023年10月20日記事:【元・プロレス団体「ノア」の所属】プロレスラーの男ら2人逮捕 強制わいせつの疑い)(⇒ 東...

  • 金村キンタロー、ひき逃げで逮捕-プロレスラーという肩書はいまだ健在

    10月14日、元プロレスラーの金村キンタロー(53歳)が「ひき逃げ」で逮捕されたと報じられた。 しかもそれは、「親友」の現役プロレスラー・火野裕士の貸した軽自動車であったという。(⇒ よろず~ 2023年10月14日記事:プロレスラー・火野裕士が憤る 貸した車で金村キンタロー容疑者が事故 ひき逃げ容疑に「これはかばえないよ」) 金村キンタローと言えば、プロレスファンで知らぬ者は少ない「有名レスラー」である。 特...

  • WWE、Abemaで日本再進出-今度こそ成功なるか?

    9月28日、ネットテレビAbemaは、WWEとの契約により今年10月からその2大ブランド「RAW」と「SMACKDOWN」を毎週無料放送・日本独占放送することを発表した。 その直前、AbemaプロレスアンバサダーでWWE殿堂者でもある武藤敬司は「X」(旧ツイッター)で重大発表を予告していたのだが―― プロレス界でよくある「重大発表」と称して蓋を開けてみたら「ブログ始めました」とかどうでもいいニュースだった、というのではなく、ホント...

  • 中嶋勝彦NOAH電撃退団-次の戦場はどこなのか

    9月26日、NOAHは中嶋勝彦(35歳)が9月末をもって契約終了により退団することを発表した。(⇒ 東スポweb 2023年9月26日記事:【ノア】電撃退団の中嶋勝彦が心境告白「悩み抜いた結果、自分を磨きレベルアップする為」) 所属選手がプロレス団体を退団すると聞いたとき人が最も気になるのは、それが喧嘩別れなのか円満退団なのか、である。 この点、今回の中嶋勝彦退団は円満のようで何より、といったところか。 そしてまた、...

  • 征矢学、日向小陽と結婚していたと発表-GetWild時代の面白さ復活か

    9月16日、NOAH所属の征矢学が、自身のYouTubeチャンネル「そやそやテレビくん」の開設を発表した。 また、そのチャンネルで、実は(休業中の)女子プロレスラー・日向小陽(ひゅうが こはる)と結婚していたことを発表した。(⇒ BBMスポーツ 2023年9月16日記事:NOAH・征矢学が人気女子プロレスラーの日向小陽との結婚を電撃発表!「二人でYouTubeがんばっていきたい」【週刊プロレス】) これは確かに、意外な組み合わせと言う...

  • 竹下幸之介、ケニー・オメガ超え-世界的レスラーに飛躍なるか

    9月3日(日本時間では4日)、AEWの大会「ALL OUT」において、竹下幸之介がケニー・オメガをシングルマッチで下した。 AEWでは不敵なヒールである竹下幸之介――リングネームは「Konosuke Takeshita」とそのまんま――は、日本語で「お前ら見たらわかるやろ。俺がプロレスの頂点に立ったんや!」と不敵に言ったとのこと。(⇒ 東スポweb 2023年9月4日記事:【AEW】竹下幸之介がケニー・オメガに勝利!「俺がプロレスの頂点に立ったん...

  • AEWイギリス大会、驚異の観客「8万人」-WWE以外の選択肢あらわる

    8月27日(日本時間28日)、アメリカ・AEW(オール・エリート・レスリング)のイギリス大会「ALL IN」が、ロンドン・ウェンブリースタジアムで開催された。 東スポwebでは、その大会のうち2つの試合が掲載されている。(1) ケニー・オメガ (×)&アダム・ペイジ&飯伏幸太 vs ジェイ・ホワイト&ジュース・ロビンソン&竹下幸之介 (◯)(2) ウィル・オスプレイ (◯) vs クリス・ジェリコ (×)(⇒ 東スポweb 2023年8月28日記事:【AE...

  • ブレイ・ワイアット死去36歳-現代怪奇派レスラーの頂点を失う

    8月25日、WWEはブレイ・ワイアットことウィンダム・ロタンダが急死したことを発表した。享年わずか36歳。(⇒ CNN 2023年8月25日記事:米プロレスラーのブレイ・ワイアットさん死去、36歳 WWE発表) 前日のテリー・ファンクの死去発表も悲しみではあるが、テリーは79歳だった。 しかし今度は(欠場中とはいえ)バリバリの現役レスラー、しかもWWEでトップ級の有力有名レスラー、かつ36歳である。 これはかなりショッキングな...

  • テリー・ファンク死去79歳-テキサス・ブロンコは日本のレジェンドに

    8月23日、WWEはテリー・ファンクが死去したことを発表した。 享年79歳、死因・死亡日には触れられていない。(⇒ 東スポweb 2023年8月24日記事:テリー・ファンクさん死去 79歳 盟友リック・フレアー追悼「あなたの代わりは誰もいない」) テリー・ファンクと兄ドリー・ファンク・ジュニアは、日本のプロレス史上最高峰の外国人兄弟レスラーであった。 これに知名度で匹敵するのは力道山と戦ったシャープ兄弟くらいだが、しか...

  • オーカーン、今度は自宅侵入犯を制圧-次はリング内で功業を!

    1年半前、駅構内で酔漢から女児を救出し「パンケーキ食うか?」と労わったことで(警察から感謝状を贈られると共に)名を挙げたグレート-o-カーン(オーカーン)…… それが今度は、よりによって自分の家に(本人在宅中に)侵入した男を制圧し、警察に引き渡したという。(⇒ SmartFLASH 2023年8月21日記事:新日本プロレス「グレート-O-カーン」住居に不法侵入されるも冷静に対処 正義感あふれるヒールの無事に安堵の声) 酔漢...

  • 「ミゼットレスラー」角掛留造さん死去-古き良き時代かトンデモの時代か

    8月14日、元ミゼットレスラー(小人レスラー)の角掛留造さんが、8月9日に死去していたことを、ZERO1が発表した。享年69歳。 病気を患っていたわけでも事故に遭ったわけでもなく、原因不明の突然死だったらしい。 なお、ミゼットプロレス、旧名は小人プロレスのことについては、何年も前に記事を書いているので参照されたい。(⇒ 東スポweb 2023年8月14日記事:角掛留造さんが死去 享年69 突然死の診断…全女で活躍したミゼ...

  • G1-2023は内藤哲也vsオカダ・カズチカで内藤優勝-まるで10年前のような

    8月13日、新日本プロレスのG1クライマックス33決勝戦が行われた。 対戦カードは内藤哲也vsオカダ・カズチカで、オカダのG1三連覇はならず、内藤が6年ぶりの優勝を果たした。 さて、試合内容よりまず何よりもプロレスファンが感じるのは、「これはまるで10年前の決勝カードではないか?」ということだろう。 実際、このカードと結果が2013年のものだと言われても、誰も違和感を覚えないだろう。 これは、全てのプロレスラー...

  • イヨ・スカイWWE女子王者戴冠、KAIRI無期限休養からWWE復帰?

    日本時間8月5日、WWE夏の風物詩・サマースラム大会において、イヨ・スカイ(旧名・紫雷イオ)がついにWWE女子王者を戴冠した。 現王者のASUKA(旧名・華名)vs シャーロット・フレアー vs ビアンカ・ブレアの3WAY戦(トリプルスレット形式)でブレアが勝利し新王者となった直後、キャッシュイン(王座挑戦権の行使)をしてその王座奪取に成功したのだ。(⇒ プロレスTODAY 2023年8月8日記事: 【WWE】イヨ・スカイがついにWWE女...

  • ウナギ・サヤカ火祭り全敗-「そんなに強くない」のに台風の目?

    ZERO1の火祭り2023に、史上初めて女子としてエントリーしたウナギ・サヤカ。 その最終戦は7月29日後楽園ホールで行なわれたが、戦績は6戦全敗であった。 (⇒ 日刊スポーツ 2023年7月29日記事:ウナギ・サヤカ、「火祭り」で男子とのシングル6戦全敗…「全敗でしたけど胸を張ってプロレスを楽しむことができました」…7・29後楽園) もちろんこの結果は、百人中百人のプロレスファンが――ウナギファンでさえ――予想していた...

  • 上谷沙弥、鉄柱ダイブでレフェリーストップ・担架搬送-危険技の制限進まず

    7月23日、スターダム大田区総合体育館大会でのファイブスターグランプリ公式戦、中野たむvs上谷沙弥で―― 上谷沙弥は場外設置の鉄柱(照明柱。約5メートルの高さ?)からダイブして着地に失敗、左肘脱臼により動けなくなり、レフェリーストップで試合終了。中野たむの勝利となった。(⇒ バトルニュース 2023年7月23日記事:アイドルレスラーが鉄柱から飛び降り負傷!レフェリーが試合を止め担架で搬送)(⇒ 東スポweb 2023年7月2...

  • 飯伏幸太、今度はハードコア路線-画鋲のゴールデンエリート

    新日本を退団し、つい最近まで長らく休業状態にあった飯伏幸太は、8月4日のGLEAT両国国技館大会で日本マット復帰が決まっている。 しかしその前の7月20日(日本時間)、アメリカAEWのリングに登場した。 そのメインイベント戦メンバーというのが非常に豪華で、 飯伏幸太&ケニー・オメガ&マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン&ハングマン・ペイジ vs ジョン・モクスリー&クラウディオ・カスタニョーリ&ウィーラー・ユ...

  • 「長州力」の名がカッコワルい―にあなたは納得?

    プロレス引退後もなかなかの活躍を見せている長州力だが、今度はテリー伊藤との対談がアサ芸プラスで行われている。 そこで最初の話題となっているのが、「長州力」というリングネームを付けられたときの話である。(⇒ アサ芸プラス 2023年7月8日記事:長州力「『長州力』の名前でやめようと思った」/テリー伊藤対談(1)) この話は、プロレスラーとしての長州力についておよそ少しでも関心のある人なら誰でも知っているほ...

  • 葛西純の新日本投入に「予想どおり」熱狂効果あり

    7月4日の新日本プロレス後楽園ホール大会は、観衆1433人の札止めで、立ち見が出る盛況だったようだ。 平日火曜日でありながらそんなに入ったのは、やはり世界デスマッチ界のカリスマ・葛西純の新日本初登場というビッグな話題があったからだろう。 その葛西登場の、期待のメインイベント―― 葛西純&エル・デスペラード vs ジョン・モクスリー&ホミサイドのノーDQマッチは、デスペラードがホミサイドへトラッシュ缶上へのピン...

  • 会社が命名「令和闘魂三銃士」に三人とも冷淡反発 (笑)

    6月30日、新日本プロレスは公式に、海野翔太(26歳)・成田蓮(25歳)・辻陽太(29歳)の3人を「令和闘魂三銃士」と命名することを発表した。 命名された3人は、「名誉ある名づけをしてくださって光栄です。 今後も3人とも精進していきます、応援よろしくお願いします!」 などと新人みたいなコメントをするわけもなく(笑)、みんな揃って冷淡に反発している。 海野翔太 「この

  • 世羅りさ、オルカ宇藤と離婚-プロレス格差婚の結末

    6月26日、世羅りさとオルカ宇藤の夫婦は、揃ってSNSで離婚を発表した。 2人は2019年1月に入籍していたので、4年半の結婚生活だったことになる。 離婚の原因は、オルカ宇藤の女性問題(浮気)とのこと。 しかもそれは、「結婚直後から3年間」続くものだったという。 これにはさすがに、呆れ果てた人が大半のはずである。(⇒ BBMスポーツ 2023年6月26日記事:人気女子プロレスラー、世羅りさがオルカ宇藤と離婚。夫の女性問題...

  • 拳王、「金剛」解散宣言-これは賢明な選択

    6月24日、NOAHの拳王が出身地の徳島市で開催したデビュー15周年記念大会での勝利後―― 自らがリーダーを務めるユニット「金剛」の解散を宣言した。 2019年5月の結成以来、金剛は4年でピリオドを打ったことになる。(⇒ BBMスポーツ 2023年6月24日記事:金剛が電撃解散! 拳王15周年記念大会で徳島凱旋勝利を飾った直後に突然の表明「安定臨めば進化なし」)(⇒ 東スポweb 2023年6月24日記事:【ノア】拳王『金剛』解散を電撃発...

  • 辻陽太、NOAH敵情視察だけで絵と話題になる男

    6月22日のNOAH後楽園ホール大会に新日本の辻陽太が来場し、観客席最前列に座って試合を観戦した。 近日開催される新日本のG1クライマックスで同じブロックとなる、清宮海斗の敵情視察だという。(⇒ プロレスToday 2023年6月23日記事:【ノア】辻陽太が清宮視察に電撃来場!辻「今日は緑のマッチ棒の試合を見に来ました」) そして辻陽太―― 清宮海斗のことを、「きよぴー」「緑のマッチ棒」呼ばわりである(笑) そして最後に...

  • ついに新日本に葛西純参戦-新日本選手の頭に竹串は刺さるか?

    6月17日、新日本プロレス八王子大会で、あの「狂猿」葛西純(48歳)が入場曲と共に登場。 かねて彼とのタッグ結成を口にしていたエル・デスペラードに対し、正式に受諾回答した。 7月4日、後楽園ホール大会でのジョン・モクスリー&ホミサイドとの対戦が、葛西&デスペ組の初陣になるのだろう。(⇒ 東スポweb 2023年6月17日記事:【新日本】葛西純が電撃来場! デスペラードと共闘受諾「歴史を狂わせるからよ」) ああ、つい...

  • 女子プロレス「性的写真撲滅」運動-「恥ずかし固め」は消える技になる

    ワールド女子プロレスディアナを皮切りに、女子プロレス界で客による「性的写真」撮影を撲滅しようとする動きが、ここ数日でにわかに強力になってきた。(⇒ 弁護士ドットコムニュース 2023年6月9日記事:女子プロレス界に「性的写真反対」ムーブメント、「本当に最低です」「ならず者いなくなれば」) この問題は、女子プロレス界の長年の懸案であったと思う。 そして非常な「難問」でもある。 なんたって、この性的写真を撮...

  • ヨシタツ、海野翔太に「最後の」敗北?-この言葉もヨシタツ幻想か

    6月9日、プロレス界メジャー団体のオールスター戦「ALL TOGETHER AGEIN」が両国国技館で開催された。 大注目だったのは、たった1試合シングルマッチが組まれた「ヨシタツ vs 海野翔太」だったが…… 結果は海野翔太が必殺のデスライダーで勝利。 そしてヨシタツはバックステージで、「最後に新日本の未来とシングルができてよかったです。ありがとうございました」と語った。(⇒ 東スポweb 2023年6月9日記事:【ALL TOGETHER】...

  • オカダ・カズチカvsブライアン・ダニエルソン実現へ-「元WWE」の是非

    新日本6.4大阪DOMINIONでは、日本時間6月26日にカナダ・トロントで行われる新日本-AEW合同興行において、オカダ・カズチカとブライアン・ダニエルソンの対決が実現することが示された。 ブライアン・ダニエルソンと言えば、元WWEである(そして元NOAHである)。 そして、「YES! YES!」男である。 あのYESアピール(及び観客のコール)は、世界のプロレス界を席巻したもの。 そのプロレス界での世界的スーパースターがまた...

  • 辻陽太、SANADAに「圧勝」す-新日本6.4DOMINION

    6月4日、新日本プロレスは(毎年上半期の決算とも言える)大阪DOMINIONを開催した。 目玉は何と言っても、メインイベントのIWGP世界ヘビー級戦――王者SANADA vs 挑戦者・辻陽太のタイトルマッチであった。 試合結果は、SANADAが勝利して王座防衛。 しかしこれは、誰もが思ったことだろうが…… 試合の空気を支配していたのは、どう感じても辻陽太の方である。 何と言っても、あの笑顔が素敵すぎるではないか。 あれは近年まれ...

  • NOAH、岡田欣也&矢野安崇と合意のうえ契約解除-オールスター戦直前の急転

    6月1日、NOAHは岡田欣也(30歳)と矢野安崇(26歳)を、両者合意の上で選手契約解除したと突如発表した。 理由は、何も語られていない。(⇒ 日刊スポーツ 2023年6月1日記事:【ノア】岡田欣也と矢野安崇、両選手合意のもと選手契約を解除) この両選手、NOAHの「期待の若手」だった。 いや、期待の若手と呼ばれない若手というのはいないものだが―― そうであってもこの2人は、大袈裟に言えば…… かつて存亡の危機に直面した...

  • ALL TOGETHER 3(AGAIN)対戦カードほぼ出そろう

    5月31日、6月9日に両国国技館で開催される「ALL TOGETHER AGAIN 元気があれば何でもできる!」のカードがほぼ全て発表された。 あとは新日本で直前に行われる「SANADA vs 辻陽太」のIWGP世界ヘビー級の結果待ちというところだろうか。 なお、「ALL TOGETHER」オールスター戦は第3回目であるので、私個人は「ALL TOGETHER 3」と心の中で呼んでいる。 (⇒ 日刊スポーツ 2023年5月31日記事:国内メジャー3団体による「ALL TOGETH...

  • 7代目タイガーマスクは武尊-プロレス・格闘技界唯一の「襲名」

    5月24日、初代タイガーマスク(佐山聡。65歳)が会見を開き、同席した元K-1の3階級制覇王者・武尊(たける。31歳)が「7代目タイガーマスク」を襲名することが発表された。 すわ武尊がプロレス転向か、と色めき立つのがファンとしては当然だが―― これはそういう意味ではなく、あくまで「養護施設出身者の自立支援を中心とした社会貢献活動」を行うためだそうだ。 さすが「今でも誰でも知ってるタイガーマスク」であり、もうそ...

  • 赤井沙希、引退表明-あの細い体でよく10年も…

    5月24日、DDTの赤井沙希(36歳)が社長の高木三四郎と共に記者会見を開き、11月12日のDDT両国大会をもって引退することを発表した。 「長く続ける美学もあるけど、私は美しく散る花でいたい」 とのことだが、女子プロレスラーとして10年はむしろ「非常に長い」現役生活だった、と言うべきだろう。 なにせ、あの細い体をずっと維持して10年間である。 これは、ただの36歳の女性としても稀有なことだ。 この「あんまりにも...

  • 木村花事件いまだ終わらず-アジャコング誹謗中傷と「推しの子」問題

    木村花が2020年5月に自殺して亡くなってから、もう3年経つ。 ところがこの事件、今でも余燼が収まらない。 まず、なんと「木村花は実は(友人だった)アジャコングに殺されたのだ」という誹謗中傷デマツイートをした人がいて、アジャはこの5月23日に弁護士を通じた法的措置を取ったことをツイートした。(⇒ スポニチアネックス 2023年5月23日記事:アジャコング、デマ投稿に法的措置 木村花さん命日直前に許せない投稿「冗...

  • 1999年・桜庭和志vsホイラー・グレイシーはレフェリーストップなしだった

    1999年11月21日「PRIDE8」でのメインイベント、桜庭和志vsホイラー・グレイシーは、桜庭にとっても日本格闘技界にとっても記念碑的な試合だった。 ホイラーにアームロックを決めてニヤッと笑う桜庭の顔は、満天下の格闘技・プロレスファンを歓喜・興奮させたものである。 結局試合はレフェリーストップで桜庭が勝利、しかしグレイシー陣営はこれに不服で猛抗議したことは、よく知られている。 ところが2023年の今―― 桜庭は...

  • 全日本チャンピオンカーニバル2023は芦野祥太郎が優勝

    5月7日、全日本プロレス大田区総合体育館大会では、チャンピオンカーニバル2023の優勝決定戦が行われた。 優勝したのは、T-Hawkを破った芦野祥太郎(33歳)であった。 さて、芦野祥太郎―― 彼もまた、「どこからどう見ても強いに決まってる」ように見えるプロレスラーの一人だろう。 優勝後のマイクアピールで彼は、 「全日本の良さは、大きなレスラーがぶつかり合うことだと分かってます。 でも、俺のような小さなレスラー...

  • 中嶋勝彦、金剛脱退&潮崎豪とAXIZ再結成-裏切りの笑顔が似合う男

    5月4日のNOAH両国国技館で、長期欠場(8か月)していた潮崎豪が復帰した。 拳王・中嶋勝彦・征矢学の金剛軍と、潮崎豪・清宮海斗・稲村愛輝の6人タッグマッチだったが―― 結果は中嶋勝彦がバーティカルスパイクで潮崎を沈め、敗戦復帰となった。 ところがその中嶋が潮崎と握手し、かつて一世を風靡?したタッグチーム「AXIZ(アクシズ)」の復活を宣言したのだ。 もちろん金剛は脱退である。(⇒ 東スポweb 2023年5月5日記...

  • 矢野通、ファンの迷惑行為に真剣苦言-「ヘンな奴リスク」はプロレス界にも

    4月27日、新日本プロレスの矢野通(44歳)は、自身のツイッターで「ファンの迷惑行為」に苦言を呈した。 なんでも、地方巡業中に選手が宿泊するホテルでまで追いかけて待ち伏せ、執拗にサインを求めるなどするファンが、近年とみに増加しているとのこと。 つい先日のメルセデス・モネの「ストーカー的行為は止めて」の呼びかけに続き、本当にこういうことをする人は増えているらしい。 そして、今回の矢野通の苦言だが―― そ...

  • プロレスラー「フワちゃん」は改名すべきでないか論

    4月23日のスターダム横浜アリーナ大会では、あのフワちゃんがプロレス第2戦を行なった。 フワちゃん&葉月 VS 林下詩美&天咲光由組のタッグマッチで、結果はフワちゃんが林下詩美に敗れることとなったが―― この一戦で、プロレスラーとしてのフワちゃんの評価は(プロレスファンの間でも)ものすごく上がったようである。 とにかく、ことプロレスに関しては、「いい評判」しか聞こえてこないのだ。 試合の解説席にいた武藤敬...

  • モネ陥落、朱里が橋本千尋を下す…スターダム4.23横浜アリーナ

    4月23日、スターダムは女子プロレスとして20年ぶりに横浜アリーナで大会を開催した。 ひめかの引退試合もあったビッグマッチであったが、それを搔き消すがごとく王座移動が目白押しの大会でもあった。 主なところでは―― IWGP女子王座戦では岩谷麻優がメルセデス・モネを下して新王者に、 朱里vs橋本千尋の「女子プロレス最強決定戦」では朱里が勝利、 ワールド・オブ・スターダム王座戦では中野たむがジュリアを下して新王...

  • 国辱ストーカー-メルセデス・モネ、ファンの付きまとい行為に異例声明

    4月16日、スターダム参戦中のIWGP女子王者メルセデス・モネは、自身のSNSで(日本語で)日本のファンに呼びかけた。 自分の滞在するホテルなどでの出待ち行為、そのまま自分についてくるストーカー行為はやめてくれ、という内容である。(⇒ 東スポweb 2023年4月16日記事:メルセデス・モネがファンの迷惑行為に日本語声明「私の場所の特定はご遠慮頂きたく思います」) いやはや、こんなことする人がいるのである。 しかしこ...

  • 漁師式ヘッドロック、岸田首相を救い激賞-しかし「プロレス技」と呼ばれず

    4月15日の岸田首相襲撃(爆殺未遂)事件で激賞の的になっているのが、犯人の24歳の男を最初に取り押さえた漁師(漁港関係者というから、たぶんそうだろう)の咄嗟の行動である。 この男性は、犯人が爆発筒を投げ込んだ直後に背後から近づき、即座にヘッドロックをかけて犯人を制圧したという。(⇒ 毎日新聞 2023年4月15日記事:「漁港のおっちゃん」称賛の嵐 首相に爆発物、容疑者をヘッドロック) さて、プロレスファンなら...

  • 「ALL TOGETHER 3」開催発表-メジャー3団体3人代表について

    4月12日、新日本・全日本・NOAHのメジャー3団体が会見を行い、6月9日(金)に3団体参加のオールスター戦「ALL TOGETHER AGAIN~元気があれば何でもできる~」を両国国技館で開催することを発表した。(⇒ スポーツ報知 2023年4月12日記事:新日、全日、ノア3団体参加のオールスター戦、6・9両国で開催…棚橋弘至、宮原健斗、清宮海斗そろい踏みで発表) 「ALL TOGETHER」の第1回は、東日本大震災復興イベントとして2011年8月27日...

  • SAKURA GENESIS余話-メルセデス・モネと海野翔太

    4月8日の新日本サクラジェネシスで、メイン戦でのSANADA戴冠以外について2つ書いてみる。 一つ目は、日本での初試合となったメルセデス・モネのIWGP女子王座防衛戦、スターダムのAZMと葉月との3WAYマッチである。 この試合、「もちろん」モネの勝利・防衛はわかっていた。 こんな超大物が、1回も防衛せず王座陥落なんてことになるはずがあろうか。 肝心なのは試合内容だが、全員の動きの速い好試合だったと思う。 ただ、こ...

  • SANADA問題やっと解決-ついにIWGP世界ヘビー級戴冠

    4月8日、新日本プロレス両国国技館大会「サクラジェネシス」が行われ―― そのメインイベントで挑戦者SANADAが王者オカダ・カズチカを破り、新日本最高峰のIWGP世界ヘビー級王座を獲得した。 このブログで何度か書いてきた、そしてつい最近も書いた、いわゆる「SANADA問題」がついに(ひとまずは)解決したのである。 (⇒ 2023年3月17日記事:SANADAロスインゴ脱退、Just“5”Guys加入ーSANADA問題にやっと前進) しかしまあ、新...

  • WWEとUFC合併!-超巨大格闘技プロレス団体はうまくいくのか?

    プロレス・格闘技界にとって、間違いなく今年最大のビッグニュースである。 4月3日、世界最大の総合格闘技団体であるUFCと、世界最大のプロレス団体であるWWEが合併することが発表された。 もっとも完全な対等合併というわけではなく、新会社はUFCの親会社であるエンデバー社の株主が株の51%、WWEの株主が49%を保有、 トップにはエンデバー社のアリエル・エマニュエルCEOが就任、WWE会長のビンス・マクマホンJr.は「会長」...

  • 坂本龍一死去-全日本「カクトウギのテーマ」は永遠に

    3月28日、音楽家の坂本龍一が亡くなった。これについては、既に別ブログで記事を書いた。(⇒ 2023年4月3日記事:坂本龍一死去-ラストエンペラーは永遠に) 私にとって坂本龍一の音楽の最高傑作は映画『ラストエンペラー』のそれなのだが―― しかしプロレスファンにとっては、忘れがたき(そして今でも使われている)あの名曲、『カクトウギのテーマ』を欠かすことはできない。 これは全日本プロレスが地上波でやっていた1990...

  • 飯伏幸太ついに復帰-地上戦主体化の予兆

    2021年10月から1年5か月、負傷欠場していた飯伏幸太(40歳)―― とうとう所属の新日本プロレスからも(穏やかならぬ揉め方をして)退団してしまった彼が、3月30日(日本時間31日)、ついにアメリカマットで復帰を果たした。 舞台はロサンゼルス、あのジョシュ・バーネットが主催する格闘技イベント「ブラッドスポーツ9」において。 対戦相手はDDTで活躍していたマイク・ベイリー(40歳)。 試合結果は6分55秒「カミゴエ」で...

  • KINGレイナ、大麻で逮捕-プロレス界であまりこんなことがない理由

    3月6日、女子格闘家のKINGレイナ(26歳)が、相棒の男性ユーチューバー(37歳)と共に大麻(マリファナ)所持の疑いで逮捕された。 こういっては何だが、まさにイメージどおりというか、あのすごいゴンダクレの眼差しは伊達じゃなかったのである。 それどころかこの2人、ユーチューブ番組で堂々と大麻をモチーフにしたアパレルブランド「KIEF」を立ち上げ―― 男の方はまた堂々と(日本でのことではない、と言ってはいたが)「...

  • ジェイク・リーGHC王座戴冠、清宮海斗の暗黒期

    3月19日のNOAH横浜武道館大会において、ジェイク・リー(34歳)が王者・清宮海斗(26歳)を破り、GHCヘビー級王座を奪取した。 ジェイクが全日本を辞めてNOAHに来たのは今年1月だから、スピード戴冠と言っていいだろう。(⇒ デイリースポーツ 2023年3月19日記事:ノア ジェイク・リーがGHCヘビー級新王者に 「今日から俺がノアの舵を取る!」 清宮は王座陥落) もっとも、ジェイクがNOAHの頂点に立つのは、予想されてい...

  • SANADAロスインゴ脱退、Just“5”Guys加入ーSANADA問題にやっと前進

    3月17日の新日本プロレス後楽園ホール大会で、内藤哲也とSANADAのニュージャパンカップ2023準々決勝戦が行われ、SANADAが勝利した。 その直後、SANADAはロス・インゴベルナブレス・ハポンからの脱退とJust 4 Guys――これでJust 5 Guysになったが――への加入を宣明した。(⇒ プロレスTODAY 2023年3月17日記事:【新日本】SANADAが『NJC』準々決勝で内藤哲也から勝利後に事件!「今日をもってロスインゴを辞めます」タイチらと衝撃...

  • 諏訪魔は保護司だった…素晴らしきサプライズ

    3月13日、全日本プロレスの専務レスラー諏訪魔が、本名の諏訪間幸平(46歳)として横浜刑務所から感謝状を受けた。 保護司として再犯防止活動に尽力していることが理由だという。(⇒ 東スポweb 2023年3月13日記事:【全日本】保護司として活動の諏訪魔改め諏訪間幸平氏に横浜刑務所が感謝状「光栄に思います」) いや皆さん、知ってましたか、諏訪魔が保護司だったということを…… 2017年4月に任命されたとのことだから、もう6...

  • Sareee(サレイ)WWE退団、日本マット復帰へ-アメリカ女子マットは肉感的じゃないと難しい?

    日本名Sareee、アメリカ名「太陽の戦士」サレイ(26歳)が、WWEを円満退団し日本マットに復帰することが明らかになった。 5月16日の新宿FACE大会で日本復帰戦を行うという。(⇒ 日刊スポーツ 2023年3月9日記事:【WWE】Sareeeが円満退団し日本マット復帰、13日に会見 21年から参戦) さて、これまで鳴り物入り(と言ってもいいだろう)で日本からWWEへ行った選手を我々は何人も見てきたわけだが―― 多くの人は、「やはりWWE...

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