当苑での展示会や企画展そして常設作品の中から、特にお奨めしたい作品を取り上げご紹介してまいります
しぶや黒田陶苑では、ほぼ週替わりで展示会や企画展をおこなっています。 北大路魯山人、石黒宗麿、岡部嶺男を始めとした物故巨匠陶芸家の逸品を扱いながら美意識や見識を養うとともに、皆様との対話から次世代に残るような名品を一点でも現代の作家さんたちに作っていただくことが使命だと思っております。 どうぞ、「陶心」をお楽しみください。
夏中、フリルのようなピンク色の花を咲かせて優しい日陰を作ってくれていた、サルスベリ。枝には葉が残るのみ。毎年花が落ちきったのを見計らって、伸びた枝を切っている。枝の先の伸びた部分に花を咲かせるので、これをしておかないと、来年の花が寂しい咲き方になってしまうので怠けないで恒例行事にしている。この作業を終えると、我が家の夏が幕を引く。
台風が過ぎると共に、あれだけ続いたどんよりとした空が嘘のようにカラッとした晴天が続いています。ここぞとばかりに厚地のタオルケットなども含めて何度も洗濯機を回して太陽の下に干しました。そして、ここ東京渋谷にあります当苑のお庭にも美しい光が下りてきています。お庭には水引のささやかな赤がチラホラと風に揺れています。
朝夕と涼しい日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。暑かったり台風が直撃したりといろいろあった9月もあと数日で終わりですね。夏休みが明けてから年末にかけては驚くほどの速さで過ぎるものですが、年々その速度が増している気がします。さて、今回は田中佐次郎先生の個性的な酒器をご紹介させて戴きます。少し年代の古いものを集めてみましたので、佐次郎先生作品をお持ちの方は見比べてみて…
9月も終わりに近づいて、年末までの道筋を確認することが多くなってきた…
台風が残暑を吹き飛ばして、初秋の涼しさを感じられる日曜日になりました。今週は、天衣 黒田辰秋展を開催しております。「天衣無縫」辰秋先生が書として残されている言葉です。天人・天女の衣には縫目がまったくないことから、技巧をこらしたあともなく、いかにも自然で、しかも完全で美しいことをいう。木のあたたかみ、やわらかさ、木目の景色、そして耀貝螺鈿の美しさ…。まさに…
台風14号が過ぎ去った後、東京は急にひんやりとし、街中でも長袖の方を多くお見掛けするようになりました。先週に引き続き二度目の三連休が始まりましたが、太平洋側で新たな台風が発生したとのこと。週末にかけて広い範囲で雨が降るようですね。。皆様どうぞ気を付けてお過ごしください。 さて、当苑では本日より「天衣 黒田辰秋展」が始まりました。言わずと知れた明治・昭和期の木工芸史の至宝。当苑ではこ…
先週末辺りから、ここ東京渋谷も台風の影響で雨の日が続いています。強い風や、大雨の影響で大きな被害が出た地域もあるようですが、お庭の樹々達を見ているとやはり恵みの雨……。たっぷり地面に染み込んだ水分を、ゆっくりと吸い上げた樹々や植物たちは、何とも嬉しそうな気が致します。さて、今週の金曜日からはそんな樹々の潤いも、まだ閉じ込められているかのような
大型の台風14号が日本列島を横断し、各地で大きな被害が出ておりますが、皆様はご無事でしたでしょうか。何事もなかったことを願っておりますが、万が一被害にあわれた方がいらっしゃいましたら、心からお見舞いを申し上げます。台風自体は太平洋へ抜けて温帯低気圧になったとの報道ですが、依然として広範囲で風が強く吹いているようですので、どうぞ引き続き十分に気をつけてお過ごしくださいませ。 さて、…
いよいよ空気も変わり秋の足音もだんだんと大きくなってまいりました。東京では台風の影響により、激しい雨と急激な日差しが交互に差し込んでくるような、目まぐるしい空模様の1日でした。 時折ベランダに現れては種を蒔いたばかりの鉢植えを荒らしていく鳥がいるのですが、昨晩は久しぶりに忍び入ってきたようで、ようやく発芽したばかりの芽を啄んでいった痕跡を見つけました。愛猫が屋外をジッと見つめていたので、出てこ…
「乾漆」という技法をご存じでしょうか。 一般的に使われる漆器は「木」の素地に漆を塗り重ねたもの。皆さんのどのご家庭にもある漆器のお椀やお箸などの殆ども木が素地となっているものではないでしょうか。しかし漆は必ず木を素地にしたものだけではありません。一閑張などで知られる「紙胎」(紙を素地としたもの)や、竹や蔓性…
9月も半ばを過ぎまして、朝晩と少し過ごしやすくなってまいりましたが、大型の台風が気になります。大きな被害がでなければいいのですが、、、。 今週は、乾漆の鎌田克慈展を開催しております。乾漆は、丁寧に丁寧に、塗り重ねられた美しい漆の器です。鎌田さんの作品は、和食やフレンチのお料理屋さんでよく使って戴いておりますが、お洒落な形状の器は、ご家庭でのお食事やデザートの器としても、素…
器は 料理をいっそう美味しく見せる道具であるという器作りの原点を この数年 より深く考えていますその上で いかに面白いことができるのか・・・今回の新作 乾漆蓋付輪花椀新しい挑戦の始まりです鎌田克慈 KAMATA Katsuji 9月16日(金)より、3年ぶりの鎌田克慈先生の個展を開催しております。型に麻布を張り、漆で塗り固めていく乾漆で制作し…
お使いに来ていた3歳くらいの女の子。お母さんが、品物を選んでいるすきに、お団子のパックをカゴに入れていたらしい。「あら、いつの間に持ってきたの?○○ちゃん、おうちでお団子作ろうね。だから、これは返しましょう。」と。けれど、女の子はどうにもパックのそれがいいと譲らない様子。店を出た後、ふくれっ面をして頬をお団子のように膨らませていたあの子、果たしてお母さんとお団子を丸めたのかな…。…
『黒田辰秋の渾身:造形についての寸感』茨城県陶芸美術館 学芸課長 花里麻理 黒田辰秋(1904〜1982)は、木工芸史上そして漆工芸史上、木の魅力を立体の美として表現し、それを漆や螺鈿の技術で際立たせた唯一無二の存在である。明治期から昭和期にかけて、工芸が手工業の手わざを追求して芸術表現へと領域を広…
真夏の突き刺さるような太陽の陽射しから解放され、肌に当たる空気も撫でるような柔らかさを取り戻して参りました。気付けば、その優しい風にススキが揺らいでいます。さて、今週末の金曜日からは、3年ぶりの個展となります乾漆の作品を手掛ける【鎌田克慈展】が開催されます。麻布を素地とし、漆で塗り固める「乾漆」の技法で作られ…
十五夜を過ぎましたが、日中はまだ汗ばむような気候が続きますね。我が家では遅ればせながら朝顔が満開を迎えています。一日花ですから帰宅するとすべてしぼんでいるのですが、翌朝にはまたたくさんの花が開いていて、毎朝の愉しみ、そして癒しとなっています。 さて、9日より始まりました「極上の湯盌展」は早くも最終日を迎えました。活躍中の現代作家さんがそれぞれ趣向を凝らして準備して下さった作品が並…
九月も半ばとなり、朝夕になると涼しさを覚えるこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。渋谷の昼はまだまだ暑く、ショーウィンドウの洋服が秋物に変わったことでしか秋を感じられておりません。街中を歩く人々は皆半袖ではありますが。地域によってはすっかり肌寒くなっている所もあるのでしょうか。そろそろ暖かいお茶が飲みたくなってくる頃かと思いますので、引き続き極上の湯盌展作品をご紹介させて戴きま…
No.11 濱田庄司 湯呑(共箱) 昨日から始まりました『極上の湯盌展』。初日は例年以上に多くのお客様にご来苑戴きました。特に開店直後にはお待たせしてしまう時間もありましたことをお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。 「湯呑」と言いますと皆さんどのようなイメージを持たれているでしょうか。器にも多種多様な種類がありますが、老若男女、世代や好みを問わず必ず使う器の筆頭といえば「湯呑」ではないでしょうか。目覚めのお水、食事時やおやつなどの一服、一日の中でも何度も登場する湯呑。お一人お一人の掌の大きさ、口づくりの好みの厚さや、手触り、手取り(重さ)…。何気ない日々の器ではありますが、..
テレビのコマーシャルを見ていると、いつも季節を先取りした物を紹介していて、じきにこれが似合う季節になるんだなと感じる。真夏に差し掛かる前には、麦茶や蚊取り線香。先日など、残暑の戻った日にお鍋の素を宣伝していた。画面を見ながら、今日はちょっと暑苦しいな…と思ったが、そろそろ湯気の立つシチューのCMが流れるだろう。シチューの映像を見ると、作りたくなってしまう自分がいる。
先日夜目が覚めると、外が静けさに包まれていました。微かな風の音と、時折聞こえる虫の声……。少し前までは、夜でも蝉が鳴いていたのに、今週末の土曜日には中秋の名月の満月を迎えます。今年は季節が目まぐるしく変わる気が致しますが、気のせいでしょうか。 薄着でいると朝晩には少し肌寒い時も時折感じるようになりました。今週の金曜日からは
まだ気分は残暑のままですが、9月に入り、折りしも入り込んでくる風に秋を感じてハッとするこの頃です。床の間用に届く花々も、ここ最近はすっかり秋の花。今年は猛暑などもあって、まだ一度も登山に行けていないので、身体丸ごとを秋の空気に溶け込ますことからすっかり縁遠くなってしまっている感じがあります。澄み渡る高い空で美味しい空気を胸いっぱいに吸えることを期待してます。
9月に入り、お花屋さんには、菊や吾亦紅と並んで、芒が並ぶようになりました。今度の金曜日は重陽の節句、土曜日は中秋の名月ですね。台風の状況が気がかりですが、これ以上被害を拡大せずにおとなしくなり、10日には日本各地からまんまるのお月様を眺められればと願うばかりです。 さて、連日ご好評をいただいております「双頭ノ酒器展」も3日目を迎えました。物故巨匠作家の作品、活躍中の現代作家の新作…
地域によっては夜に虫の鳴き声が聞こえるようになってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。陶苑では酒器展に湯盌展と9月になって忙しい日々を送っております。最近は天気も崩れやすくなっていますので、皆様季節の変わり目の風邪にはお気お付け下さい。今回は様々な先生が出品しております酒器展の作品をいくつかご紹介させて戴きます。
急に降り出した雨に、手探りで折りたたみ傘をカバンの中から、やっと取り出した。しっかり巻かれて押しつぶされ、なかなか開かない。そうこうしているうちに雨脚が強くなり、何とか開いてホッとした。と、変わった被り物の男性。スーパーによくある白いポリエチレンの袋をすっぽり被って両手で持ち手を掴んでいる。とっさの判断で傘替わりの物がそれだったのだろう。少し勇気がいるが、ユーモアも感じる雨よけだった。
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