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おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

おかだ外郎
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2015/01/19

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  • スタンド

    野球場で、観客席のことは「スタンド」と言います。もしかして昔は立ち見席しかなかったのかな?【ただいま読書中】『対馬藩江戸家老──近世日朝外交をささえた人びと』山本博文著、講談社(選書メチエ38)、1995年、1456円(税別)江戸時代、対馬藩は朝鮮貿易の窓口でした。貿易は「官営貿易」と「私貿易(朝鮮と対馬の商人が直接おこなう)」に分けられ、さらに官営貿易は「進上貿易(=朝鮮に対する朝貢貿易)」と「公貿易(対馬藩と朝鮮政府の貿易)」に分けられました。官貿易には「1年に1万8千両まで」の制限がかけられていましたがそれは無視され、平均して年に5万両、さらにそれに私貿易の利益が上乗せされました。十七世紀末に、生糸の輸入量は長崎を上回っていて、対馬藩は京都の藩邸でそれを売りさばき、西陣織の主要な原料糸となりました。対馬に...スタンド

  • 偽装工作

    人工衛星やドローンの画像を分析することで、ロシア軍がどこに集結してどこに移動しているか、といった「軍事機密」を、民間人でも自宅で簡単に見ることができる時代になりました。ただそれが“常識"になると、当然その“裏をかく"ための努力が始まるでしょう。古くは第二次世界大戦時、イギリス軍は様々な偽装工作をしていました。都市に対するドイツ空軍の夜間爆撃を逸らすために、都市の郊外に「上空からの遠目には夜間の灯火管制をやっている都市とそっくりに見える特殊な施設」を建設してそこを爆撃させたり、ノルマンディー上陸の前には「別の日に別のところに上陸する予定」とヒトラーに思わせるために偽装部隊を集結させ偽情報を流すだけではなくて国王まで動員して欺瞞工作をしたり……ということで、ロシアもまた「次はここを攻める予定」と嘘をつくために張りぼ...偽装工作

  • 最新兵器

    ロシアはウクライナで民間人は殺していないそうです。ロシアの銃弾には「軍人には命中するが民間人には当たらない」、ロシアの砲弾やミサイルには「軍関連の施設や兵器に当たったら爆発するが民間のものでは不発になる」という最新の装置が装備されているんですね?すごいなあ。【ただいま読書中】『アンドロメダ病原体──変異(上)』ダニエル・H・ウィルソン著、酒井昭伸訳、早川書房、2020年、1800円(税別)もしマイケル・クライトンが生きていたら書いたかもしれない『アンドロメダ病原体』の「続編」です。「アンドロメダ病原体」がアメリカの田舎町をほぼ全滅させ、突然変異で人体には無害(プラスチックには有害)な存在として高空に散らばってから半世紀、赤道直下のアマゾン奥地に巨大な“異変"が発生します。アンドロメダ病原体と同じ構造を持つ巨大な...最新兵器

  • 困難な道

    「容易だからではなく、困難だから挑戦するのだ」はケネディー大統領の演説だったと記憶しています。実に魅力的で力強い言葉です。他人を不幸にするのは、容易です。権力を持てば、それはさらに容易になります。しかし、他人を幸福にするのは、難しい。そもそも人はそれぞれ違った存在で、何を幸福と感じるかの“ニーズ"の種類も量も異なります。「お前は“これ"で幸せになれ」なんて命令はしても意味がありません。しかし「困難だからこそ挑戦する甲斐がある」のですよね?【ただいま読書中】『アンドロメダ病原体』マイクル・クライトン著、浅倉久志訳、早川書房(ハヤカワ文庫SF208)、1976年、380円(税別)住民が死に絶えた小さな田舎町。そこをさ迷う一人の老人。絶え絶えに泣いている赤ん坊。住民を全滅させた原因は?生き残った人がいるのは、なぜ?当...困難な道

  • 大統領を選ぶ人

    バイデン大統領が「プーチンが権力の座にいていいのか?」と言ったことが内政干渉だと物議を醸しています。もちろんロシアの大統領を選ぶのはロシア国民です。ただプーチンさんは、「ロシア国民」ではなくて「自分の支持者」だけが投票するべきだ、と考えているでしょうね。そういえばトランプさんからも同じ発想を感じたことがあります。【ただいま読書中】『科学技術の失敗から学ぶということ──リスクとレジリエンスの時代に向けて』寿楽浩太著、オーム社、2020年、1800円(税別)「人間が関わって行う一つの行為が、はじめに定めた目的を達成できないこと」という「失敗の定義」(『失敗学のすすめ』畑村洋太郎)がまず紹介されます。ついで「未知」と「無知」の違いも。たとえばタコマ橋の崩落事故やコメット機の墜落事故はそれまで誰も知らなかった「未知」に...大統領を選ぶ人

  • 花吹雪

    花は散るために咲いているのではありません。子孫繁栄のために咲いています。【ただいま読書中】『フレドリック・ブラウンSF短編全集(2)すべての善きベムが』フレドリック・ブラウン著、安原和見訳、東京創元社、2020年、3500円(税別)フレドリック・ブラウンと言えば軽妙なショート・ショート、という“偏見"を私は持っていますが(たとえば「狂った星座」「スポンサーから一言」など)、本書に収載されている「闘技場」は、軽妙ではないストレートなショート・ショートです。中学生だった私に強烈な印象をたたき込んでくれた作品ですが、あれから半世紀以上経った今再読すると、その構成の妙に感心します。中学生の時には気づかなかったなあ。伏線が実にきれいに張られていて、それがきちんと回収されるのを目撃するのは、快感ですね。落語と同じように、様...花吹雪

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