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おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。
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2015/01/19
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おかだ外郎さんの新着記事

1件〜30件

  • 調べなくてもわかること(2)

    先日の「調べなくてもわかること」でフクシマ直後に政府は内部被ばくについてきちんと調査をしなかった、と書きましたが、実は甲状腺被ばくについては調査がされていました。ただし福島県民200万人(うち18歳以下は40万人)のうち1080人だけ。これでは統計的に“弱い"数字です。どうしてきちんと調査をしなかったのでしょう?(ちなみにチェルノブイリでは3箇国で30万人以上が検査を受けています)ということで、本日の読書です。【ただいま読書中】『福島が沈黙した日──原発事故と甲状腺被ばく』榊原崇仁著、集英社(新書1051B)、2021年、900円(税別)「1080人」の数字(の少なさ)にも驚きましたが、その対象が「原発から30km以上離れた住所地の住民」に限定されていることにも私は驚きました。これは「都合の悪い数字は記録に残し...調べなくてもわかること(2)

  • ウイルスとの共生

    ウイルスは人を殺したり苦しめる“敵"と見るのがふつうですが、ヒトのDNAの相当な部分はウイルス由来と聞いたこともあります。つまり“仲間"というか“共生関係"。だったら新型コロナウイルスにも「人を殺すよりも、共生するのはいかがですか」とメッセージを送りたいですね。ただ、新型コロナウイルスを組み込まれたら「わたし」がどうなってしまうのか、ちょっと不安ではありますが。【ただいま読書中】『共生生命体の30億年』リン・マーギュリス著、中村桂子訳、草思社、2000年、1800円(税別)マメ科の植物は根に根粒菌がついています。これは「共生」です。細胞の中にミトコンドリアや葉緑体があるのも、元を辿れば別の生物が入り込んでともに生きることになった、つまり「共生」です。著者は、「進化(新しい種の誕生)」や「最初の種の誕生」そのもの...ウイルスとの共生

  • 調べなくてもわかること

    フクシマの原発事故の後、体内被曝を心配する声に対して政府は「大丈夫だから、調査をする必要はない」と繰り返していました。私にはそれは「逆」に見えました。「調査をしたら大丈夫とわかった」ではないか、と。あるいは「チェルノブイリ」を引き合いに出して「甲状腺癌などは心配ない」と言う人もいました。私にはそれは理解できませんでした。チェルノブイリはチェルノブイリ、フクシマはフクシマ、調査しなければ両者が違うか同じかの断言はできないだろう、それがどうして調べないで断言できるのだろう、と思ったのです。さらに有志が甲状腺を調査して異常を見つけると「そういった調査をしなければ見つからなかった(フクシマとは無関係に存在していた)ものだから、心配ない」と言う人もいました。これも不思議な言い分です。それを言うためには「フクシマ」でスクリ...調べなくてもわかること

  • 選挙

    立憲民主党の代表選挙が始まりました。自民党のように、総選挙の“前"にやるべきでしたね。【ただいま読書中】『カラスをだます』塚原直樹著、NHK出版新書646、2021年、850円(税別)カラスはマヨラー、嗅覚はほとんどない、バカ舌である、紫外線を見ることができる、なんてカラスに関する知識の乱れ打ちです。著者は、カラスの鳴き声を真似し、剥製を攻撃させようとし、カラスに似せたドローンを飛ばします。遊んでいるのではありません。真面目な研究です。「カラス」という題材と、著者のふざけた口調にだまされて、著者が遊んでいるだけ、と誤解する人もいるかもしれませんけれどね。だけど、誤解は、誤解する側の問題でしょう。「カラスによる被害」と言えば、糞害とか出したゴミ袋を破られてまき散らされるとかうっかりヒナに近づいた人が親鳥に襲われる...選挙

  • 清教徒

    私は世界史でメイフラワー号のことを習ったときに清教徒はイギリスでは住みにくいからアメリカに渡った、と思っていたのですが、清教徒革命は1640〜60年(メイフラワー号は1620年)。王政を廃止できるくらいに清教徒は力を持っていたわけです。清教徒って、当時のイギリスでは強かったのでしょうか、それとも弱かった?【ただいま読書中】『火山大災害』金子史朗著、古今書院、2000年、2500円(税別)ポンペイ(とヘルクラネウム)をほぼ全滅させたのはベスビオ火山です。ところが人々の関心はもっぱらポンペイ(とヘルクラネウム)に向いてしまって、火山そのものがあまり注目されないことを、著者は残念がっています。「1991年の火山噴火」と言えば、日本では6月の雲仙普賢岳(の火砕流)を私は思いますが、世界的には4月に大噴火をしたフィリピン...清教徒

  • 一冠分エラい?

    将棋の藤井聡太さんが竜王を獲って「三冠」から「四冠」になりました。なんだか「一冠」分エラくなったような印象ですが、でも藤井さんは藤井さんのままで、どこが変わったわけでもないはずです。まあ、一局真剣勝負をした分だけはまた強くなってはいるのでしょうが。【ただいま読書中】『生命科学クライシス──新薬開発の危ない現場』リチャード・ハリス著、寺町朋子訳、白楊社、2019年、2700円(税別)「不都合な真実」の話です。第一章は、画期的な新薬に結びつきそうな生物緯学研究の論文の多くが「再現性がない」問題。私はまず「STAP細胞」のことを思い出します。「画期的な論文」は評判となり、多くの人が群がります。しかしそのほとんどはクズなのです。「科学」で大切なのは、「仮説」と「その検証」です。科学者は「自分が間違っているかどうか」を自...一冠分エラい?

  • えっせんしゃるわーかー

    コロナ禍になって「良かったこと」もいくつかありますが、その一つが「エッセンシャル・ワーカー」という言葉の登場でしょう。これまで世間が無視していた人たちがいないとこの社会が回らないことに気がついた、ということですから。ただ、気がついただけで、高く評価する動きにつながらないのは、もどかしいものです。彼らの働きに自分たちの生活が依存している癖に、彼らを軽蔑するって、変じゃないです?映画「おくりびと」で納棺師の仕事について多くの人が知ることになったように、たとえばごみ収集の現場についての映画が作れませんかねえ。「この社会」の裏側がよく見えるのではないか、と思うのですが。【ただいま読書中】『ごみ収集とまちづくり──清掃の現場から考える地方自治』藤井誠一郎著、朝日新聞出版、2021年、1500円(税別)『ごみ収集という仕事...えっせんしゃるわーかー

  • 国会議員の地元はどこ?

    国会議員は県会議員や市町村会議員とは違って「国」のために仕事をするはずです。だったらなぜ彼らには「地元」があるんです?「地元」とやらのために仕事をするのは、県会議員や市町村会議員に任せたら?国会議員の「地元」は本来「国」のはずですから。【ただいま読書中】『元人気マンガ家のマンション管理人の日常』元人気マンガ家T著、興陽館、2021年、1200円(税別)人気のマンガ家だったはずが40歳過ぎてから連載を打ち切られ単発の仕事もなくなり「こんなはずではなかった」とあせりつつバイト生活に入ったTさんは、いくつかの職を経験して偶然マンション管理人になります。さて、そこで彼が出会った“日常"と“非日常"は……「物担」という不動産の業界用語が突然出てきて私は面食らいますが、読んでいるうちに「管理会社の物件担当」であることが自然...国会議員の地元はどこ?

  • ふかわりょう

    この人の存在をきちんと意識したのは、NHKFM「きらクラ!」でした。「そういえば同じ名前のお笑いの人を以前テレビで見たことがあるなあ」と思って耳を傾けると、なかなかの話術とクラシック音楽に対するけっこうな思いと知識を持っている人で、だから私にとってふかわりょうさんは「テレビに出てくるお笑いの人」ではなくて「ラジオで出会った音楽系の人」です。【ただいま読書中】『世の中と足並みがそろわない』ふかわりょう著、新潮社、2020年、1350円(税別)本書を読んで「いやあ、真面目な人だなあ」が第一印象です。真面目というか、ストイックというか、考えすぎというか。でもこういった態度、私は好きです。クラブには行ったことがないので著者がやっているクラブのDJという職業が具体的に何をやっているのかイメージは抱けませんが、著者の仕事ぶ...ふかわりょう

  • 人間対妖怪

    妖怪が怖いのはなぜでしょう?姿形が人間とはずいぶん違うし、何を考えているのかもわからないから?すると妖怪も人間を怖がっているのかな?姿形が妖怪とはずいぶん違うし、何を考えているのかもわからないでしょうから。【ただいま読書中】『古生物学者、妖怪を掘る』荻野慎諧著、NHK出版新書、2018年、780円(税別)「妖怪」と聞くと「荒唐無稽」と言いたくなりますが、著者は「はじめに確かな目撃例があったのに、観察が不十分だったり記録が不完全だったり、後世誇張や歪曲があったりして『妖怪』になった事例があるのではないか」と考えて古文書を改めて読んでいます。妖怪で「角があるもの(鬼や悪魔)」は人を襲う「怖い存在」です。しかし自然界では、哺乳類の鹿・牛・羊・犀・キリン、昆虫ならカブトムシやクワガタ、すべて「草食」です。早くも記紀に「...人間対妖怪

  • 掃除

    掃除は「汚れの移動」ですが、「掃除してきれいになった」と喜んでいる“裏"では、移動してきた汚れが集まって寄り汚くなった部分が生じているはずです。【ただいま読書中】『渋川春海──失われた暦を求めて』林淳著、山川出版社、2018年、800円(税別)古来「暦」は「権力の象徴」でした。暦は「天の動き」から作られますが、「暦」はつまり「天」と「時間」が合わさったもの、つまり時空間、つまり世界のすべてを示しているもので、それを管理する人間が中国では「天子」です。ところが暦に書いてある「月食」や「日食」の日付が間違っていたら、それは誰にでもわかることになり、天子はその資格を失います。ところが昔の暦はけっこう不正確だったんですよね。これでは権力者の面目が潰れます。そのため「正確な暦」を求めての改訂作業が、近世の東アジアでは中国...掃除

  • 血脈

    よく「血がつながっている」とか「血を分けた」と言いますが、卵子にも精液にも血液は含まれていませんよね。【ただいま読書中】『木曽義仲』下出積與著、吉川弘文館、2016年、2200円(税別)久寿二年(1155)源氏一族の棟梁争いで甥の義平に討たれた義賢の遺児駒王丸(二歳)は、源氏の勢力が及ばない信濃に落ちました。頼ったのは地方武士中原兼遠。その庇護ですくすく育った駒王丸は元服して木曽次郎義仲と称しました。兼遠は義仲を主君とし自分の子供たちを献身させます。「木曽四天王」のうち樋口次郎兼光と今井四郎兼平は兼遠の息子、義仲に嫁いで二人の男子を産んだ女子と巴御前も兼遠の娘でした。「平家を討伐せよ」との以仁王の令旨により、まず頼朝が伊豆で挙兵、ついで木曽義仲も挙兵します。雌伏していた源氏だけではなくて、平家に反感を持つ者や乱...血脈

  • 便乗商法

    観光地に行くと同じ土産物を「元祖○○」とか「本家○○」とか別の店で売っているのをよく見ます。だけど「開発者」がそんなにたくさんいるわけではなくて、「本当の開発者の店」と「それを真似た便乗者」とがあるはず。で、意外に便乗者の方が繁盛しているのではないかな。開発者は「開発」にエネルギーを消費して余裕がなくなっているはずですが、便乗者は「○○が売れる」ことを見極めてから「宣伝」に資源を全投入できますから。そういえばお薬も「後発品」がやたらと宣伝されています。これも温泉饅頭と同様、「便乗者」の方が繁盛している、ということでしょう。ただ、さすがに「元祖」や「本家」は名乗れないようですが。【ただいま読書中】『下級武士の田舎暮らし日記──奉公・金策・獣害対策』支倉清・支倉紀代美著、築地書館、2019年〈20年3刷)、2400...便乗商法

  • ヒマシ油

    戦前にヒマシ油は下剤でしたが、同時に飛行機用の潤滑油でもあったそうです。これで燃料が松根油だったら、とっても「ナチュラル」な戦闘機になりそうですね。【ただいま読書中】『客室乗務員の誕生──「おもてなし」化する日本社会』山口誠著、岩波書店(岩波新書1825)、2020年、840円(税別)アメリカで初の「スチュワーデス」が空を飛んだのは1930年。日本初の客室乗務員は1931年春に登場しました。東京航空輸送社は「エアガール」を募集しましたが、それを讀賣新聞は「エロ・ガール」国民新聞は「エロ・ガールならぬエーア・ガール」都新聞は「空の旅行にエロ式の進出」と伝えました。「エア・ガール」に社会(新聞記者)が期待したのは「エロ」だったのです(そのころの社会風潮が「エログロナンセンス」だったからかもしれません)。しかし東京航...ヒマシ油

  • カート・ヴォネガット

    私がこの人の作品を初めて読んだのは1970年代、まだ「カート・ヴォネガット・ジュニア」と名前にジュニアがくっついていましたっけ。最初に買ったのは東京の丸善か紀伊國屋のどちらかで「CatsCradle」と「WelcometotheMonkeyHouse」の動物づくしのペイパーバック2冊でした。英語力が無かったので「なんかニヒルだなあ」という感想しか抱けませんでしたが、今日読書した短編集の解説によると、この人の特徴は「モラル」なんだそうです。ふーむ、もう一回じっくり読まなきゃいけないなあ。でも、日本語で。【ただいま読書中】『カート・ヴォネガット全短編(1)バターより銃』カート・ヴォネガット著、浅倉久志・他訳、大森望監修、早川書房、2018年、2700円(税別)カート・ヴォネガットが残した膨大な短編を集め、テーマ別に...カート・ヴォネガット

  • 選挙の○○

    今回の自民党の総裁選は「選挙の顔」を選ぶ選挙だったそうです。だけど不思議です。今月末の総選挙、「岸田さんの評価」はできないでしょう?だってまだ実績はありませんもの。評価するとしたら「安倍内閣」「菅内閣」の実績の方。「選挙の顔」が岸田さんだとしても、「選挙の下半身」が誰かが問題なのではないかなあ。【ただいま読書中】『認知症患者安楽死裁判──事前意思表示書か「いま」の意思か』盛永審一郎著、丸善出版、2020年、2600円(税別)本書出版の時点で安楽死が法的に認められている国は、オランダ(2002)、ベルギー(2002)、ルクセンブルグ(2009)、コロンビア(2015)、カナダ(2016)、オーストラリアのヴィクトリア州(2019)。致死薬の提供が合法とされているのはスイス・アメリカのオレゴン州など9つの州とコロン...選挙の○○

  • 「リ」の有無

    行動は「アクション」、反応は「リアクション」。自分にとって大切なのは、どっちかな?【ただいま読書中】『ハエトリグサ』清水清著、岩崎書店、1981年、1100円土壌が痩せた場所に育つハエトリグサは、根で栄養を吸収することを諦め、虫を捕らえてそこから栄養を得るように進化した、と考えられているそうです。捕虫葉は縁にトゲトゲが生えていて二枚が合わさるように設計されています。葉の内側には小さな感覚毛が生えていて、何かがそこに2回触れると0.5秒くらいで捕虫葉が閉じます。面白いのは、髪の毛で触れても反応するのに、雨や風では反応をしないことです。どうやって見分けているんでしょうねえ。葉の表面には消化液を出す腺細胞が分布し、虫を捕らえると消化液を分泌して虫を溶かします。口と胃袋とを兼ねた構造ですね。消化には数日間かかります。水...「リ」の有無

  • 気持ちがわかると

    私は時に「気持ちがわかって欲しい」と思うことがあります。ただ、そう思った瞬間「本当にそうなったら、まずい」とも思います。だって私の気持ちって、他人に伝わっても良いことだけではなくてどろどろした悪いものもありますので。それがそのまま他人に伝わってしまったら、まずいことが起きるのは必定なんですよね。【ただいま読書中】『性からよむ江戸時代──生活の現場から』沢山美果子著、岩波書店(岩波新書1844)、2020年、820円(税別)「小林一茶と日記」と言って私がすぐ想起するのは『父の終焉日記』ですが『七番日記』も有名だそうです。これは一茶が四十八歳から五十六歳の日記ですが、彼が五十二歳の時に迎えた妻菊(二十八歳)との交合や妻の月水(月経)などの詳細な記録を含んでいます。17世紀末〜18世紀ころ、日本では「月経末期から7日...気持ちがわかると

  • ダメ暴力親父の論法

    昭和の頃のテレビドラマで、酔っ払って妻(専業主婦)や子供に暴力を振るう駄目親父が「誰の稼ぎで生活できていると思っているんだ!」と怒鳴り散らすシーンが時々登場しました。ところで「稼ぎがある」ことが「家族に対する暴力を正当化する理由」になりましたっけ?現在の皇室の結婚話で「国費が使われているのだから」と結婚に干渉しようとしている人が実にたくさんいます。ネットどころか週刊誌などでの誹謗中傷もすごい。ところでこういった人は「自分たちの税金が使われている」から「干渉したり誹謗中傷することは正当化される」と主張しているのですが、これって昭和のダメ暴力親父とおなじ論法では?【ただいま読書中】『ギロチン──処刑の文化史』吉田八岑著、北宋社、1991年、2000円(税別)ギロチンはギヨタン博士が考案し、フランス革命の混乱の中で最...ダメ暴力親父の論法

  • 移動花火

    移動販売車とか移動図書館とかキッチンカーなどと同じノリで、移動花火打ちあげ車なんてのはどうでしょう。コロナ禍が始まって「密」を避けるために事前予告無しでのゲリラ的な打ち上げ花火大会(小会?)が行われていますが、予告がなくても打ちあげ準備を河原などで始めるとそれを見かけた人から情報が拡散されて人が集まる、なんてことがあり得ます。そこで、大きなトラックの荷台などにあらかじめ打ち上げ花火をセットしておいて、花火大会を始める直前に現地に乗り入れて打ちあげる、という趣向の車です。これだったら「今夜市のどこかで打ち上げ花火大会を行います」なんて予告も可能です。場所がわからなければ「密」にはなれません。【ただいま読書中】『承久の乱──真の「武者の世」を告げる大乱』坂井孝一著、中央公論新社(中公新書2517)、2018年(19...移動花火

  • はじめての鉄道

    ペリー提督が日本にやって来たときに持ち込んだ“西洋の驚異"の一つに蒸気機関車の模型がありました。それを見た日本人はひどく驚いたそうですが、それは平賀源内の「エレキテル」に驚いたのとほぼ同質の「珍奇なものへのおどろき」だったはず。本当に驚くためには、欧米に渡って駅から列車に乗り込んで運ばれる、という体験をする必要があったはずです。それが「社会システム」であることがすぐにわかったはずですから。【ただいま読書中】『駅の社会史』原田勝正著、中央公論新社(中公文庫)、2015年、800円(税別)1872年(明治五年)8月17日右大臣岩倉具視を特命全権大使とする使節団は汽船でリバプール港に到着、馬車でリバプール駅に、そしてそこからロンドンのユーストン駅に列車で向かいました。その時の日本側の記録からは、好奇心や興奮がほぼダイ...はじめての鉄道

  • 奇跡の人

    「ヘレン・ケラー」と言えば「三重苦」「サリバン先生」「water!」「奇跡の人」などの単語がすぐに浮かんできますが、ではその人が何を考えどんな行動をしていたか、私は全然知りません。私にとってヘレン・ケラーは「障害児」ではあっても「個人」ではなかったようです。【ただいま読書中】『ヘレン・ケラーの急進的な生活──「奇跡の人」神話と社会主義運動』キム・E・ニールセン著、中野善達訳、明石書店、2005年、3000円(税別)ヘレン・ケラーが23歳で出版した自叙伝『私の生活の物語』はベストセラーとなり、彼女は有名人となりました。1900年に20歳でラドクリフ・カレッジに入学。そこで様々な困難と共に、友人とも出会います。1904年にカレッジを卒業したヘレンは、自分の公的な役割は、聾や盲の人々の権利擁護、と考えるようになってい...奇跡の人

  • 新内閣の有望な面々

    日本プロ野球のドラフト会議直後のマスコミの口ぶりでは、指名を受けた新人のほとんどが「即戦力」とか「数年後にはチームの大黒柱」とかの扱いを受けているのですが、それが実際にどうなるかは数年後には誰の目にも明らかになるわけです。“歩留まり"はせいぜい1割とか2割ではありません?でもマスコミはそのことについて何の反省もせず、毎年毎年同じことを繰り返し続けます。現在新内閣の顔ぶれをマスコミが盛んに宣伝していますが、それを見ていて、ドラフト直後のマスコミの態度を連想してしまいました。【ただいま読書中】『脳波の発見──ハンス・ベルガーの夢』宮内哲著、岩波書店(岩波科学ライブラリー293)、2020年、1300円(税別)19世紀のヨーロッパでは、「脳がいかに機能しているか」の研究が盛んに行われていました。頭蓋骨が欠損した患者で...新内閣の有望な面々

  • スポーツ

    ヨーロッパではチェスは「スポーツ」として扱われる、と初めて聞いたときには耳を疑いました。ただ「スポーツ」を定義するとき「身体の鍛錬を必要とする活動で、勝敗や記録を目的とする」「ルールに則ったフェアプレイが原則」としたら、チェスは「身体」の中でも「脳」の鍛錬を必要とする活動、ということで、立派な「スポーツ」だとしても全然問題はないわけです。ということは、将棋や囲碁も「スポーツ」として扱ってもよい、ということになりそうです。【ただいま読書中】『SportsGraphicNumber1010藤井聡太と将棋の天才。』(2020年9月17日号)文芸春秋、2020年、582円(税別)「ナンバー」という雑誌は、創刊されたときには「ナンバー1」という雑誌名で、その次は「ナンバー2」「ナンバー3」とどんどん雑誌名が変わっていく、...スポーツ

  • 魚の目

    多くの魚では両眼は身体の側面に付いています。つまり正面をしっかり両眼視することが構造上困難です。そんな状態で前に向かって全力で泳ぐのは、怖くないのでしょうか?【ただいま読書中】『竜のグリオールに絵を描いた男』ルーシャス・シェパード著、内田昌之訳、竹書房、2018年、1100円(税別)目次;「竜のグリオールに絵を描いた男」「鱗狩人の美しき娘」「始祖の石」「嘘つきの館」物語の舞台は19世紀のパタゴニア。ただし“私たちの地球"とはどこかで時間線が別れた“別の世界"のお話です。数千年前に魔法使いによって心臓の動きを止められ、しかしその呪文が不完全だったためにまだ生き続けている巨大な(全長が1マイル以上の)竜グリオールは、時の流れ自体からエネルギーを得て“成長"し続け、回りの生物たちに魔法的な影響力を与え続けていました。...魚の目

  • 児童文学賞

    有名な児童文学賞は、イギリスならカーネギー賞、アメリカならニューベリー賞です。ところがニューベリーさんはイギリス人。なぜこうなったのでしょう?そういえばアンドリュー・カーネギーもイングランド人ではなくてスコットランド人でした。欧米人は「自分の国の出身者じゃないといやだ」なんて言わないのかな。日本の代表的な児童文学賞に外国人の名前をつけるようなものなのですが……って、日本に国際的に名前が知れた(受賞者が国内外のマスコミで盛大に取り上げられる)児童文学賞がありましたっけ?【ただいま読書中】『子どもの本の世界を変えたニューベリーの物語』ミシェル・マークル文、ナンシー・カーペンター絵、金原瑞人訳、西村書店、2020年、1800円(税別)18世紀のイギリス、最初に登場する子供たちはみな泣いたり悲しんだりしています。しかし...児童文学賞

  • 「威圧にひるまない」

    菅首相が「(中国の)威圧にひるまない」と言っているのを見ると、政権に忖度する官僚たちの「人事権の行使が怖いんですけど」という呟きが聞こえるような気がします。【ただいま読書中】『芙蓉の人』新田次郎著、文藝春秋(文春文庫)、1975年(2014年新装初版)、510円(税別)先日『富士山測候所物語』を読んだので、本書を再読することにしました。明治二十八年(1895)2月16日、富士山に単独で挑んだ野中至は、その日のうちに頂上に立ち夕方には御殿場まで戻る、という驚異的な短時間での冬季富士山初登頂に成功します。しかしそのニュースは世間には注目されませんでした。清の北洋艦隊提督丁汝昌が降伏を申し出た翌々日で、日清戦争の勝利が目前となった日本では、野中が目指す「高層気象観測」などに目をくれる余裕はなかったのです。富士山頂に観...「威圧にひるまない」

  • 将棋めし

    藤井聡太さんの“ブーム"からこっち、将棋めしやタイトル戦の時のおやつが非常に注目されるようになりました。ところで本当に重要なのは、「誰が何を食べたか」だけではなくて「それを食べてどのくらい満足したか」ではありませんか?【ただいま読書中】『将棋観戦記コレクション』後藤元気編、筑摩書房(ちくま文庫)、2016年、1600円(税別)昭和の時代、私が「現在の将棋」を知るための手段は、新聞の将棋欄と月刊雑誌(「将棋世界」や「近代将棋」)、NHK教育テレビ日曜午前中の「NHK杯トーナメント」だけでした。そこにある「観戦記」や「解説」を“参考書"に棋譜を読み解き「プロが何を考えているか」を憶測していたのです。現在は囲碁・将棋チャンネルやabema-TVなどで簡単に“現在の対局風景"を眺めることができるし、AIが形勢判断を教え...将棋めし

  • 3次元の天気

    私が通った小学校には、木陰の芝生の上に百葉箱があって、当番が観測データを記録していました。ただこれは「地表の天気」です。中学校の理科の授業で、各地の気象データをもとに日本地図の上に等圧線を書く実習をしましたが、これって「地表(2次元)の天気の連続図」に過ぎず、「大気圏(3次元)の天気」はどうなっているのだろう、と思いましたっけ。だって、「上」がわからなければ正確な天気予報はできないでしょうから。太陽や雲や雷は「上」にあるのです。「明日の天気は」と思うと人は「上」を見るのです。【ただいま読書中】『富士山測候所物語(気象ブックス012)』志崎大策著、成山堂書店、2002年、1600円(税別)「富士山の高さ」を最初に測定したのは伊能忠敬で、3982mとしています。海岸を旅しながら多数の地点から三角法で測量したのでしょ...3次元の天気

  • 実験場

    アメリカ政府にとってヒロシマ・ナガサキは放射能の人体実験場でしたが、フクシマは放射能による環境汚染の実験場なのでしょうか。そういえばこれまではビキニ環礁とか砂漠とかばかりで、「森林汚染」はチェルノブイリ以外にはあまりありませんでしたね。すると「森林の除染」は「実験(観察)の邪魔」ということに?【ただいま読書中】『森林の放射線生態学』橋本昌司・小松雅史著、三浦覚執筆協力、丸善出版、2021年、2000円(税別)フクシマで放出された核種で特に多いのは上から順に、キセノン133(半減期5日)、ヨウ素131(半減期8日)、セシウム134(半減期2年)、セシウム137(半減期30年)と推定されています。セシウムは沸点が摂氏671度で核燃料が溶融した状態では気体になって放出され、その後温度が下がって融点の28度以下になると...実験場

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