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2014/12/12

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  • OD(過剰服用)?SD(相談)?【2025/4/21~4/25のニュース】

    ここのところ、市販薬の過剰接種の報道がまた増えているような気がします。そのなかで個人的に気になったのはこちらのニュースです。 厚労省「ODするよりSD(相談)しよう」はなぜ“炎上”したのか 「市販薬の過剰摂取」に手を伸ばす若者たちに本当に必要な“支援”とは?(弁護士JPニュース) - Yahoo!ニュース 厚生労働省は3月、市販薬の過量服薬(オーバードーズ、OD)の問題を啓発しようと「ODするよりSDしよう」というキャッチフレーズを使った動画を政府広報のウェブサイトで公開した。SDは「相談」の意味だ。広告を見た人の反応 動画はJRの車内ビジョン広告でも流されていたが、この「ODするよりSDしよ…

  • 韓国旅行に「イブ」は持ち込みNG!【2025/4/14~4/18のニュース】

    韓国にイブを持ち込めない新ルールがはじまったようです。すべてではありませんが、現時点ではほとんどのイブ製品がアウトです。朝鮮オンライン(朝鮮日報)が報じました。 関税庁は先月、「風邪薬・睡眠薬・ダイエット薬など違法医薬品の韓国持ち込みが急増しているのに伴い、外国で販売されている麻薬類含有医薬品を海外で直接購入したり、携帯品として違法に持ち込んだりする行為を厳重に取り締まる」という方針を発表した エスエス製薬の解熱鎮痛剤「イブ」韓国持ち込み禁止…韓国関税庁が違法医薬品に指定 https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/04/15/20…

  • 眠りサポート「漢方ナイトミン 抑肝散錠」が発売【2025/4/7~4/11のニュース】

    不眠改善薬の「漢方ナイトミン 抑肝散錠」が4月23日から全国発売します。 以前から「漢方ナイトミン」という製品があったのですが、こちらは製造終了。中身を変えて再デビューです。 今回発売するナイトミンは「抑肝散」という漢方薬です。読んで字の如く「肝」を「抑」える薬です。といっても、肝臓の機能を抑えるわけではありません。漢方の「肝」とは、感情の調整を支配する概念。ここでは、神経のたかぶりである「肝気」を抑えるという意味になります。 というわけで、抑肝散は神経のたかぶり、いわゆるイライラを解消する薬になります。イライラすると眠れなくなります。そこで抑肝散を飲むと不眠が改善するというわけです。 もっと…

  • 世にも奇妙なハイチオールC【2025/3/30~4/4のニュース】

    ハイチオールシリーズとして3年ぶりの新製品となる「ハイチオールCプラスEX」が4月1日発売しました。 https://www.ssp.co.jp/news/2025/2025040101/ メーカーはニュースリリースで一切触れていませんが、実は最近まで販売されていた「ハイチオールCホワイティア」と同一品です。同じ成分、同じ用法。錠剤が小粒になった等の変更があるのかなと思ったら、これも直径も厚さもまったく同じ。ようするに、いままでの製品を終売させて、名前やデザインだけを変えて新発売しただけです。 名称変更で訴求ポイントを変えるのは、マーケティング努力の範疇ですが、同じターゲット顧客に対して、同一…

  • サニーナファン必見?痔の痛みに拭く薬「プリザ マイルド泡クリーン」発売【2025/3/24~3/28のニュース】

    ユニークな市販薬が発売する。大正製薬が4月1日に発売する「プリザ マイルド泡クリーン」。痔のおしりの殺菌・消毒に使う泡タイプの薬で、成分は殺菌や局所麻酔、かゆみを抑えるものなど。使い方は簡単だ。用を足したあと、トイレットペーパーに1~2回プッシュして患部に塗布して汚れと泡を拭き取る。エタノール無配合なのでしみにくい。 https://brand.taisho.co.jp/preser/foam/ 痔に縁のない人にはわかりにくいかもしれない(かくいう私も一度しか経験ないのだけれど)。痔は炎症によって起きるため、患部は刺激に敏感だ。拭き取りやウォシュレットの温水に痛みを感じる。そこで今回の新商品の…

  • コンビニの販売機でリアップやロキソニンが買えるようになりそう【2025/3/17~3/21のニュース】

    今週のニュースは3つ。 最初のニュースは、大正製薬が販売機の実証試験第二弾を発表したことです。今回は発毛医薬品のリアップや、抗原検査キットなどの第一類医薬品も対象。設置場所の龍生堂永山店は保険調剤をおこなっているので、当該店の薬剤師がオンラインで対応するものと思われます。3月下旬より3ヶ月実施予定。 いま、オンラインで資格者とやり取りをすることで、コンビニなどでも市販薬を販売できるように規制緩和が進んでいます。この規制緩和と、今回の販売機の実証試験を合わせると、いずれはコンビニに設置された販売機で、遠隔の薬剤師とやり取りをしたうえで、ロキソニンやリアップが購入できるようになりそうです。これは時…

  • 5年連続売上No.1のダニシートの広告に根拠ナシと判断【2025/3/10~3/14のニュース】

    5年連続売上No.1を標榜していたダニ捕獲シートに、景品表示法違反として消費者庁から措置命令が出ました。広告に用いられていた効果に、合理的な根拠がなかったと判断されたため。今週、消費者庁が発表し、各メディアが報じました。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250314/k10014750111000.html ん?この「さよならダニー」という商品はどこかで見たことがある・・・と思った人も多いのでは。それもそのはず、世間では大ヒット商品として扱われてきたものでした。販売元のイースマイルは、この製品で「日本ネーミング大賞2024(主催:一般社団法人 日本ネーミン…

  • noteを始めたツムラ【2025/3/3~3/7のニュース】

    漢方製薬メーカーのトップ、ツムラが2月27日からnoteを始めました。この新しい試みの理由を、同社は次のように書いています。 ツムラでの仕事や、取り組みを通じて、私たちが胸に秘めている想いを皆さんにお伝えすることで、ツムラのことをもっと身近に感じてほしいと思い、今回noteを立ち上げることになりました。noteを通じて、そうした想いや、社員一人ひとりが持つストーリーを、みなさまにお伝えしていきます。 https://note.com/tsumura_official/n/n48bbc552a797 さっそく記事が1つアップされているのですが・・・いかにも広報というかんじで、ちょっと残念。インタ…

  • 市販薬の保管に注意!塗り薬を食べてしまう高齢者の話【2025/2/23~2/28のニュース】

    今週は新商品情報はなし。代わりにこんな論文をご紹介します。 高齢者による「市販の乾燥肌のかゆみ止め外用薬」誤食の危険性―日本中毒情報センターのデータから― 中毒研究. 2024」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjct/37/4/37_397/_article/-char/ja にわかには信じがたいかもしれません。しかし、起きうるのです。かゆみどめの塗り薬を食べて、重篤な状態になってしまうことが。同センターの報告をみると、毎年数件は発生していると推測されます(34年間で122件)。認知機能の衰えた高齢者で発生します。 たとえば、以下のケース。 認知症…

  • 高額療養費制度の「経済毒性」と市販薬制度【2025/2/17~2/21のニュース】

    医療費のキャップを定めた高額療養費制度。この見直しによって1950億円の医療費削減効果が見込む案が政府主導で進められています。 https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250221-OYT1T50118/#google_vignette ところが、ここにきて患者側だけでなく医療従事者側からの反発や懸念も大きくなり始めました。制度の見直しによって、誰がどれほどの影響を受けるのかが見えにくいためと思われますが、その中で、こちらのインタビューが印象的でしたのでご紹介します。 政府は「現役世代を中心とした保険料負担の軽減」を目的の一つに掲げているが、高額療養費のデータ…

  • コンビニで市販薬購入、閣議決定【2025/2/10~2/14のニュース】

    当ブログ、いつの間にか広告がたくさん表示されるようになっていて、大変見にくかったので、設定を変更しました。広告はほとんど表示されなくなっていると思います。 さて、今週のニュース。コンビニで市販薬、調剤の外部委託などの法改正が閣議決定されました。 コンビニで市販薬購入、薬機法改正案を閣議決定 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0719Z0X00C25A2000000/ 世論を巻き込んでの侃侃諤諤の議論があったような印象はなく、生活者視点からすると、いつの間にか決まったようなものでしょう。どこかで詳しく書きたいと思いますが、体調が本調子ではないので、今週…

  • 日本維新の会「薬局で薬剤師と相談しながら購入し、自分で治していく仕組み」【2025/2/3~2/7のニュース】

    市販薬に政治の季節がやってきました。 支持政党というわけではないんのですが、今週、日本維新の会が衆院予算委員会で、市販薬について重要な発言しましたので紹介します。以下、同党のXアカウントからの引用です。 【増え続ける医療費の改革提案① —今、苦しんでいる現役世代のために】 ■ #岩谷良平 幹事長 増え続ける医療費について具体的な改革提案をしたいと思います。 ◆OTC類似薬の保険適用除外について 風邪薬や胃薬など、市販薬で購入できるものについては、薬局で薬剤師と相談しながら購入し、自分で治していく仕組みにすることで、保険の適用対象から外すべきではないかと考えています。 例えば、湿布・保湿剤・胃腸…

  • デリケートエリアのかゆみ薬「メディピュアN」発売【2025/1/27~1/31のニュース】

    デリケートエリア(陰部)のかゆみの薬「メディピュアN」(第2類医薬品)が2月7日発売します。成分はメキタジンという、かゆみを抑える成分です。1日2回の飲み薬。水無しで飲めるチュアブルタイプなので、寝る前に水分をとりたくないときでも服用しやすそう。ただし、眠気の出る可能性のある成分であるため、日中は車の運転などはできません。 https://hc.mt-pharma.co.jp/site_medipure_n/ そして、ここが一番ポイントなのですが、この成分はかゆみを抑えるだけなので、カンジダなど原因となる菌には働きません。その場合はカンジダの専用薬「オキナゾール」が必要です。一緒に使えば、菌を…

  • リバウンドが少ない?新しい充血除去薬「マイティア ルミファイ」登場【2025/1/20~1/24のニュース】

    市販薬市場に、新しい成分の登場です。充血除去の目薬「マイティアアルミファイ」が、今月14日に発売しました。血管収縮成分「ブリモニジン」を配合した初めての市販薬です。要指導医薬品なのでネット購入不可、薬剤師による対面説明が必須です。また、コンタクトレンズ装着しながらは使用できません。複数回使う場合は、4時間以上間隔を空けて、1日4回まで。 https://www.senju.co.jp/sites/default/files/content_news/2025-01/JPN_20250123_0.pdf 効能は目の充血(結膜充血)の除去です。血管を収縮することで、白目の赤み(血管)を目立ちにくく…

  • 過去最速で「花粉症シーズン」到来 東京都内で【2025/1/13~1/17のニュース】

    東京都内で今月8日に花粉の飛散が観測されたことを、メディアが報じました。調査開始の1985年以来、最速の飛散だそうです。 https://news.yahoo.co.jp/articles/09fdaef733a1e1b935296d36534e6b932537298d 私も少し前から鼻がむずむずして、市販の花粉症薬を飲んでいます。もう少ししたら、ステロイドの点鼻薬を使う予定です。薬箱は準備万端です。 というわけで、今週はいよいよ間近に迫った花粉症シーズンを前に、花粉症薬の選び方の要点をさらいたい思います。 花粉症薬、たくさんあるけど、結局どれがいいのか問題。市販薬のジャンルではパキッと決着が…

  • 零売規制、薬剤師が行政訴訟へ【2025/1/6~1/10のニュース】

    「零売」と呼ばれる、処方箋なしで病院の薬が買える制度をめぐり、思いがけない騒動が勃発しました。零売制度を、厚労省が通知だけで規制をしているとして、その違法性を問う行政訴訟を薬剤師が起こすことになったのです。東京2社、福岡1社の計3社が原告として1月9日付で発表しました。 病院の薬が買いやすくなる「零売」は、生活者にとっては便利な制度です。いっぽう、当の薬剤師にとっては、賛否両論あるようなテーマです。本来、薬剤師の判断で病院の薬が販売できる零売を規制されることは、職能を奪われているともいえます。 にもかかわらず、薬剤師からも零売に慎重論が出るのはなぜか。複数の理由があるなかで、端的にそれは、企業…

  • 年末年始のオンライン受診と、これからのセルフケアの話

    オンライン受診すべきか、セルフケアすべきか、それが問題だ。新年早々、そんな状況に出くわしました。 大晦日、妻が高熱を出して寝込みました。私は自宅療養を進めたのですが、妻は受診を希望。しかし、巷ではインフルエンザが猛威を振るうなかで年末年始に突入したこともあり、SNSを見ていると、休日診療や救急では、体調不良のなか何時間も待たされる患者さんが結構いるようでした。 そこで今回、妻にはオンライン診療を勧めました。昼過ぎにオンラインで受診し、隣駅の薬局に薬を用意してもらい、その日の夜に薬剤師自ら自宅に薬を届けてもらいました。配達料はたったの500円でした。 人件費を考えると破格というほかありません。正…

  • 【2024年版】ドラッグストア利用者は絶対知っておきたい市販薬ニュースTOP10

    今年もこの季節がやってきました、年の瀬の恒例企画「市販薬ニュースTOP10」。その年の重要な市販薬の情報を私が独断で選んでお届けしています。 さて、2024年は新商品が豊作でした。これまでの市販薬の新商品というのは、従来の製品のマイナーチェンジや、成分はほぼ同じでパッケージだけが目新しいものが多かったのですが、今年の新製品は従来とは異なる目新しさがハッキリありました。 より鮮明だったのは、医療用のトップブランドの市販化が続いたり、ストロングランクのステロイドが増えたりと、セルフケアの拡充が進んだということです。そんな時代に、どんな備えが必要なのか。よろしければ拙著『その病気、市販薬で治せます …

  • ついにPPIが市販化へ。ロゼレムも了承【2024/12/16~12/20のニュース】

    年の瀬にビッグニュースが飛び込んできました。タケプロン、パリエットなどの名前で病院で処方されてきた「PPI」と呼ばれる胃酸抑制薬が、市販薬になる見込みです。今週、厚労省の薬事審議会で了承されたと報じられました(https://nk.jiho.jp/article/195394)。 薬事審議会では次の5つの議題すべてに対して、了承との判断を下しました。 [審議事項](https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001341221.pdf) 議題1 マイフェミン、ミグリステンS 議題2 パリエットS及びパリエット10 議題3 オメプラールS及びサトプラール 議題…

  • タリオンARが第二類医薬品に変更【2024/12/9~12/13のニュース】

    アレルギー性鼻炎の薬「タリオンAR」(以下、タリオン)が10日付で第一類医薬品から第二類医薬品に移行しました。薬剤師が不在の時間帯でもドラッグストアで購入することができます。 タリオンは花粉症シーズンに活躍するアレルギー薬です。服用回数は1日2回。眠気が出るので服用中は車の運転はNGです。体内で解毒化(代謝)されずに腎臓から体外に排出されるタイプの薬なので、腎機能が弱まっている人は副作用が出やすくなります。そのため、腎臓に疾患のある人も服用できません。 市販薬にはさまざまな飲み薬の花粉症薬があります。アレグラ、アレジオン、クラリチンなどはもともと病院で医師から処方されていた人も多いでしょう。タ…

  • 要注意!親の発毛剤で、子供が「オオカミ」になる【2024/12/2~12/6のニュース】

    親の使用している発毛剤が原因で、「狼男症候群(多毛症)」が子供に発症する。スペインの保険当局が、発毛成分に関する意外な警告を発したことが報じられました。以下、日本の記事を引きます。 スペイン保健当局が最近、市販の薄毛・脱毛治療薬「ミノキシジル」の使用が、乳幼児の「狼男症候群(多毛症)」の発症につながる可能性があることを公表して警告を発した。親が使用するミノキシジルが、乳幼児の皮膚や口などを通じて体内に吸収され、それによって発症したという。同様のケースが欧州で2023年以来、11件確認されたことをスペインのニュースメディア『El Economista』が報じた。 https://news.liv…

  • ED治療薬が市販薬になる?【2024/11/25~11/29のニュース】

    今週、ED(勃起不全)治療薬が、市販薬になるかもしれないという報道がありました。日経新聞から引きます。 厚生労働省は勃起不全(ED)治療に用いる医療用医薬品のタダラフィル(製品名シアリス)について、医師の処方箋なしで購入できるようにする検討に入った。EDは不妊や家族関係の悪化の一因になっており、治療へのアクセス改善を求める声が上がっていたという。 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA266VZ0W4A121C2000000/ 検討に入ったのは事実ですが、市販薬になると決まったわけではありません。むしろ、市販薬になる可能性はいまのところ低いのでは?と個人…

  • 都内で流行の「りんご病」。NGな市販薬は?【2024/11/18~11/22のニュース】

    今週は都内で「りんご病」が増えているという報道がありました。 https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000386052.html 東京都によりますと、17日までの1週間で伝染性紅斑、いわゆる「リンゴ病」の1医療機関あたりの患者報告数は「1.93人」で、前の週から約57%増加しました。多くの保健所で患者報告数が「2人」を超え、都は警報レベルに達したと発表しました。 りんご病は、別名「伝染性紅斑」。その名のとおり、周囲に伝染して皮膚が赤くなる(紅斑)病気です。子どもに発症しやすく、ほっぺが赤くなることから日本ではりんご病と親しみのある名…

  • コンビニで売っている薬の正体は?【2024/11/4~11/8のニュース】

    今週、複数のメディアが一斉に「コンビニで市販薬が買える」ようになるとを報じました。中身は業界内で以前から検討、周知されていたもので、目新しさはありません。 https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000384251.html ただ、これらの報道を見て、 「あれ?以前からコンビニに薬っぽいものが売られていたような・・・」 と思った人がいるのでは。レジの近くの棚に、食べ過ぎ飲み過ぎの胃腸薬のような商品が並べられているのは、コンビニでよく見かける光景です。アレはナニ? コンビニに置いてある”薬のようなやつ”の正体は、「医薬部外品」です。医薬…

  • マイコプラズマが拡大し、風邪薬需要は冬の時代が終わる【2024/10/28~11/1のニュース】

    厚労省は今週、インフルエンザが全国的な流行期に入ったと発表しました。予防接種はお済みでしょうか。体調管理にご注意ください。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241108/k10014632911000.html さて、最近は感染症が話題です。なかでもマイコプラズマ肺炎は、現在の統計が開始された1999年以降で過去最高の流行をみせています。 コロナ、インフルエンザ、マイコプラズマと感染症のオンパレードです。小児科が近い薬局ならこれに子供の溶連菌がプラスされるでしょう。 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1539072 …

  • 「絶対コデイン売りたいマン」はどこにいる?【2024/10/28~11/1のニュース】

    今週、厚労省で「令和6年度第8回厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会」が開かれ、有識者たちによって市販薬の販売ルールが検討されました。議事録は後日アップされる予定ですが、資料は閲覧することができます。今後のセルフケア・セルフメディケーションを考えるうえで重要な資料なので、今回はここから私的ポイントを2点挙げて紹介します。 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44832.html ポイント①濫用医薬品について 20歳以上の大人であっても、頻回購入や大容量購入を希望する利用者には、氏名確認や記録の確認・保存をおこなう方向になりそうです。いままで頻回利用者のデータ管…

  • 「速攻」は「即効」じゃない新商品「カユノード」【2024/10/21~10/25のニュース】

    アレルギーからくる喉のかゆみを抑える薬「カユノード」が10月23日に発売しました。花粉症の季節になると喉がムズムズしたり、喉が張り付いた感じがすると思います。あの症状を抑えるアレルギーの薬です。成分はメキタジン、グリチルリチン、フェニレフリン。水なしで飲めるのが特徴です。眠気が出る可能性があるため、服用時の運転は禁止です。 https://www.kobayashi.co.jp/newsrelease/2024/20241023/ 今日はこの新商品の説明をします。まず、パッケージに「痛みに速攻」とありますが、これは要注意です。 「速攻」には小さな注釈があり、「※1 早めの対処のこと」と記載され…

  • マーケティング的な市販薬「カユノード」【2024/10/21~10/25のニュース】

    アレルギーからくる喉のかゆみを抑える薬「カユノード」が10月23日に発売しました。花粉症の季節になると喉がムズムズしたり、喉が張り付いた感じがすると思います。あの症状を抑えるアレルギーの薬です。成分はメキタジン、グリチルリチン、フェニレフリン。水なしで飲めるのが特徴です。眠気が出る可能性があるため、服用時の運転は禁止です。 https://www.kobayashi.co.jp/newsrelease/2024/20241023/ メキタジンはアレルギーを抑える成分で、グリチルリチンとフェニレフリンは、どちらも炎症を抑える効果があります。 フェニレフリンは血管収縮作用があることで、鼻詰まりの改…

  • 30mLのちっさい「リザレック」の利点【2024/10/14~10/18のニュース】

    発毛剤「リザレックコーワα5」と「リザレックコーワ forLady」の、携帯に便利な30mL包装が10/17に発売しました。リザレックは90mL 45日分が基本なので、30mLだと15日分となります。オープン価格。 https://www.kowa.co.jp/news/2024/press241017.pdf 容量が少ないので、初めて使う人が試しに購入するのに良いでしょう。とくに、発毛剤はノズルの部分が商品によって異なります。また、頭皮に塗布した際の垂れやすさにも差があります。発毛剤は5000円以上する高額品です。少量スタートで大きな失敗を回避できそうです。 少量容器は宿泊出張や宿泊旅行が多…

  • イブプロフェンとロキソプロフェンに、新たな副作用の注意記載【2024/10/7~10/11のニュース】

    専門用語で「添付文書」と呼ばれている薬の説明書が、解熱鎮痛剤や風邪薬を対象に変更されることになりました。厚労省の外郭団体PMDAが8日、発表しました。 https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/calling-attention/revision-of-precautions/0373.html 対象成分は、解熱鎮痛成分の「イブプロフェン」「ロキソプロフェン」「ナプロキセン」の3つ。これらを含む商品は、添付文書の「相談すること」の欄に、心筋梗塞や脳血管障害が副作用として生じる可能性があることが記載されました。 これらの解熱鎮痛剤はCOX…

  • 喉の痛み症状に海外式「局所麻酔系」ドロップが新発売【2024/9/30~10/4のニュース】

    ヘルスリテラシーの学会に先日行ってきました。とても面白かったのですが、書くと長くなりそうなので、いずれ整理して紹介したいと思います。 今日は9月25日に発売した小林製薬『のどぬ〜る鎮痛ドロップ』について書きたいと思います。ユニークな成分のドロップです。 https://www.kobayashi.co.jp/seihin/nn_td/ この新商品は局所麻酔成分「アミノ安息香酸エチル」が配合された、喉の痛みに使うドロップです。ふつう、喉の痛みに使うドロップやトローチのほとんどは、炎症を抑える成分や殺菌成分が配合されたものです。病院で処方されるドーナッツ型の「SPトローチ」も、デカリニウムという抗…

  • 飲む痔の薬「プリザGカプセル」はイスラム教が愛用した「アノ成分」【2024/9/23~9/27のニュース】

    飲むタイプの痔の薬「プリザ Gカプセル」が、大正製薬から10/1に発売されると発表されました。非常にユニークな商品なので紹介します。 https://www.taisho.co.jp/company/news/2024/20240925001703.html 特徴①有効成分が「メリロート」 プリザGの有効成分はメリロートです。ビックリしました。メリロートといえば、サプリメントの成分として有名だからです。 お店でよくみかける商品としては、DHCのサプリがメジャーでしょう。 DHC メリロート 30日分 (60粒) DHC Amazon メリロートはマメ科のメリロート草の抽出成分です。歴史はギリシ…

  • 「ヒアレインS」の使用ルール、このままでいいのか【2024/9/16~9/20のニュース】

    乾き目の目薬「ヒアレインS」が9月16日付で第2類医薬品に移行しました。薬剤師不在の時間帯でも購入可能で生活者にとっては便利になった反面、従来からこの目薬が抱えていた、ある問題点が顕在化しそうです。それは、”適切な使用が難しい”ということ。今回はヒアレインSにまつわる、”わけわからん現状”を紹介します。 ヒアレインはもともと、眼科でドライアイの患者さんに使われてきた薬です。2020年に市販薬として「ヒアレインS」が発売し、処方箋なしでも購入できるようになりました。当然、ドライアイの人が使う薬として活躍するのかと思われましたが、コトは意外な方向に進みました。なんと、ヒアレインSは「ドライアイ」の…

  • 小林製薬の新商品「キュアレアドライ」は「ヒシモア」転生?【2024/9/9~9/13のニュース】

    健康被害が問われている小林製薬の「紅麹」の騒動は、サプリメントだけでなく日用品にも影響がでてきました。 歯間ブラシの「糸ようじ」など同社のオーラル製品が、日本歯科医師会の推薦から外れていたことが今週発表されました。推薦の文言のついた製品の返品を受け付けるとともに、販売が一時休止するようです。日本歯科医師会が推薦を外したのは、同会の推薦基準を満たさないと判断したためと報じられています。 日本歯科医師会は推薦取り消しの理由について、紅麹(こうじ)原料を含むサプリメントの健康被害問題を巡る原因究明や再発防止策の策定が完了していないことを受け「企業として製造工程の安全管理の観点から推薦する基準を満たし…

  • 【お知らせ】本社勤務になります

    わたくしごとでありますが、このたび本社に異動となりました。日々患者さんと接する業務から離れることになりました。 「kuriさん、社内の新しいポジションに興味ありませんか?」 という本社からの一本の電話に始まり、こういっては手前味噌にはなりますが、実績ベースで人選してもらいました。業務の詳細は伏せますが、薬局という社会的資産を活用して、「道なき道を進む」ような仕事です。挑戦が好きな私にはちょうどいい場所だと思っています。 すべてのビジネスは世界を変えるためにこの世に存在する、というのが私の日頃の考えです。一人ひとりの日常に潜む問題点を明らかにし、問題を解消するためのサービスやプロダクトを提供する…

  • 鎮静成分抜きの新商品「イブ スリーショットプレミアム」が発売【2024/9/2~9/6のニュース】

    秋の新商品ラッシュです。今週はざっと一気に紹介していきます。 解熱鎮痛薬『イブスリーショットプレミアム』9/4新発売 これは大きなニュースです。成分量に思わず二度見しました。一回量がイブプロフェン 195mg +アセトアミノフェン195mg 。イブプロフェンをギリギリ200mg未満にして、代わりに効果を高めるためにアセトアミノフェン追加。そして既存の「イブクイックDX」にある鎮静成分は除外。近年問題視されることの多い鎮静成分を抜いただけではなく、しっかり鎮痛成分の配合を工夫しているところが、これぞまさに『新商品』の名に相応しいと思います。ロキソニンとどちらが効き目が高いか、気になるところ。ロキ…

  • 「リンデロンVs プレミアム」が発売【2024/8/26~8/30のニュース】

    「リンデロンVs プレミアム」が8月22日に発売しました。ストロングランクの「リンデロンVs」に、3成分が追加配合された新商品です。虫刺されや湿疹などに使います。 https://www.shionogi-hc.co.jp/content/dam/shc/jp/news/2024/08/20240822.pdf 新たに加わった成分は次の3つです。 ■アラントイン、トコフェロール酢酸エステル 皮膚修復成分 ■イソプロピルメチルフェノール 殺菌成分 このように、既存の成分にいくつかの補助的な成分が加わった新商品が、「プレミアム」という名前で発売されるのはよくあることです。 追加配合された成分は、い…

  • 新発売「パブロンせき止めトリプル錠」の3つの特徴【2024/8/19~8/23のニュース】

    今週は注目度が高い商品が2つ発売しました。大正製薬の「パブロンせき止めトリプル錠」と、シオノギヘルスケアの「リンデロンVsプレミアム」です。両方一気に紹介するとボリューミーになるので、今回は「パブロンせき止めトリプル錠」だけ説明します。 それではいきましょう。 http:// https://www.taisho.co.jp/company/news/2024/20240820001629.html 8月20日に発売したせき止め薬「パブロンせき止めトリプル錠」。トリプル(3)は、「抗炎症」「鎮咳」「気管支拡張」の3つの効果を表しているようです。喉の痛みを伴う咳向けの薬といえます。注目したい点を…

  • 内臓脂肪減少薬「アライ」ってどうなった?【2024/8/12~8/16のニュース】

    今週はお盆休みでしたので、新しい市販薬情報はほとんどありませんでした。 そのなかで、ふと思ったのが、肥満の薬「アライ」ってどうなったんだろうということ。 brand.taisho.co.jp 「アライ」は市販薬として日本初となる、内臓脂肪を減らす薬です。今年3月に発売した直後は、便が漏れるという衝撃的な副作用で話題になりました。 大正製薬によると、 「販売開始3か月で年間計画の7割を超える」 という状況らしく、スタートはまずまずなのかもしれません。 しっかり飲み続けている人はいるのでしょうか? 数ヶ月間にわたり続けているかたのブログがありました。一定の体重減少効果は得つつも、リバウンドなどの苦…

  • 楽天も薬局は「オンライン薬局」【2024/7/22~7/26のニュース】

    薬局業界では、Amazonが”黒船”として注目されていますが、競合は外資系だけではありません。楽天の新サービスが今週、発表されました。 楽天グループ株式会社(以下「楽天」)が運営する、処方せん医薬品(以下「処方薬」)を薬局で迅速に受け取ることができるアプリ「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」は、このたび新たに処方薬の自宅配送に対応しました。これによりユーザーは、オンラインで服薬指導を受けることで、薬局へ行かずに処方薬を受け取ることができるようになります。 「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」、処方薬の自宅配送に対応 楽天グループ株式会社のプレスリリース 先日、Amazonが薬局事業に参入したと話題にな…

  • EC化率上昇で必要になること【2024/7/29~8/2のニュース】

    新型コロナが再流行していると新聞テレビで報じられています。私の勤務先の薬局でも、ここ数週間で再び増えてきたという印象です。しかし、その前からコロナの患者さんは常に来ていました。コロナが日本から消えたわけではないのです。 多くの場合、コロナの患者さんに処方されるのは、ふつうの風邪の処方と大差がありません。表面的な症状を抑えつつ、自然治癒するのを待ちます。「ラゲブリオ」という新型コロナ用の抗ウイルス薬が処方されるのは数少ないケースです。 自宅でのコロナ検査で陽性が出たら、家でじっとしているしかありません。市販薬で対処することになります。常備薬を飲んで、足りなそうであればネットで購入することになるで…

  • 「Amazonファーマシー」私家版Q&A【2024/7/15~7/19のニュース】

    今週、Amazonが処方薬のネット販売を始めると発表しました。 「オンラインで処方薬を」 https://www.aboutamazon.jp/news/retail/amazon-pharmacy-japan 巨大プラットフォーマーのアマゾンが始める新サービスということで、テレビや新聞で大きく取り上げられています。「アマゾンが処方薬のネット販売に参入」(読売新聞オンライン)、「中小零細は淘汰の可能性も」(産経新聞)と、各メディアも刺激的な見出しが並んでいます。ただ、結局どういうサービスで、なにができるのか、というのはわかりにくいように思います。解説します。 Q1:アマゾンが「オンラインで処方…

  • 製薬メーカーが発信する「ヘルスリテラシー」【2024/7/15~7/19のニュース】

    世界最大の製薬メーカー「ファイザー」の一部門が、「ヘルスリテラシー」の取り組みを進めているそうです。 https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=76672 記事中にあるとおり、「ヘルスリテラシー」という言葉は、まだ一般にはあまり馴染みのない言葉です。しかし、今後は広がっていくと思ってます。 わたしは10年前に「医療情報はエビデンスとセットであることが大切」といっても、「一般ユーザーはエビデンスに関心ない」と言われました。いまでは、マスメディアも当たり前のようにこの言葉を使っています。むしろ、右も左もエビエビエビ・・・。エビデンスという言葉がこれほど…

  • 「市販薬濫用問題」は、売り手だけの問題か【2024/7/8~7/12のニュース】

    市販薬の売買の規制を強めるのか、強めないのか。どっちなんだい。 トー横キッズに端を発した一連の「市販薬濫用問題」は、いまや市販薬の販売規制の議論に発展している。 規制強度をめぐって綱引きを続ける厚労省と業界団体。鍔迫り合いの構図を、業界メディアの編集長の菅原幸子さんは、今月付のネット記事でこう書いている。 市販薬のオーバードーズ問題に対して、厚労省としては何らかの規制強化は必要との立場だが、 “濫用薬”の対象は現在、ドラッグストアにとっても稼ぎ頭である総合感冒薬約1500品目超が対象となるため、ドラッグストア業界にとって規制強化は容易には受け入れられない。具体的には2024年1月12日公表され…

  • 織姫彦星も知らない?笹の葉から作る傷薬「サンクロン軟膏」【2024/7/1~7/5のニュース】

    7月7日は七夕。願いを書いた短冊を飾る笹の、その葉は食べ物を包むのに用いられるなど、古くから日常生活に取り入れられてきました。笹の葉には抗菌作用があるとされているためです。 では、この笹の葉を使った家庭用の薬があることをご存じでしょうか。長野県上田市にある会社がつくる、 「サンクロン軟膏」 です。 塗り薬のサンクロン軟膏は、肌荒れや切り傷などに使う薬です。抗菌効果のある「銅クロロフィンナトリウム」を薬効成分として、そこに皮膚保護としての軟膏基剤(親水軟膏)を加えただけの、とてもシンプルな薬。薬の原料となるのは、笹の一種であるクマザサです。早朝、標高1000メートル以上の長野県の山に向かい、新鮮…

  • 発毛剤「アロゲイン5 MX」が発売【2024/6/24~6/28のニュース】

    この6月は発毛剤が2つ発売されました。1つは佐藤製薬の発毛剤「アロゲイン5 MX」が6/24に新発売。現行の「アロゲイン5」に、複数の成分が追加されたバージョンアップです。現行品は60mL(30日分)で税抜6980円。新商品は72mL(約36日分)で7,980円。現行品の市場価格(ネット等)は4000〜5000円まで下がっていますので、かなりの値上がり感です。 もう1つは、アートネイチャーの「LABOMO ヘアグロウ ミノキシ5 ネオ」。「アロゲイン5MX」と同様、発毛成分であるミノキシジルを5%含有した製品です。 こうしたミノキシジルの製品は多数あります。すべて「塗り薬」です。そして、説明書…

  • 市販薬濫用のボリュームゾーンは、子供ではなく大人だった【2024/6/17~6/21のニュース】

    若年者の市販薬濫用が社会問題になっています。しかし、このブログでは「濫用者の多くは、未成年などの若年層ではなく、大人だ」と書いてきました。主な乱用者が大人なのに、未成年の濫用ばかり報道されるのは、ちょっとおかしいんじゃないか。 しかし、実際に濫用している大半が大人であることを示す大規模なデータはありませんでした。誰が市販薬を濫用しているのか? これが今週公開された、厚労省の科研費の調査で実態の一端が明らかになりました。 「今回の調査では一般住民における市販薬の乱用経験を初めて調べた。市販薬の乱用経験率は0.75%であり、過去1年以内に市販薬の乱用経験のある国民は約65万人と推計された」 htt…

  • 1回服用量90粒!和歌山の寺メディシン「和歌保命丸」【2024/6/10~6/14のニュース】

    1回の服用量が90粒。これを超える薬を、寡聞にして知らない。 和歌山方面に行くと手に入る胃薬「和歌保命丸(ほめいがん)」。直径3ミリの丸薬だが、その服用量は、なんと大人で1回90粒。どうやって数えるの!?と不思議になるが、ご安心を。90粒で1包装となっている。数えたことはないけれど、ちゃんと90粒入ってる、たぶん。それをザーッと口に流し込む。生薬特有の苦味は感じにくい。 子供は減量して飲む。5歳以上8歳未満は30粒。これは数えます、諦めてください。 そんな和歌保命丸には、さらにユニークな点が3つある。まず、15種類という、他よりもずっと多くの種類の生薬を使っている点。例えば全国的に有名な「太田…

  • 病の「早期発見」を遅らせないセルフケア【2024/6/3~6/7のニュース】

    歌手の門倉有希さんが、今週、乳がんのため亡くなりました。50歳でした。訃を報じた記事によると、門倉さんは2018年8月ごろに胸部に異変を感じたそうです。痛みを自覚しながらも、たんなるできものだと考えて、年末ごろまで市販薬の塗り薬で対処。翌年2月に貧血で倒れて入院し、そこで乳がんが見つかったといいます。 門倉さんは生前、 「自分の体に対する過信や自己判断が発見を遅らせたと反省している」 と語っていました。 門倉さんは胸のしこりを、3〜4ヶ月にわたって市販薬で対処していました。皮膚が赤くなる炎症性乳がんだったのか(炎症性乳がんはしこりがないとされているようですが)、詳細はわかりません。後から振り返…

  • ステロイドのランク表記は必要か?【2024/5/27~5/31のニュース】

    「アレジオン眼瞼クリーム」という薬が先週発売されました。といっても、市販薬ではありません。病院で処方される医療用医薬品です。アレジオン眼瞼クリームは、アレルギー薬として有名なアレジオンの、「塗る」タイプの新薬です。アレルギー性結膜炎の治療薬としては、軟膏タイプの薬は世界初となるそうで、薬剤師の間で関心を集めています。 https://www.mt-pharma.co.jp/news/2024/MTPC240522_2.html 今週、薬局で患者さんにこの新薬をお渡しする機会がありました。その時初めて実物を手に取って驚いたのは、チューブに「目のまわりにぬる」と、目立つ配色で大きく書かれていたこと…

  • 白目トラブルの新成分。充血除去の目薬登場【2024/5/20~5/24のニュース】

    新しい成分の目薬が登場するようです。成分は「ブリモニジン酒石酸塩」。現時点で、厚労省の会議の資料がアップされていないので、詳細は不明ですが、目薬としては久しぶりの新規成分となりそうです。製品名は「マイティア ルミファイ」です(予定)。 https://pnb.jiho.jp/article/236528 ブリモニジン酒石酸塩は医療用医薬品で使われている成分です。医療用では「アイファガン」という点眼液で、眼圧を下げる効果を期待して緑内障治療に使われます。 今回、これが市販薬成分として国からOKが出るようです。といっても、緑内障治療薬が市販薬になるわけではありません。報道によると、市販薬の効能効果…

  • 風邪薬、飲んだら乗るな、飲むなら休め【2024/5/13~5/17のニュース】

    今週14日、痛ましい事故が起きました。首都高速道路池袋線で、大型トラックが渋滞中の車列に追突して、衝突された3人が亡くなりました。逮捕されたトラック運転手の男性は、前日から体調不良で「風邪薬を飲んでいた」と供述しているそうです。 https://www.tokyo-np.co.jp/article/327789 多くの風邪薬には眠気の出る成分が入ってます。薬の説明書に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください」と書かれているのは、このためです。 事故と風邪薬の因果関係は不明です。風邪薬を飲むほどの体調不良であれば、運転は集中力を欠いていたはずです。事故が起きてもおかしくありません。風…

  • 「ヒルドイド値上げ」ちょっと窮屈な公的医療【2024/5/6~5/10のニュース】

    先月下旬、こんなニュースがありました。 アトピー性皮膚炎の保湿薬「ヒルドイド」が10月に自己負担増 医療費抑制で厚労省 https://www.sankei.com/article/20240421-6ROAXOCUOBIQNJNT62ILHJUUBI/ 厚生労働省が、アトピー性皮膚炎などの治療に使われる保湿用塗り薬「ヒルドイド」の患者負担額を10月から引き上げることが、21日分かった。安価な後発品(ジェネリック)の利用を促し、医療費を抑制する狙い。 医療上の必要があると医師が判断した場合は、引き上げの対象外。ヒルドイドは美容目的での不適切な利用が増え、医療費の無駄遣いだとの批判も出ていた。 …

  • ダスモック、液体になったってよ。成分は違うけど【2024/4/29~5/3のニュース】

    ゴールデンウィークですね。皆さん休みを満喫されていますか。私は、休日中に患者さんから連絡がありドキッとしたこともありましたが、今のところしっかり休めています。 今日はここ数ヶ月で紹介し損ねた新商品を、ゆるーく取り上げたいと思います。 まずは小林製薬の「ダスモックSP」。3月21日発売。 https://www.kobayashi.co.jp/seihin/dmc_sp/ 咳止めのデキストロメトルファン(メジコンの成分)が配合されたスプレーです。喉の痛みに使うのではなく、咳と痰の症状改善に使う薬です。水無しでさっと使える液体タイプのデキストロメトルファンは非常に珍しいでしょう。なお、「ダスモック…

  • 「じゃないほう」の正露丸、「キョクトウ」正露丸とは【2024/4/22~4/26のニュース】

    一つお知らせです。薬業界で最も歴史のある薬事日報さんの4月17日付紙面に、私のインタビューが載っています。小林製薬の事件について、半分の紙幅をいただき意見させていただくという、大変光栄な機会をいただきました。ありがとうございます。https://www.yakuji.co.jp/entry109838.html 健康問題は、身近な相談者を作ることが大切だと私は考えています。拙著『その病気、市販薬で治せます』でも述べたとおりです。今は匿名の医療従事者に相談できるネットサービスがある時代です。相談できる機会は昔よりもずっと多いでしょう。そうはいっても、自分自身にある程度知識があるとないとでは、コミ…

  • 子供の病院薬と市販薬のちがい【2024/4/15~4/19のニュース】

    新年度がスタートして2週間が経ちました。 先日、こんな記事がありました。 「保育園に入った子どもは何カ月後まで風邪を繰り返すか…途方に暮れる親に小児科医が伝える「3つの研究結果」」 https://news.yahoo.co.jp/articles/606c9855ccb77ea99a730a19ceeb10b3a0b3a6b2?page=1 記事は以下のように伝えています。 佐久総合病院佐久医療センター・小児科医長の坂本昌彦さんは「フィンランドの研究では、月平均の病欠日数がピークになったのは保育所入所から2カ月の時点で、その後減少し、9カ月を過ぎる頃には落ち着いていた。これは小児科医の実感と…

  • ストロングランク製品の新発売と、セルフケアの変化【2024/4/8~4/12】のニュース】

    大正製薬が湿疹薬「クリニラボ メディロイドVS軟膏」を4/18発売します。注目点はその成分。市販薬としては最も高いステロイドランクの「ベタメタゾン吉草酸エステル」を用いています。 今後日本でセルフケアが進むと、今はまだ少ないこうしたストロングランクの製品も少しずつ増えると思います。 同時に適正使用も課題になりそうです。今日はステロイドについて簡単に解説します。 https://www.taisho.co.jp/company/news/2024/20240411001520.html ステロイドの塗り薬は種類が豊富です。薬効の強さによって5段階に分かれています。一番強いのが「ストロンゲスト」で…

  • 女性向け発毛剤「リザレックコーワ for lady」が発売【2024/4/1~4/5】のニュース】

    今週のニュースです。 女性の発毛剤「リザレックコーワ for Lady」(第 1 類医薬品)が4/2新発売すると発表されました。大正製薬のリアップリジェンヌ(60ml)と同成分、そして容量は少し多い1.2ヶ月分(72ml)です。オープン価格ですが、実質的にはリアップリジェンヌよりも安価な製品と言えそうです。 「リザレックコーワ for Lady」 はミノキシジルという発毛成分を配合した薬です。ミノキシジルを配合した女性用の発毛剤は、リアップリジェンヌが”はしり”ですが、そのほかの製品が全くなかったわけではありません。たとえば、カツラで有名なアートネーチャーは、2020年に「ヘアグロウ ハナミノ…

  • サプリメント「安全神話」の作り方【2024/3/25~3/29】のニュース】

    先週発表された小林製薬の紅麹のサプリメントによる健康被害は、今週に入って死者5名、入院114名に膨らみました。岸田総理は、 「再発防止へいかなる政策が必要なのかを政府としても検討していく」 と発言し、社会全体を揺るがす一大事件に発展しています。世間の1番の関心は目下、「なぜこうした事件が起きたのか」です。原因は複合的です。さまざまな要因があるのでしょう。ただ、この問題を考える上で大きなヒントとなる報道がありました。 毎日放送が28日付で、実際に健康被害に遭った男性の声を報じていました。この男性は健康診断で肥満傾向だったことから、紅麹のサプリを購入。服用後、数週間で尿の色が濃くなりました。 「お…

  • 小林製薬のサプリで「腎疾患」、自主回収の衝撃【2024/3/18~3/22】のニュース】

    「あったらいいな」がスローガンの小林製薬のサプリメントから、あったらいけない物質が出たようです。 小林製薬は今週22日、自社製品の「紅麹コレステヘルプ」などで、意図しない成分が含まれている可能性があることを発表しました。報道によると、このサプリの副作用が原因と疑われる腎臓障害により複数の入院者がでているようです。プレスリリースから引きます。 https://www.kobayashi.co.jp/info/20240322/ 小林製薬株式会社(本社:大阪市、社長:小林章浩)が販売しております機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を摂取された方において、腎疾患等が発生したとの報告を受けました。 こ…

  • 「はしかという魔物は瓶に戻すのが難しい」という話【2024/3/11~3/15】のニュース】

    日本国内ではしか(麻疹/ましん)の流行が話題になっています。はしかは症状が非常に重く、死に至ることもある病気です。接触・飛沫・空気のすべての感染経路を持ち、その感染力(※基本再生産数)は新型コロナの3倍、インフルエンザの10倍とも言われています。え?コロナの3倍ってそんな馬鹿な、スカウターの故障じゃないのか?(R.I.P鳥山明) 初期症状は、高熱や倦怠感、そして3Cと呼ばれる「咳・鼻水・結膜炎(cough, coryza, and conjunctivitis)」が特徴です。麻疹といえば赤いブツブツ(皮疹)が有名ですが、皮疹が現れるのは発熱から数日経った後とされています。 参考:米国CDC h…

  • メイク崩れしない目薬?「ロートリセ グロウ」のアイデア容器【2024/3/4~3/8】のニュース】

    これはアイデア商品!というような目薬がロート製薬から発売します。3月13日発売の瞳から溢れにくい目薬「ロートリセ グロウ」。独自のノズル開発によって、目から目薬が溢れにくく、メイクを崩れにくくしたそうです。写真を見ると、とにかくノズルが細い!細すぎる!! https://www.rohto.co.jp/news/release/2024/0308_01/ 男の私でも、目薬をすると目の周りが濡れてやだなと思うことがあります。メイクをしている女性であれば尚更かもしれません。 https://www.rohto.co.jp/news/release/2024/0308_01/ さらに、この目薬では「…

  • 去痰薬「ムコダイン」が市販薬で発売【2024/2/26~3/1】のニュース】

    痰切りの薬「ムコダイン去たん錠Pro500」が3月1日に発売しました。風邪で病院で処方される「ムコダイン」「L-カルボシステイン」と同じ成分、同じ量の市販薬は国内初でしょう。2024年はビッグネームが立て続けに市販薬として発売されています。 https://www.shionogi-hc.co.jp/content/dam/shc/jp/news/2024/03/240301.pdf カロナール<解熱鎮痛剤> 2024年1月発売 マグミット<便秘薬> 2024年2月発売 ムコダイン<去痰薬> 2024年3月発売 ムコダインは「L -カルボシステイン」という成分の痰切り薬です。粘度の高くなった痰…

  • 市販薬で発売した便秘薬「マグミット」とドッペルゲンガー【2024/2/19~2/23】のニュース】

    病院で処方される便秘薬の中で、最も有名な薬「マグミット」が、2月1日に市販薬として発売されました。病院で処方される解熱薬の中で最も知名度のある「カロナール」が市販薬になったと先月お伝えしたばかり。病院の薬の有名ブランドが、立て続けに市販薬として発売されたことになります。日本のセルフメディケーションの広がりを象徴する出来事です。 さて、今回発売したマグミットは便秘に処方される薬です。その成分は「酸化マグネシウム」。腸の水分を引き寄せて便を柔らかくします。腸に刺激を与えるタイプの便秘薬と比べると、効果はマイルドで、「効きすぎて痛い!」となりにくい薬。便秘初心者にはピッタリ。 一方で、今すぐ出したい…

  • 市販薬も「エコ」の時代。「フェイタス」が箱から袋へ【2024/2/12~2/16】のニュース】

    痛み止めテープ剤の「フェイタス5.0」の包装が、「箱」から「袋」に変更されます。これによって包材使用量が8割削減されるそうです。8割!?2割じゃなくて? https://www.hisamitsu.co.jp/company/pdf/news_release_240208.pdf 確か、フェイタスは箱の中にさらに袋が入っていた記憶があります。その箱がまるなるなくなったので、8割削減になるということでしょうか。 発売元の久光製薬は、近年、こうした軽包装を進めています。エコというだけでなく、家でも余計なゴミが出ないし、収納しやすいというメリットがあります。 一方お店では、箱のほうがお客さんから見え…

  • AIによる無料角膜チェッカーと新商品「スマイル40 プレミアム ザ・ワン」【2024/2/5~2/9のニュース】

    どの業界でも導入されている「AI」や「DX」といった言葉。前近代的な市販薬業界にも、最近は「AI」の文字が使われるようになりました。 ライオンは今週、AI画像解析技術を用いて目の角膜の状態を評価する「スマイル角膜チェッカー」をリリースすることを発表。3月15日からスマートフォンのカメラ機能を使って、自分の角膜と涙の状態を無料でスコア化して表示することができるそうです。これはとっても面白そう。リリースされたら是非使ってみたい。 https://www.lion.co.jp/ja/news/2024/4507 「スマイル角膜チェッカー」は”角膜”と”涙”の状態を総合して5段階のスコア評価をします。…

  • 市販薬の小道具、軟膏用「セヌール」が発売【2024/1/29~2/2のニュース】

    ぬり薬が背中に上手くぬれない・・・。そんな声を時々聞きます。そこで市販薬の補助グッズとして「セヌール」という商品があります、プラスチック棒の先端に薬をつけて、孫の手のように背中に薬をぬるというもの。 このセヌールの新商品が2月1日に発売しました。これまでのセヌールはクリームとローション用でしたが、新発売の「セヌール4軟膏用」では、軟膏をぬることができます。 というか、いままで軟膏ぬれなかったんだ・・・と初めて知りました。そして「4」ということは、4代目なのでしょうか。 https://www.yuskin.co.jp/release/detail.html?itemid=361&dispmid…

  • 被災地と市販薬。非常時に知っておきたい豆知識【2024/1/8~1/12のニュース】

    能登半島地震の被災地には、救援物資として送られてきた市販薬が大量にある、という話を聞きました。2週間ほど前のことです。 日本チェーンドラッグストア協会は、1月15日、被災地に市販薬などを提供したことを発表しました。今、被災地には、どんな薬が運び込まれているのでしょうか。 被災地でボランティアの手から渡される薬は、いつも自分が使っている薬ではありません。体に合わない薬も潜んでいるかもしれません。非常事態下では、市販薬を安全性を見極める自己防衛力が一層必要になります。 たとえば、「ピリン系薬」の知識はその一つです。 2011年、東日本大震災でのことです。 当時、ボランティアでいわき市に応援に入った…

  • ロキソニンの風邪薬「ロキソニン総合かぜ薬」が3月発売【2024/1/22~1/26のニュース】

    第一三共ヘルスケアは今週、ロキソニンを配合した風邪薬「ロキソニン総合かぜ薬」を3月13日に発売すると発表しました。現在5種類あるロキソニンシリーズの中で、咳止め薬や鼻水止め成分などを総合的に配合した初めての薬です。「要指導医薬品」で購入時には薬剤師による安全確認が必要。ネット通販の購入はできません。また、濫用の恐れのある成分を配合しているため、一人1点までしか買えません。服用できるのは15歳以上です。 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/loxonin-colds240125.html 「ロキソニン総合かぜ薬」は次の成分を含んだ風邪薬です。 ・…

  • 処方薬「ディレグラ」が「アレグラFXプレミアム」として発売【2024/1/15~1/19のニュース】

    2024年花粉症シーズンの、最大のニュースです。 病院で処方されてきた花粉症薬の「ディレグラ配合錠」が、市販薬になりました。製品名は「アレグラFXプレミアム」。メーカーが公式のリリースを発表していないという、ちょっと奇妙な出足ですが、私の周りでは今週から発売がスタートしてます。5日分で約2000円という超高級価格で、既存の花粉症薬「アレグラFX」の上位版という位置付けです。もっとも、上位になるのは「効果」だけではなく、「注意事項」で守るべきハードルも一気に上がります。今回は、この新商品の特徴を紹介します。 鼻づまり効果を強化した新製品 アレグラFXプレミアムは、既存のアレグラ(成分名:フェキソ…

  • 遅れてきた大本命、「カロナール」が市販薬としてついに発売【2024/1/8~1/12のニュース】

    解熱鎮痛薬として病院でよく処方される「カロナール」が、市販薬として1月24日から発売されます。商品名は「カロナールA」で、価格は24錠(24回分)で税込1078円です。やっときたか、大本命。 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/calonal-a240111.html 病院で処方される医療用のカロナールとカロナールAの違いは「有効成分の量」です。医療用のカロナールの錠剤には、「カロナール錠200」「カロナール錠300」「カロナール錠500」の3種類があります。後ろの数字が有効成分であるアセトアミノフェンの量を表します。例えば「カロナール錠200…

  • 「ドラッグストアとジャーナリズム」は「家庭の薬学」に変更します

    あけましておめでとうございます。早速ですが大切なお知らせです。 ブログ「ドラッグストアとジャーナリズム」は、2024年からブログ名を「家庭の薬学」に変更します。 いま、日本社会は医薬品のニュースで溢れています。コロナ禍や医薬品供給不足などを社会が経験したことで、さまざまな問題を抱えながらも、人々の生活にとって医薬品はいっそう身近な存在になったように思います。そうした社会の変化に合わせて、「ドラッグストア」という場所から、「薬学」という領域に、重心に移したいと考えています。 目指すのは、アカデミアの中の「薬学」ではありません。「家庭」の中の「薬学」です。暮らしの中の薬学です。 文字を重ねて、表現…

  • 【2023年版】ドラッグストア利用者は絶対知っておきたい市販薬ニュースTOP10

    2023年は節目の年でした 今年最後のブログ更新です。今年もありがとうございました。今年は二度目のニッポン放送ラジオへの出演に始まって、最後は市販薬販売の現場を離れることになりました。しかし、市販薬情報の発信はこれからも続けていきます。来年からは色々挑戦していきます。私にはちょっとした夢があって、それに向けて少しずつ歩みを進めています。 それでは今年もいってみましょう、2023年の市販薬ニューストップ10!これを読んで2024年も快適な市販薬ライフをお送りください! 10位 「カロナール」が市販薬に登場する!? 病院で処方される解熱薬でお馴染みの「カロナール」ブランドが、市販薬として登場しそう…

  • 「激詰め」市販薬濫用問題WG開催【2023/12/18~12/22のニュース】

    規制緩和を目的としたワーキンググループで、参加者である有識者側が「規制強化」を主張し、行政側(厚労省)が「現状維持」を主張するという、かなりちぐはぐな珍事が起きました。 21日に開催された内閣府の規制改革推進会議のワーキンググループ「第5回 健康・医療・介護ワーキング・グループ」でのことです。毎週のように報じられている、市販の濫用問題に関する議論の一コマで、それが起きました。 https://www.youtube.com/watch?v=0Um0cnDM1Oc 資料などはコチラ:https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/231…

  • 子供教育の前に大人教育も必要では?「小学校で市販薬のオーバードーズ」【2023/12/11~12/15のニュース】

    女子児童が都内の小学校で市販薬のオーバードーズ・・・。 痛ましい事件が週末に飛び込んできました。売り場での規制を強めること、そしてオーバードーズの怖さを教育で広めること、オーバードーズに向かう傷ついた心のケアを考えること、その全てが大事だと思います。薬剤師としてできるのは、主に前者の2つです。薬剤師の仕事の一つには、「学校薬剤師」というものがあり、学校で子供に薬の教育の講和をすることがあります。 とはいえ、私は薬剤師の立場から、もうちょっと根本的ところを申し上げたい気持ちもある。 「子供への薬の教育も大事だけど、そもそも大人も『市販薬は安全なもの』とたかを括ってないですか?子供だけではなく大人…

  • クラシエの「漢方・オブ・ザ・イヤー」が発表【2023/12/4~12/8のニュース】

    年の瀬ということで、クラシエが<2023年、最も売り上げを伸ばした漢方薬>を発表しましたので紹介します。昨年からクラシエが始めたこの企画。漢方薬のトレンドを見て1年を振り返るというものです。 まとめると次の結果です。 ・2023年も漢方市場は拡大 ・20代30代で需要が増加傾向 ・一番伸長率が高かったのは「響声破笛丸(きょうせいはてきがん)」 ・伸長率上位3つは喉・咳関連の漢方薬 ・「耳鳴り」関連の漢方薬も伸長 ・2024年以降はフェムケア https://www.kracie.co.jp/release/10188960_3833.html 「響声破笛丸」が最も伸びたようですが、これは小林製…

  • 肝斑治療薬「トランシーノ」が新改良で「ナイアシン」プラス【2023/11/27~12/1のニュース】

    30代から50代後半の女性に現れやすいシミの一種、「肝斑」。ほほ骨に沿って、左右対称に広がるのが特徴です。この肝斑の治療薬である「トランシーノⅡ」が来年3月にリニューアルされて「トランシーノEX」として発売します。 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/transino-ex231127.html 新しくなるトランシーノは、従来からの成分に「ニコチン酸アミド(ナイアシン)」を追加配合したものです。ナイアシンという言葉にピンとくる人もいるかもしれません。近年はエイジングケアの成分として美容業界で注目されています。 ニコチン酸アミドは、シミ関連の市販…

  • 緊急避妊薬の一般販売(試験運用)が開始

    11月28日から薬局での緊急避妊薬の販売が開始しました。処方箋不要で、病院を受診することなく、女性は速やかに薬局で購入することができます。今回は試験運用のため、一部の薬局でのみの販売となりますが、いずれは全国に拡大していくでしょう。 ここでは購入のポイントを紹介します。詳細は必ず公式サイト(https://www.pharmacy-ec-trial.jp/)を確認ください。 購入できる薬局 各県に必ずあります。ただし、地方は2〜3箇所、東京など人口の多い地域は5〜6箇所と限定的なので、必ず「取り扱い薬局リスト」を確認しましょう。下記サイトの下部にチェックをするとリストのページに移動できます。 …

  • 「安全」幻想で広まったメジコンProの末路【2023/11/20~11/24のニュース】

    歌舞伎町の「トー横」は社会問題として広く認知されています。そこで市販薬を使った犯罪が明るみにできました。今週22日、無許可で市販薬を販売したとして警視庁は男女4名を逮捕したと発表しました。朝日新聞から引きます。 少年育成課によると高橋容疑者は7月26日、新宿区歌舞伎町の「シネシティ広場」周辺で、男子高校生(当時18)に医薬品の販売業の許可を受けずに医薬品のせき止め薬を販売した疑いがある。他の3人は共謀して9月21日に無職少女(当時16)に売った疑い。シネシティ広場周辺は「トー横」と呼ばれる。 この記事で無許可販売されていたという市販薬の写真が掲載されています。「メジコンPro」という咳止めです…

  • 「第1回 健康・医療・介護ワーキング・グループ」開催【2023/11/13~11/17のニュース】

    今週は「第1回 健康・医療・介護ワーキング・グループ」が16日に開催されました。 議題は以下の通り。 議題1.デジタル技術を活用した医薬品販売業の在り方について(フォローアップ) 議題2.要指導医薬品についてのオンライン服薬指導の実現について(フォローアップ) 議題3.その他医薬品の分類及び販売方法の見直しについて 議題4.濫用等のおそれのある医薬品の適正な販売のための方策の在り方について 議題5.規制改革ホットライン処理方針について これは厚労省ではなく、内閣府の規制改革会議ですので、現状を変えていくための議論の場です。出席者も厚労省のいつもの会議とは異なる属性の方々の印象です。YouTub…

  • 新製品「ナザールGスプレー」の「G」の効果【2023/11/6~11/10のニュース】

    突然ですが問題です。11月10日、鼻スプレーで有名なブランド「ナザールスプレー」から新商品「ナザールGスプレー」が発売されました。では、この新商品の「G」が指す意味はなんでしょうか。次の3つからお選びください。 ①ガッツのG ②グレートのG ③グリチルリチンのG https://www.sato-seiyaku.co.jp/newsrelease/2023/231110/ 答えは「③グリチルリチンのG」。だと思います。いや、特に公式サイトで公表しているわけではないので、たぶんですけど。出題しておいてすみません。 「ナザールGスプレー」は従来からある「ナザールスプレー」に、グリチルリチンという炎…

  • 市販薬販売にデータ管理の時代が来そうです【2023/10/30~11/3のニュース】

    今週は市販薬に関する行政の動きやルール変更が、たくさんありました。生活に直結するお話として紹介します。ちょっと長くなります。すみません。 フルナーゼが薬剤師不在時にも購入可能に 花粉症薬の「フルナーゼ」が、11月1日から指定第二類医薬品になりました。薬剤師による安全確認が必要でしたが、今後は薬剤師が不在でも購入できます。フルナーゼは鼻の穴に噴霧するタイプの薬で、ステロイドと呼ばれる効果の高い成分の薬です。もともとは病院で花粉症の患者さんに処方されていた薬でしたが、4年前に市販薬として登場。花粉症薬としては、市販薬で最も新しい成分です。来年の花粉症シーズンの強い味方になることは間違いないでしょう…

  • 「メディカルアイボン デジタルケア」と「アイボンメディカル」の違い【2023/10/23~10/27のニュース】

    今月の新商品で、まだこのブログで取り上げていなかった商品を紹介します。 10月11日に発売した「メディカルアイボン デジタルケア」です。 https://www.kobayashi.co.jp/seihin/mabn_dc/ 「アイボンメディカル」という製品があったのですが、こちらが製造終了となり、「メディカルアイボン デジタルケア」が登場しました。成分を比較します。 「アイボンメディカル」 100m L中 ①イプシロン-アミノカプロン酸/200mg 抗炎症作用 ②ベルベリン塩化物水和物/2.5mg 抗炎症作用 ③グリチルリチン酸二カリウム/15mg 抗炎症作用 ④クロルフェニラミンマレイン酸…

  • 大切なお知らせ

    いつも当ブログをお読みくださりありがとうございます。 みなさまへ大切なお知らせです。このほど市販薬販売の現場を離れることになりました。いままで現場からの情報を楽しみにブログを読んでくださった方々には、そのご期待に添えなくなったことを心よりお詫びします。ブログは今後も続けますが、一つの区切りとして、いままで読んでくださったことに、精一杯の感謝の気持ちをお受けいただきたいと思います。ありがとうございました。 今後は医師が処方した薬を扱う薬剤師(保険薬局の薬剤師)として働きます。ヘルスケア領域で働くことは変わりません。これからも、わずかばかりの才能で、力のかぎり生活者の暮らしに貢献してまいります。 …

  • 風邪薬がない?今見直したい風邪と薬の最低限の知識【2023/10/16~10/20のニュース】

    病院で処方される薬が足りない。薬不足を報じるメディアが最近、増えています。例えば毎日新聞は、17日付で「深刻…風邪薬が足りない 後発薬推進政策めぐる構造的問題」と題した特集記事を書きました。 https://mainichi.jp/articles/20231017/dde/012/040/010000c NHKや民放でも、同様の様子が、この1週間で報じられています。 薬局の薬が足りない状態は、もうずっと、です。全ての薬が足りないわけではなく、現在は記事にあるような咳止めや痰切りなどの一部の薬が、入荷しない状態です。 公的医療保険を利用した病院の薬が品不足になり、それに引きずられて処方箋の要ら…

  • 緊急避妊薬の試験的販売、11月から一部の薬局で【2023/10/9~10/13のニュース】

    「緊急避妊薬」ってそもそも何?一般的には、そんなところからスタートする議論かもしれません。 11月20日から一部の薬局で試験的に緊急避妊薬が販売されることを、今週、複数のメディアが報じました。緊急避妊薬とは、性交渉において避妊をしなかった、あるいは避妊に失敗した際に、女性が服用することで妊娠する確率を下げることができる薬のことです。妊娠阻止率は8割程度とされています。100%の効果ではありませんが、服用できれば大きな安心になります。 現状は病院を受診して医師に処方箋を発行してもらわなければ入手できません。しかし、海外では、医師の処方箋は不要で、薬局の薬剤師の判断で販売している国が多数あります。…

  • 日本流風邪薬の象徴「コルゲンコーワLX 錠」が発売【2023/10/2~10/6のニュース】

    これほど”日本らしい”風邪薬も、そうそうないでしょう。ロキソニンの鎮痛成分を用いた総合風邪薬「コルゲンコーワ LX 錠」が10月2日発売されました。購入するには薬剤師による対面での安全確認が必要な「要指導医薬品」です。 https://www.kowa.co.jp/news/2023/press20231002.html 解熱鎮痛薬のロキソニンと同じ成分であるロキソプロフェンを配合し、さらに咳止め、鼻水止め、痰を出しやすくする成分などを盛り込みました。ロキソニン並みの解熱鎮痛効果を持ちながら、風邪の諸症状に効果のある成分も入った、国内初となるオールインワン風邪薬です。 実に日本らしい風邪薬だと…

  • 9月29日は『かぜ備えの日』。販売員が教える体温計選びのコツ【2023/9/25~9/29のニュース】

    今年から9月29日は『かぜ備えの日』だそうです。全薬工業が日本記念日協会に申請して登録されました。「9(急)2(に)9(来る)かぜ」で9 月29日というわけです。さらに、全薬工業はマルコメや旭化成ホームズなどとともに「かぜ備えリスト」を作成しました。 https://www.zenyaku.co.jp/assets/pdf/release_230920_d.pdf そこで今回ご紹介したいのは「体温計」の選び方です。 コロナ禍では、多くの人が体温計を買いに走りました。体温計が品不足になる日が来るなんて、それまで誰が想像したことか。どの体温計がいいのか!買った体温計が使いにくいから返品したい!そん…

  • ゴホゴホ咳に「ゴホナース」。その正体は?【2023/9/18~9/22のニュース】

    もうすぐ9月も終わりだというのに、まだ紹介していなかった今月発売の新商品をいくつかピックアップします。 咳止め薬の「ゴホナース」、爪周りの肌荒れ薬「ネルワキュア」、そして鼻水鼻づまり薬「チクナイン点鼻スプレー」の3つ。いずれも小林製薬が9月に発売したものです。前者2製品は地域限定発売なので、近所のドラッグストアではまだ扱っていないこともあるでしょう。 1つずつ特徴を説明します。 まずゴホナースから。こちらはカタカナのネーミングですが、成分は漢方薬です。正式な名前を「麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)」といいます。麻黄、杏仁、甘草、石膏という4つの材料の、それぞれ一文字をとって繋ぎ合わせただけの…

  • ヒアレインSがインターネット通販で購入可能に【2023/9/11~9/15のニュース】

    www.youtube.com 乾き目の目薬「ヒアレインS」は16日付で、インターネット通販での購入が可能となりました。女優の石原さとみさんがテレビCMに登場していた青色の箱の目薬、といえばわかるでしょうか。え?石原さとみさんはロキソニンのCMじゃないかって?たしかにそちらも登場されてますね。でも、目薬のCMにも登場してるんです。ほんとに。ちなみに、彼女は薬剤師が主人公のドラマに薬剤師役で主演したこともあります。薬剤師の友人もいるらしいですよ。そんな幸運な薬剤師がどこにいるのか、薬剤師業界都市伝説の1つです(下図、三角関係の図式)。 今までは薬局やドラッグストアなどの店頭でしか購入できなかった…

  • ヘアケア「パンテーン」と新リアップ「チャージ」の意外な関係【2023/9/4~9/8のニュース】

    発毛医薬品リアップの新商品「リアップX5チャージ」が10月20日に発売します。シリーズとしては3年ぶりの新商品で、既存品のリアップX5プラスネオに、パンテノールが追加配合されたことが特徴です。パンテノールはビタミンの一種で、皮膚の状態を良くする効果があるとされています。 https://www.taisho.co.jp/company/news/2023/20230905001383.html さて、せっかくの新商品ではありますが、成分を見て「またか」と思った薬剤師は多いでしょう。既存の製品に、少しだけ成分を加えて新商品として販売するのは、市販薬の世界の常套手段です。今回もまたその手の新商品か…

  • 風邪薬ブランド、ややこしすぎる問題【2023/8/28~9/1のニュース】

    ロキソニンと同じ鎮痛成分を配合した風邪薬「コルゲンコーワ LX 錠」を8/22付で製造承認取得したと、製薬メーカーの興和が今週のニュースリリースで発表しました。発売日は未定です。 どこか見覚えのある新商品の名前です。そう、すでにこれとは別に「コルゲンコーワ鎮痛解熱LXα」(ロキソプロフェン+トラネキサム酸)という製品があるのです。とても似た名前なのでご注意ください。 https://www.kowa.co.jp/news/2023/press20230828.html 市販薬は、同じブランドでも、中身の成分が大きく異なることがあります。 「コルゲンの風邪薬を買ってきてほしいと家族から頼まれた」…

  • パブロン親戚多すぎ問題【2023/8/21~8/25のニュース】

    今週は大正製薬から怒涛の新商品発売ラッシュとなりました。ぜーんぶ風邪薬で、8月22日発売です! 「パブロンセレクトT」 「パブロンセレクトC」 「パブロンセレクトN」 「パブロンエースPro-X」 「パブロンS」 すごいですねえ。それぞれ成分が異なります。ざっと見ていきましょう。 まず、「パブロンセレクト」シリーズ。これは新しいネーミングのシリーズです。のど、せき、はなの3症状のそれぞれに対して選べる薬です。例えば咳がつらいならパブロンセレクトC、といったぐあいです。これとよく似たシリーズで、今まで「パブロンメディカル」シリーズがありました。こちらのシリーズに各種1成分ずつ追加されていますので…

  • 市販薬の過剰摂取、搬送患者の7割が「家族と同居」【2023/8/14~8/18のニュース】

    「市販薬の過剰摂取、搬送患者8割が女性 依存・乱用恐れ」というニュースが、8/16日付の日経で報じられました。厚労省のデータベースで今年6月に公開された調査結果で、近年、関心が高まっている市販薬の過剰摂取の実態を調べたものです。 https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/165692 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE167FN0W3A810C2000000/ さいきん、風邪薬を買うと店員さんから「ほかのお店で購入してませんか?」と聞かれることがあると思います。「ほかのお店で買わないで、うちのお店で買ってね!」とい…

  • 知る人ぞ知る声枯れ薬「響声破笛丸」が「コエキュア」の名で発売【2023/8/7~8/11のニュース】

    世の中はお盆休みに突入しました。最近は、どこの喫茶店に入っても、咳や鼻をすすっている人がチラホラ。コロナ禍を経て、私が敏感になっているだけでしょうか?お盆中もコロナには気をつけたいですね。 さて、今週の市販薬ニュースです。2つの珍しい漢方薬の発売が発表されましたので紹介します。 まず1つめ、声枯れに効く薬「コエキュア」が、小林製薬から8/23に発売です。成分は、漢方薬の響声破笛丸(きょうせいはてきがん)というもの。即効性のある声枯れの漢方薬として大変有名で、ファンもいるのですが、医療用にはない(病院では処方されない)うえに、取り扱っているメーカーが少ないため、最近ではあまり知られていないかもし…

  • パイロンPL Proに錠剤登場【2023/7/31~8/4のニュース】

    今週のニュースです。医療用と同成分の風邪薬「パイロンPL」Proシリーズで、錠剤タイプが8月4日発売しました。1日の成分量は、今まであった顆粒タイプと同じです。効き目はどちらも同じですので、顆粒か錠剤か、使いやすいほうを選ぶと良いでしょう。顆粒タイプは、1回量が個包装されているので、持ち運びに便利です。 https://www.shionogi-hc.co.jp/content/dam/shc/jp/news/2023/08/20230804.pdf 日本全体で進んでいる物価高。市販薬でもメーカー各社がちょこちょこと値上げを発表しています。クラシエは7月31日、八味地黄丸を10月から値上げする…

  • ヒアレインSが、いよいよネット販売解禁へ【2023/7/17~7/21のニュース】

    今週のニュースです。25日に厚労省で開かれた薬食審で、重要な決定が2つありましたのでご紹介します。1つは、目薬の「ヒアレインS」が第一類医薬品になるという話、もう1つは「カロナール」などでお馴染みの痛み止め成分「アセトアミノフェン」の使用条件が変更になるという話です。 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34324.html まず、ヒアレイン。発売後3年間の調査を経て、第一類医薬品に移行することが決まりました。移行日は9月16日になると思います。これによって、ネット通販での購入、代理購入、そして複数点数の購入が可能になります。 ここ数年の調査結果を見る限り、重…

  • ヘルスリテラシーってなんだろう?【2023/7/17~7/21のニュース】

    今週の新商品ニュースはありません。というわけで、今日は、市販薬以外の話を書くことにしました。 突然ですが、「ヘルスリテラシー」という言葉をご存知でしょうか。リテラシーとは識字能力のことで、ヘルスリテラシーは、健康情報に詳しいとか疎いとか、そんな意味で使われます。ただし、色々な健康情報は知っていても誤った情報と正確な情報の見分けがついていない状態は、リテラシーが高いとはいえません。 「ヘルスリテラシーが足りない」という言葉を時々見かけます。私はヘルスリテラシーという言葉は、個人的に「専門家の上から目線感」が感じられて使わないようにしています。あくまで私個人がです。ネガティブな感じを持たない人もい…

  • マダニ対策に虫除けを【2023/7/10~7/14のニュース】

    新型コロナの検査キットが売れています。キットが売れない日はない、というほどです。夏になったら、みんなマスクは外すのかなとも思っていましたが、まだまだ、みなさん警戒しています。マスクをしながら、でも旅行などの行楽、外出などの経済活動は続けています。 旅行といえば、マダニの危険があります。 感染症法で「4類」に分類され、医師に診断の報告が義務付けられるマダニ媒介感染症6種の患者数が今年、過去最悪のペースで増えていることが分かった。国立感染症研究所が都道府県の患者数を1週単位で記録する「感染症発生動向調査」を基に集計したところ、26週目に当たる7月2日時点で243人に達した。 https://new…

  • アスリートも飲める薬「正露丸クイックC」とドーピング対策製品【2023/7/3~7/7のニュース】

    実力派アスリートがドーピングで失格になる。そんなニュースが時々流れてきます。日本ではそのほとんどが、選手が意図しない摂取による、”うっかりドーピング”ではないでしょうか。ドーピングの原因となる薬物は風邪薬からサプリメントまで、日常生活に潜んでいます。 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5ec79955c5b64eb43ae172ff そこで、アスリートも安全に飲める製品というものが増えています。 そんな中で、『正露丸クイックC』が7/3にリニューアル発売しました。パッケージが変更されて、国際的なアンチ・ドーピング認証「インフォームド スポ…

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