新ひろかずのブログ(2) 渋沢栄一と高砂(2)・今市札(藩札)
◇渋沢栄一と高砂(2)・今市札(藩札)◇前回(渋沢栄一と高砂・1)の続きです。まず、藩札の「播州今市」に注目ください。渋沢は、売買の便利をはかるために木綿預手形(今市札・藩札)を発行しました。この木綿手形の背景には当時金相場が高騰して、正貨である幕府貨幣の流通が滞っていたという事情がありました。人々は正貨の代替物を求めていたのですが、それには「信用」がなによりも大切でした。といっても、どこの藩(天領を含む)台所は火の車でした。一橋家も十分な引替準備金はありません。そこで、渋沢は裕福な者から借銀をして準備金を用意することを考えました。この出資者は、揖東郡日飼村(たつの市)堀彦左衛門(2500両)、加東郡垂水村(加東市)藤浦常八(1250両)、多可郡下比延村(西脇市)広田傳左衛門(800両)のほか地元・今市村伊藤長...新ひろかずのブログ(2)渋沢栄一と高砂(2)・今市札(藩札)
2020/12/31 09:49