フェルメールと17世紀オランダ絵画 10/8〜11/27 宮城県美術館

フェルメールと17世紀オランダ絵画 10/8〜11/27 宮城県美術館

修復後のヨハネス・フェルメール「窓辺で手紙を読む女」が見れるとあって、いつもはガラガラの美術館は平日の火曜日にも関わらず人で溢れていた。絵の前に張り付いてぞろぞろと人の列が続くが、自分はゆっくり見る時間がなかったので、後方から見渡してこれぞと思う絵だけに絞って見ることにした。17世紀オランダの経済的繁栄とそれがもたらした文化遺産の豊かさが十分感じられる展示会となっていた。肖像画、人物画、風景画、静物画と、お馴染みの典型的な西洋絵画のジャンルが総登場している。宗教的主題であっても、カトリック国のような三位一体の厳密なイコノグラフィーによる縛りはない。むしろ超越的な神にかたちを与えることを偶像礼拝として忌避するプロテスタントの信仰が、多様な世俗的な生活の様を見つめることへと絵画を解放したのだろう。ヤンステーン...フェルメールと17世紀オランダ絵画10/8〜11/27宮城県美術館