馬渡裕子絵画展 続き
続き。さて、馬渡さんには予見的才覚があるとあえて言おう。東日本大震災の時もそうだが前年の2010年に展示会をしたとき、それまでの作品には見られない奇妙なものが現れた。画面を横断する「子どもお化けたち」である。それらがタコ糸の切れた凧のように画面を百鬼夜行のように横断していく姿である。それらはだんだんと行動をエスカレートさせ、疾走するクラシックカーと箱乗りする暴走族のように絡み始め、何処へやらとガヤガヤと去っていく。見たときにはこれは何だろうと思った。しかし、それから数ヶ月たってあの未曾有の災害である。波に飲まれた無数の車、そしてそこで命を失ったたくさんの人たち。さらにこのときには、不思議なチロリアンハットの男性が浮遊するお化けたちと一緒に現れた。(面白いタイトル「頭だけ使うから寝不足になるのだ、目を閉じても思考...馬渡裕子絵画展続き
2021/01/17 15:02