コスタリカのこぶとり爺さん
"Salirconundomingosiete”は日本昔話の「こぶとり爺さん」とそっくりだったが、日本の爺さんのこぶはほっぺたにある。ところが、コスタリカの昔話"Salirconundomingosiete”に登場する男(「年寄り」とは書かれていない)のこぶはほっぺたではなく、喉にあるのである。この話の中で「こぶ」を表すスペイン語は‟güecho”(グエチョ)であるが、この語は小学館「西和中辞典」には掲載されていない。‟güegüecho”ならある。意味は「甲状腺腫を患っている」の他に「愚かな」という意味もあった。「こぶ」とは書かれていないが、調べてみると、甲状腺腫を患うと喉にコブができるようで、昔は喉に大きなコブを持つ人がかなりいたようである。ところで、岩波文庫の「ラテンアメリカ民話集」(三原幸久編訳)には、...コスタリカのこぶとり爺さん
2022/05/17 16:39