巨大メロの話

巨大メロの話

コスタリカの伝説に巨大メロの話がある。場所はカリブ海の港町、リモン(Limón「メロン」の意)の埠頭である。現在は大型船も停泊できる立派な港である。さて、メロ(mero)というのはスズキ科の魚である。mero(女性形mera)という形容詞もあるが、これは英語mere(単なる)に対応する語であり、魚とは関係がない。巨大メロだから、単なるメロ(meromero)ではないことは確かであるが。メロは正式にはマジェランアイナメというそうで、銀ムツとも呼ばれていた。確かに白身の高級魚である。成魚は全長1メートルを超えるらしい(ウィキペディア「マジェランアイナメ」)。確かに大きいが、物語には全長6メートルとか9メートルと書かれている。いくら何でもこんなに大きくはないだろう。逃がした魚は大きいというので、だんだん大きくなってい...巨大メロの話