(404)自分を見限るとすれば、ね。
(404)言うまでもないことだが、相互批判とは、議論の対象者と意見を闘わせて、それぞれの誤謬を認識し合い、より高い価値意識へと昇華あるいは止揚させることだろう。このような意識と勝ち負けのそれとは最も相容れないものだ。文字通りの相互批判を試みるならば、無論激論は避けがたいことだが、議論の過程で相手方の意見をまず受容する意思がなくてはならない。このような姿勢があるからこそ、単なる妥協を超えた、より高き価値意識へと誘われる可能性が出て来るということだろう。理想論を言えば、相互批判の対象者こそが互いの、生涯の友としての資格を持ち得ると思う。このような気持ちで生きてきたつもりだが、いまの孤立無援の(高橋和巳の「孤立無援の思想」は、どこまでも開かれていたけれどね。やはり高橋の凄さはこの一点にあると言っても過言ではないかも知...(404)自分を見限るとすれば、ね。
2016/02/27 17:14