5,000万円伝説破りドラマ実現
民放時代にテレビドラマを作るというと最低3,000万円から5,000万円が必要との伝説がありました。多分今も変わらない相場でしょう。私が初監督をした熊本県民テレビ発「平成元年のタイムスリップ」は営業経費等も入れて当初の予算は約500万円でした。実質はほぼ350万円の制作費です。それでも営業担当者が苦労して集めてきた額でした。ですから日テレ系列局では日本テレビや読売テレビでしかドラマは作れないという話が伝説のようになっていました。では、どうしたか?テレビ局の相棒のSさんが自分でシナリオの原案から脚本までを書きました。その脚本を手にして私を執拗に口説く彼の情熱にほだされて全く素人の私が監督を引き受けることになってしまったのです。それにしてもこの計画は無謀でした。著名な役者を使う金がないどころか、役者をどう集め...5,000万円伝説破りドラマ実現
2023/11/16 08:50