延命治療

延命治療

パーキンソン病発症からおよそ3年、母も女性の平均寿命を超え、満87。 そして、感染症による緊急入院。そうなって次に聞かれることと言えば、 延命治療の可否について、となってくる。 今回の感染症入院での治療の選択について聞かれている訳ではない。 自発呼吸すら困難になったり、意識の回復も見込めなくなった場合、 酸素や栄養分の注入を人工的に続けてまで延命を希望するのか否か、 母本人とその確認は済んでいるのかと。 実は、延命治療は先のレスパイト入院でも聞かれていたし、この度の 緊急入院でも私は、その意思を未だ母から取れていないと理由をつけ、 「折を見て確かめておきます」と曖昧な返事しか返していない。 だが延命治療などは、たとえ我事の立場として問われたとしても、 それを「希望する」という選択は微塵ほどもなく、その価値観は 両親も同様のこととの認識を私は持っている。