恩師を偲ぶ
古い友人からメールが届きました。十数年、年賀状のやり取りだけで、出会う機会もなかった相手です。「新聞を見たよ。元気にやってるなあと嬉しくなってメールしちゃいました」先日地方紙の文芸欄で月間賞に入った作品が掲載されていたのを見てくれたようでした。すぐ電話をかけてみました。年上ですが声は昔その儘です。田舎で独り暮らし、饒舌になるのは私も同じです。でもショックな報告がありました。「О先生、先月亡くなったぞ」エッセーで思い出を語り、感謝してやまなかった恩師の死。言葉を失いました。五年前に九〇歳の誕生祝いをしたのが最後に音信が取れなくなりました。消息を知るすべもなく今日に至っていました。家族もなく一人暮らしを謳歌されていたので、何かあり施設に入られているのではないかと推察はできたのですが、どうしようもありませんでし...恩師を偲ぶ
2022/07/31 11:54