月を見上げる
スノームーンだとかで、夜空を席巻する満月を見上げた。月の光にはいろいろ思い出がある。子供のころ、父に叱られて外に立たされた時、ふと見上げた空から月の光が励ましてくれた。当時習っていたそろばん教室の帰りに、ガチャガチャ騒がしい肩掛けカバンを、ギューっと握り締めて、闇夜を小走りしていた時、足元をサーっと照らし出した月の光。見上げると真ん丸の月が空にあった。月の光を受けて幻想の世界を漂ったあの日を今も時々思い出す。今はスノームーンに見入っている。月を見上げる
2021/02/28 02:05