「哲学的な音」―言葉と音楽を結びつけるために―
だいぶ昔のネタで申し訳ないと思っていますが、あるピアニストの本に「ある時レッスンである先生が「バッハは哲学的な音で弾かなければならない云々・・・」と言った。そこで生徒が「では哲学的な音とは?」と聞いたら、先生は怒って生徒を36回?叩いた」という話。「ピアニストという蛮族がいる」中村紘子より━━━━恐るべきことは、今日でもこうした「お師匠さん」タイプのピアノの先生が、決して絶滅したわけではないことだ。ついこの間も、関西のある高名な先生の弟子だった女性が、その先生のところをやめたきっかけは、レッスンでバッハを聴いて貰ったところ、「あんたはもっと哲学的な音を出さなくてはいけない」と評するので、思い切って「ではどうやったら、そのような哲学的な音を出せるのでしょうか、弾いてみて下さいますか」と言ったところ、なんとたて続け...「哲学的な音」―言葉と音楽を結びつけるために―
2019/02/28 15:27