スウェーデン/アメリカ/フランス 1986監督、脚本 アンドレイ・タルコフスキー ソビエト連邦(旧ロシア)の巨匠、タルコフスキーの遺作。 ある日突然、核戦争が勃発したとの知らせを受けた大学教授の男と、その家族の一日を描いた作品。 えーあらか
旧作から新作まで、映画、ロック、漫画について、これまで触れてきたものを片っ端からレビューしてます。ネタバレ無しでオススメの一作をご推薦。
2022 アメリカ監督、脚本 パーカー・フィン他の人には見えないものがさんざん見えた挙げ句、満面の笑顔で自死することを最後に選択する人たちを描いたホラー。ま、普通に考えて「精神病んじゃったのかな?」と大抵の人は判断するのではなかろうかと思う
フランス/アメリカ 2021監督 アレクサンドル・アジャ脚本 クリスティ・ルブランふと目覚めると、全身を器具に固定されベッドに横たわった自分が居た。胸元や手足に這いずりまわる医療用のチューブ、ここはどこ?助けて!と声を上げると、医療用インタ
2021 フランス監督 ファブリス・エブエ脚本 ファブリス・エブエ、バンサン・ソリニャック家業である肉屋の経営に行き詰まった中年夫婦が、人肉を加工した食肉を販売することでお店も人生も持ち直していくお話。人肉販売してる、などと書くと、快楽殺人
2022 アメリカ監督、脚本 ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート昨年ぐらいから話題になっていた、カンフー+マルチバースを描いた注目作。いやー、しかしこの作品がアカデミー賞7部門受賞とはびっくりですね。なんだろ、コロナ禍で大作が次々と公
アイスランド/スウェーデン/ポーランド 2021監督 バルディミール・ヨハンソン脚本 バルディミール・ヨハンソン、ショーンアイスランドの片田舎で羊を飼って暮らす夫婦が、ある日突然羊から生まれた羊ではないなにかを我が子のように慈しみ育てる怪異
アイルランド 2021監督、脚本 ケイト・ドーラン ある日突然姿をくらました母親が、数日して戻ってきたらまるで別人になってた、ってなイントロダクションのホラー。いわゆる「外見は全く変わってないんだけど、性格、所作がまるで別の人になってた」と
イギリス 2022監督、脚本 アレックス・ガーランド夫の自死を目撃してしまった妻が、心の整理も兼ねて借りた田舎町の家で遭遇する「不可解な出来事」を描いたスリラー。もうね、いきなり結論から書きますけど、近年稀に見る狂ってる映画です、本作。かと
中国 2021監督 チャン・イーモウ脚本 チャン・イーモウ、チュアン・ヨンシェン満州国が中国に存在していた1934年、特殊工作員4名と満州国秘密警察の「極秘作戦ウートラ計画」を巡る攻防を描くスパイ活劇。中国映画で日中戦争前夜で満州国ですから
アメリカ 2023監督 M・ナイト・シャマラン原作 ポール・トレンブレイああっ、シャマランが原作つきの映画を撮ってる!と驚いたんですけど、調べてみたら前作オールド(2021)もそうだった。・・・・そうだったのか、感想の内容が変わってくるがな
アメリカ 2022監督 オリビア・ニューマン原作 ディーリア・オーエンズある殺人事件を巡る容疑者の女の裁判の行く末を描いたサスペンス。で、まず思ったのはザリガニは鳴かんだろう、と。なにかの比喩だか暗喩なのかもしれんけど、ザリガニが鳴いてるの
2022 インド監督、脚本 S・S・ラージャマウリインド本国で10億円を超える興行収入を稼ぎ出し、日本国内でも異例のロングランヒットとなったアクション大作ですが、ああ、やっぱりこういう路線なのね、と半分脱力。というか、これ、間違いなく笑わせ
アメリカ 2022監督、脚本 コリー・デション疑似家族の娘役を演じさせる目的で、謎の男に人知れず誘拐されてしまった少女を描く、サイコなスリラー。ちなみに誘拐したのは疑似家族の父親役であるオッサン。オッサンは自らを絶対的家長として成立するほか
アメリカ 2023監督 サム・ハーグレイブ脚本 ジョー・ルッソNETFLIXオリジナル作品、3年越しの第二弾。もう完全に自分からわざわざ危ないところに首突っ込んでいってるだろ!とつっこみたくなるほどの大、大活劇でございます。とりあえずは、全
アメリカ 2020監督 サム・ハーグレイブ脚本 ジョー・ルッソ2014年に発表されたグラフィック・ノベルを原作としたNETFLIXオリジナル作品。ま、「おおむね想像してたとおりだった」とまるごと脇に片付けてさっさと他の作品に集中してもいいの
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スウェーデン/アメリカ/フランス 1986監督、脚本 アンドレイ・タルコフスキー ソビエト連邦(旧ロシア)の巨匠、タルコフスキーの遺作。 ある日突然、核戦争が勃発したとの知らせを受けた大学教授の男と、その家族の一日を描いた作品。 えーあらか
アメリカ 2001監督、脚本 デヴィッド・リンチ ツイン・ピークス(1990~)を世界中で大ヒットさせたデヴィッド・リンチが、再びその手のミステリに挑んだ、と当時大きく話題になった一作。 難解、と評判な作品ですが、もう本当にその通りで。 と
アメリカ 2000監督 グレゴリー・ホブリット脚本 トビー・エメリッヒ オーロラの輝くある夜、古びた無線機を通じて死んだはずの父親と時空を超えて交信するという、信じられない経験をした主人公の、激動の運命の変転を描くファンタジックな家族ドラマ
1970 アメリカ/メキシコ監督、脚本 アレハンドロ・ホドロフスキー カルト的人気を誇った変な西部劇。 いわゆる有名どころや、西部劇ファンがイメージするどのウエスタンとも違っていることは確かです。 数十年前、初めてみたときは正直意味がわかり
1998 アメリカ監督 ヴィンセント・ギャロ脚本 ヴィンセント・ギャロ、アリソン・バグノール 無実の罪で収監された男の、出所後の迷走ぶりを描いた青春?恋愛?映画。 前科者の更生がテーマなのかな?とあらすじだけを読んでたら勘違いしそうですが、
アメリカ 1995監督 ブライアン・シンガー脚本 クリストファー・マッカリー 五人の前科者の犯罪計画の顛末を、驚きのオチで結んでみせたクライムサスペンス。 ああ、そういえばブライアン・シンガーの出世作として有名なこの一作、見てなかったわ、な
日本 2006監督 今敏脚本 水上清資、今敏 DCミニと呼ばれる夢を共有する機器を巡る騒動を描いたSFアニメ。 公開当時に一度見て、今回再視聴なんですけど、2024年を迎えたおよそ20年後の現在ですら、未だにこの作品の評価が高いことに驚きで
1967 日本監督 小林正樹脚本 橋本忍 主君の命により、藩主お手付きの女を息子の妻にあてがわれた侍の、命がけの抵抗を描いた時代劇。 切腹(1962)があまりに面白かったんで、続けて掘り起こしてきた小林監督の時代劇ですが、これがまためっぽう
1968 日本監督 熊井啓原作 木本正次 当時、世紀の難事業と言われた、長野県黒四ダムの建設工事に従事する人々を描いた群像劇。 石原裕次郎の意向で長年メディア化されず、見たくても見れない伝説の邦画タイトル、と記憶してるんですが、先日、たまた
日本 1962監督 小林正樹脚本 橋本忍 食い詰めた貧乏侍の死を巡って、主家家老の欺瞞を追求する一人の浪人の姿を描く時代劇。 なんといっても独特なのは物語のプロットでしょうね。 まず前提として、見ず知らずの武家屋敷の庭で切腹させてくれ、と申
2023 アメリカ監督 ロバート・ロドリゲス脚本 ロバート・ロドリゲス、マックス・ボレンスタイン ふと目を離した隙に子供を誘拐されてしまった刑事の、心の闇とそれでもなんとか立ち直ろうとする苦悶の日々を描いたドラマ・・・かと思いきや、驚きのど
2022 アメリカ監督 ダーレン・アロノフスキー脚本 サム・D・ハンター 過食がたたって、恐ろしく太ってしまったがゆえに、自室から出られなくなってしまった男の、別れた妻や娘との関わりを描く人間ドラマ。 特殊メイクだとはわかっていても、主演で
2021 アメリカ製作、監督、原案 フィル・ティペット 荒廃した未来の地下世界を描くストップモーションアニメ。 企画自体は90年代に始動していたらしいんですが、CG隆盛のあおりを受け頓挫、近年になって協力者が現れ30年越しにようやく完成にこ
2021 イラン/フランス監督、脚本 アスガー・ファルハディ 拾った金貨を着服せずに持ち主へ返したことがネットで評判になり、一夜にして「正直者の善人」として有名人になった主人公の、思わぬ運命の変転を描いた人間ドラマ。 主人公ラヒム、実は刑務
2023 アメリカ監督 アンドレ・ウーヴレダル原作 ブラム・ストーカー ブラム・ストーカーの小説「デメテル号船長の航海日誌」の初映画化らしいんですが、そのトピックにくすぐられる人って、ものすごく少ない気がするんですがどうなんでしょう? 熱心
アメリカ 2022監督 ジェシー・V・ジョンソン脚本 ジェシー・V・ジョンソン、エリック・マルティネス つい先日、オルガ・キュリレンコ主演のアクション映画、ハイ・ヒート その女諜報員(2022)を見たばかりだというのに、立て続けにまたオルガ
日本 2023監督、脚本 萩上直子 東日本大震災直後の関東を物語の起点とした、平凡な主婦の暮らしぶりを描くホームドラマ。 すごく簡単に言ってしまうなら、ああ、自分はもっと自由になっていいんだ・・と主人公依子が気づくまでのプロセスをじっくり描
2022 アメリカ監督 タイ・ウエスト脚本 タイ・ウエスト、ミア・ゴス 三部作になることがアナウンスされているXシリーズの第二弾。 時間軸からすると今作が一番最初の物語、ということになるか。 前作X(2022)はそれほど評価してなかった私で
フィンランド/エストニア/ドイツ/ロシア 2021監督 ユホ・クオスマネン原作 ロサ・リクソム 世界最北端の駅に向かう寝台列車のコンパートメントで、偶然乗り合わせた男女の噛み合わない道行きを描いたロードムービー。 私はあんまりこの手の映画を
2023 日本監督 行定勲原作 長浦京 大正末期の日本を舞台に「最も排除すべき日本人」と呼ばれた敏腕女諜報員、小曾根百合の暗闘を描いた歴史活劇。 消えた陸軍資金を取り戻すためのキーとなる少年を、なかんずく守る羽目になる主人公の孤独な戦いに焦
アメリカ 2022監督 デヴィッド・リーチ原作 伊坂幸太郎東京発の高速列車でブリーフケースを盗んで運ぶ役割を負った闇組織の男が、車中で思わぬ事件に巻き込まれてひどい目にあうクライム・サスペンス。走行する列車で事件が起こる、というとオリエント
1979初版 やまさき十三/内山まもる小学館少年サンデーコミックス 全18巻やさぐれた不良高校生9人が、ある日突然発奮して甲子園を目指し始める野球漫画。はっきり言って、プロットそのものはありがちというか、90年代ぐらいまでのスポーツ漫画鉄板
アメリカ 2022監督、脚本 ジョーダン・ピール南カルフォルニア郊外の田舎町に、突如現れた不気味な飛行物体を巡る騒動を描いたパニックスリラー。なんせジョーダン・ピールだから今回も一癖二癖あるややこしい映画に違いない、と幾分身構えてたんですが
台湾 2021監督、脚本 ロブ・ジャバス未知のウイルスが蔓延し、人々が凶暴化した台湾で、一人市中を逃げ惑うヒロインを描いたゾンビパニックホラー。ゾンビホラーと書いておきながら早々と前言を翻すようですが、本作、厳密に言うとゾンビものではなく、
カナダ/イギリス 2020監督、脚本 ブランドン・クローネンバーグ特殊な機器を介して他者の意識に潜入し操ることで、ビジネスとしての「殺し」を請け負う工作員の女を描いたSFクリミナルサスペンス。核となるアイディアそのものはさほど目新しくもない
メキシコ/フランス 2020監督、脚本 ミシェル・フランコ軍事政権樹立を目論む軍部のクーデターに巻き込まれて、予期せぬ状況に追い込まれる富豪の娘を描いた混乱と暴動のドラマ。メキシコを舞台に起こりうる未来を描いた風ですが、格差が広がる一方の世
アメリカ 2022監督 スコット・デリクソン脚本 スコット・デリクソン、C・ロバート・カーギル70年代アメリカ、コロラド州デンバー北部を舞台とした連続少年誘拐事件を描いたスリラー。いわゆるシリアルキラーを題材にした映画は実話ベースのものも含
2022年初出 福島聡エンターブレインハルタコミックス 1巻(以降続巻)この世あらざるもの(心霊だけに限らず、動物や虫の声とか)を知覚できる不思議な少女メルと、論理派の男子小学生清晴が、幽霊たちの満たされぬ思いを遂げて成仏させていく物語。大
2004年初出 花沢健吾小学館ビッグコミックススピリッツ 全4巻久しぶりに読み返してみたらアイアムアヒーローやアンダーニンジャとは全然作風が違ってて驚いた、というのはありますね。ずっと変わってない、と勝手に思いこんでいたんですが、作者なりに
2018年初出 花沢健吾講談社ヤンマガKC 1~8巻(以降続巻)私にとっては前科持ちの漫画家なんで(アイアムアヒーローの件で)全く期待してなかった、というより、読むべきなのかなあ、と悩んだってのはあるんですけど、いざ手に取ってみたらそれほど
2009年初出 花沢健吾小学館ビッグコミックスピリッツ 全22巻いわゆる「ゾンビもの」の新たな可能性を模索した、といっていいと思います。ジョージ・A・ロメロのゾンビ三部作(映画)を嚆矢とし、90年代以降、長い間途切れていたゾンビを題材とする
2009年初出 白井弓子小学館IKKIコミックス 全5巻漂流の末、地球外の天体である碧王星にたどり着き、居住可能なまでにテラフォーミングを施した1次移民と、一方的に正当な移民であることを主張し、碧王星を統治しようとする2次移民の間で勃発した
スペイン 2018監督 オリオル・パウロ脚本 オリオル・パウロ、ララ・センディム25年前に事故で死んだ少年を救ってしまったがために、自分の娘を失った母親が、なんとか娘を取り戻そうと苦心するSFサスペンス。2022年現在NETFLIXでしか見
イタリア/フランス 1964監督 フェデリコ・フェリーニ原案 フェデリコ・フェリーニ、トゥリオ・ピネッリ夫の浮気を疑う女性の揺れ動く内面を、現実と妄想で彩った異色作。・・・っていうか、もう甘い生活(1959)以降、ずっと実験作というか異色作
フィンランド 2021監督 ハンナ・ベルイホルム脚本 イリヤ・ラウチ少女が見つけた謎の卵の孵化がもたらす恐怖を描いたホラー。誰かがすでにやってそうで、実はやってなかったネタかもしれんなあ、とは思いました。対外的に幸せ家族を演出しようとする母
韓国 2021監督、脚本 ユン・ジェグン12時間毎に違う男の肉体に憑依を繰り返す主人公が、自分の肉体?に起こっていることの真相を求めて駆けずり回るSFアクション。ちょっと説明が難しいんですが、簡単に言ってしまうなら東北のイタコみたいなもの、
フランス/ベルギー 2021監督、脚本 ジュリア・デュクルノー幼い頃に交通事故に合い、頭にチタンプレートを埋め込まれた女が辿る数奇な人生を描いた異色作。前作、RAW少女のめざめ(2016)の頃からその傾向はありましたが、今回もどこかデヴィッ
ギリシャ/ポーランド/スロベニア 2020監督 クリストス・ニク脚本 クリストス・ニク、スタブロス・ラプティス記憶喪失を引き起こす奇病が蔓延する世界で、病に罹患した男が少しづつ自分を取り戻していこうとする物語。SFっぽい設定ではありますが、
2021年初出 宮尾行巳講談社イブニングKC 1~2巻(以降続巻)中国王朝時代風の架空な世界を舞台に、羽人と呼ばれる不老不死な人外の怪物を描いた歴史?ファンタジー。秦の始皇帝をモデルにしたらしき人物(作者はあとがき漫画で秦か漢の時代ぐらいと
韓国 2020監督、脚本 ホン・ウィジョン副業で非合法な死体処理の仕事を引き受ける貧しい鶏卵業者の男が、反社組織のボスから誘拐した少女を押し付けられ、その扱いに窮する様子を描いた人間ドラマ。コメディっぽいプロットだなあ、と最初思ったんですけ