老い、生と死、家族の絆―インドの感動作「ガンジスに還る」
インドから、感動的な作品がやってきました。弱冠27歳の新鋭シュバシシュ・ブティアニ監督(兼脚本)の「ガンジスに還る」(10月27日公開)です。舞台は、インドのなかでも有名な聖地“バラナシ”。第2の主役ともいえる雄大なガンジス河が流れるこの地は、生と死が混沌とする神聖な場所として知られる。ガンジスの水はすべてのものを浄化するため、この世の苦しみから解き放たれるといわれており、この地で最期を遂げることは最大の喜びとされている。実際、映画の主役である父ダヤのように、死期を悟った人々がインド国内から数多く押し寄せるという。そこには、インド特有の死生観のあり方が、色濃く浮かび上がってくる。誰にでも訪れる“死”というテーマを、ユーモアと人情味溢れるタッチで描き、かつ家族の絆をからませてつづる、心温まる感動作になっています。...老い、生と死、家族の絆―インドの感動作「ガンジスに還る」
2018/10/27 13:29