『方法序説』
読書。『方法序説』ルネ・デカルト山田弘明訳を読んだ。世界でもっとも読まれている哲学書とも言われる、デカルト初期の代表著作です。デカルトの生きた時代は、日本で言えば江戸時代の初期のころです。全6部構成。本書のはじめは、デカルトの自伝的叙述になっています。そこで、「書を捨て旅に出る」ことの大切さが、デカルト自らの経験から語られますが、世間の実態に触れて学ぶという意味では、大きく言うと社会学のススメとも言えるのではないか、と思えました。象牙の塔となるな、ということでもあります。かつて戯曲家・寺山修司にも「書を捨てよ、街に出よう」という言葉があり、デカルトに共感しての言葉だったのかもしれないですね。速断や偏見には厳重に注意せよ、とデカルトは言います。問題を解くためにはそれがまず大事だと。そうした仕事をやり遂げるた...『方法序説』
2024/03/15 13:17