読書。『孤独の科学人はなぜ寂しくなるのか』ジョン・T・カシオポ/ウィリアム・パトリック柴田裕之訳を読んだ。孤独感・孤立感には、高血圧や運動不足、喫煙などと同じくらいの健康リスクがあると言われています。本書はそういったステージからさらに深掘りした知見を教えてくれる良書でした。400ページ超の分量があります。孤独感は、それを感じやすい人と感じにくい人がおり、また、感じた孤独への耐性では、強い人と弱い人がいます。これらは遺伝的に決まってくる要素だそうです。「強迫症」や「認知の歪み」の大元に恐怖や不安があることはこれまでの読書などでわかってはいたのだけれど、では恐怖や不安の原因はなんなのかははっきりとはわかっていなかった。それが、エーリッヒ・フロム『愛するということ』を読んだときに、不安の源にあるのは孤独感だとあ...『孤独の科学人はなぜ寂しくなるのか』