■試金石 バレンタインと云ふ旗日 ………… *しきんせき バレンタインといふはたび No.1939 …………◆私は寺育ちなので、自分自身を純粋な“仏教徒”だと思っていて…クリスマスだのバレンタインだの、ほとんど関心がない。◆にもかかわらず…毎年
思いがけない発見・小さな驚きを俳句と写真でまとめ…日々の記録として残しています。〈俳人の一句〉付き。
時々、“書”のようなものもアップしています。⇒見出し末尾に*印.
■痛む身も返り見られず 春の雨 ………… *いたむみもかえりみられず 八春の雨 No.1918 …………◆病院生活・老健生活それぞれ3ヶ月を経て、一月下旬…やっと解放された。◆と言っても、ショートステイとデイケアがあって、月の半分ほどは“老健”
■不可解なバレンタインといふ佳き日 ………… *ふかかいな バレンタインというよきひ No.1917 …………◆年々、少なくなってゆくが…今年も「バレンタイン」の贈り物が届いた。◆何とも不思議な〜「不可解」な気持ちになる…。◆コマーシャリズムに与
■冬の空 ここから見ゆるだけの空 ………… *ふゆのそら ここからみゆるだけのそら No.1916 …………◆老健暮らしも、すでに3ヶ月!◆嫌な事が重なり…ほとんど廃人のようになっている。◆「環境が人を作る」とも言うが。マトモな職員も多いのだ
■億年の 刹那煌めくお正月 ………… *おくねんの せつなきらめくおしょうがつ No.19 …………◆「明けまして、おめでとうございます!!!」◆トウトウ、老健にいるまま年が明けてしまった!◆夜中に叫び声を上げる老爺はいなくなったが…。「お父さん」
■✴︎滑稽・挨拶・即興〜余韻!!! ………… * No.19 …………◆【陽だまりPhoto俳句】俳句◁お正月▷刹那煌めくモノ!?・〈億年の刹那煌めく お正月〉+美空!?=Pic1・◇人の“一生”も、“お正月”の煌めきも…億年の宇宙の運行に
■老健の夜や 心にも隙間風 ………… *ろうけんのよや こころにもすきまかぜ No.1914 …………◆あまりにも“デリカシー”が足りない“老健”…スタッフ達である!◆「カーテンを閉めてくれ」と頼んでも…ご覧のとおり⬆️。まるで、真冬の“隙間
✴︎“老健”に小さなツリー クリスマス ………… *“ろうけん”にちいさなツリー クリスマス No.1913 …………◆ハロウィンだクリスマスだと、世間は賑やかなことだ。◆ムロン,仏教徒の私がクリスマスを祝うことなどないが…。 ◆ショーバイ上手に乗せ
■切干しや 隔離の夜は夢に妣 ………… *きりぼしや かくりのよるはゆめにはは No.1912 …………◆愚痴を言ってもしょうがないが…本当にヒドい施設である。◆昨夜は…同室の利用者の一人が、看護スタッフを怒鳴り付けた!◆若い、男のスタッフだっ
■外出といふ通院日 十二月 ① ………… *がいしゅつというつういんび じゅうにがつ №1911 …………◆12月になって、朝夕の気温がグッと下がった。◆看護スタッフ達は、それぞれ“寒さ”を口にするが…一日中エアコンに管理されている利用者にはピ
■もめ事のもとは小娘 そぞろ寒 ………… *もめごとのもとはこむすめ そぞろさむ No.1910 …………◆ムロン、もめ事を望んでいる訳でも、マシテ礼儀も弁えない“小娘”を相手にするなんて! 笑い者になるのがオチだろうな!?◆この施設では、日常的に“もめ
■小春日の病棟 婆の子守唄 ………… *こはるびのびょうとう ばばのこもりうた No.1909 …………◆高熱による隔離生活の間に個展が始まった。◆“詩絵”作品の制作以外は、会場にも行けず。額装・タイトルカード・展示作業など…連れ合いに任せ
[“老健”絶句曼荼羅]■身に入むや 深夜子の名を叫ぶこと ⑴ ★廃句浅流★ ………… *みにしむや しんやこのなをさけぶこと No.1908 ………… ◆病院の入院生活でもそうだったが…。◆ここ“老健”でも…まるで“終の棲家”のような様相を見せ
〜老健にて〜✴︎文化の日 吾等円卓軟々菜 ………… *ぶんかのひ われらえんたくなんなんさい No.1907 ………… ◆2つの病院を経て地元“老健”に移り、約3週間。不安・不満がなくなることはないが。◆心身ともに、小康状態と言えるか?◆こ
■車椅子明日は歩行器 日々草 ………… *くるまいすあすはほこうき にちにちそう No.1906 …………◆今の“老健”施設に移ってから、約2週間が過ぎた。◆ほとんどは“誠実”なスタッフ・利用者だが…ムシンケイなスタッフ、利用者を見下す言動に
■凛秋の富士 山肌を顕にす ………… *りんしゅうのふじ やまはだをあらわにす No.1905 …………◆この病室から見えるものは…ほとんど“富士山”だけ!?◆ベッドと毎日の食事と…そんなところか。◆シゼン、食材に触発された句ばかりになってしまう
■病室はいづれも孤食 涼新た ………… *びょうしつはいずれもこしょく りょうあらた No.1904 …………◆今回の入院生活も、2ヶ月を越えた。◆ほとんど食べたことのない“パン”類も食する狂気の毎日。◆不誠実な看護師に加えて…食べ物にも飽き
■子規忌とや 泣いて叫んでみたきもの ………… *しききとや ないてさけんでみたきもの No.1903 …………◆9月19日は、「敬老の日」そして、子規忌!◆“へちま”の“絶筆3句”を詠み…その翌日、34歳の若さで亡くなった子規だが…。◆『病牀六尺
■野垂れ死ぬこともまたよし 螻蛄鳴く ① ………… *のたれじぬこともまたよし おけらなく No.1902 …………◆先日(9/13)、今後の見通しについて入院先の主治医と話した。“老健”か“特養”に行くことになるだろうが…ヨーは「お金」の問題で、行く
■供されし月見団子の小さきこと ………… *きょうされしつきみだんごのちさきこと No.1901 …………◆今回の入院生活も、約一月半! ◆W難病の身ゆえか、おバカな(デリカシーの無い!?)看護士のせいか…楽しいこと・うれしいことはメッタにない。
■小窓行く夏の雲たち 終戦日 ………… *こまどゆくなつのくもたち しゅうせんび No.1900 …………◆もう10数年も前のことだが…知人から聞いた話…。⁂すでに、ここまででバカらしくなってしまったが…。◆四月、出逢いの季節…旧職員と新人との顔
■人の愚と宇宙は無限 原爆忌 ………… *ひとのぐとうちゅうはむげん げんばくき No.1899 …………◆「宇宙と人の愚かさは無限」というアインシュタインの言葉を素材に作った句!◆ただし、アインシュタインは「前者については断言できない」と付け
■病床にふつと潮の香 若布汁 ………… *びょうしょうにふっとしおのか わかめじる No.1898 …………◆“当季”ではないが…。8/2、理学療法士に2階に作られた中庭に連れ出してもらい。入院生活も2週間が過ぎ、こんな句ができた。◆入院最初の
■病室は小窓が一つ 夏の空 ………… *びょうしつはこまどがひとつ なつのそら No.1897 ………… 救急車内⬆︎◆0時半、足腰が立たなくなり…救急車を呼ぶ。救急隊員があちこちへ連絡、家を出たのが2時頃!? 地元の病院でコロナの検査(38.9
■✴︎滑稽・挨拶・即興〜余韻!!! ………… * No.18 …………◆〓[起]発見! 客観的事実・観察から出発!! 自然・人事=丁寧な観察! クイズも!◆〓[承]広い視野で考察・説明。準備・伏線…愛すべき失敗・愚かさ!!!◆〓[転]想像・連想・類推・
■救急車高速移動 明けやすし ………… * No.18 …………◆昨夜、救急車で高速道路を搬送。40㎞も離れた大きな病院に入院することになったのでした。◆ついにと言うか、とうとうと言うか…立ち上がることも歩くこともできなくなってしまったのです。?
✴︎洗脳はいまも巧妙 沖縄忌 ………… *せんのうはいまもこうみょう. おきなわき No.1896 …………◆調べれば、次々と新たな知を得ることができ…「沖縄忌」を季語に、いくらでも句ができそうだ。◆これまで、多くのことを知らぬまま過ごしてきたと
■梅雨出水 「今日も楽しく」「やっちゃえ」と ………… *つゆでみず 「きょうもたのしく」「やっちゃえ」と No.1895 …………◆世間では相変わらず、“安易”で“楽観的”&“攻撃的”で“刹那的”なCMが続いているが…。◆一昨年の熊本の大雨災
☆“副作用”!? 乗るのも怖い体重計 ★警個句川柳★ ………… *“ふくさよう”!? のるのもこわいたいじゅうけい yobun№25 ………… ◆手術退院後、入院前の体重のマイナス10㎏まで減らしたのだけれど! ナントこの日…入院前のマイナス3㎏ま
■猛暑日や “無差別”といふ理不尽さ ………… *もうしょびや “むさべつ”というりふじんさ No.1894 …………◆世間では、異常な暑さ=“猛暑日”が続いている。◆“コロナ禍”の数データ(死者数とともに、重度の熱中症で搬送された人の数)も報
■沖縄忌 焼け落つること二度三度 ① ………… *おきなわき やけおつることにどさんど No.1893 …………◆6月23日は、沖縄“慰霊の日”!!! ◆“唯一の地上戦”と言われることもあるが…“地形がかわった”とも言われる激しい“鉄の暴風”を受けた
☆“朽ちてゆく”兆候ばかり!? 次々と ★警個句川柳★ ………… *“くちてゆく!?”ちょうこうばかり つぎつぎと yobun№24 ………… ◆W難病を得て以来…“回復”を望んだこともあったが…。それは、どうも無理らしい!◆そこで、せめて…“現状
■主なき庭の片隅 諸葛菜 ★呟句!?★ ………… *あるじなきにわのかたすみ しょかつさい …………◆発病・手術から、もうすぐ5年。手足が不自由になって、狭庭の手入れができなくなった。◆一年前…庭木のほとんどを職人に伐採してもらい、それ以外
■さくらんぼ ことなる夢をみる二人 ………… *さくらんぼ ことなるゆめをみるふたり No.1892 …………◆先日、特別作品として結社に送った15句のうちの1句。◆皆さんご存知の四字熟語をヒントにして作った、駄句だったが…。◆日曜日が“父の日”
■葉桜や 曲がりなりてふ暮らしぶり ………… *はざくらや まがりなりちょうくらしぶり No.1891 …………◆「花過ぎ」と題し…上の句を含め、結社に特別作品15句を送った。◆体調不良で外出も儘ならない状況で…よい句ができるはずもないだが!?◆
■“ありのまま”答えるだろか 一茶なら ★待った句川柳★ ………… *“ありのまま”こたえるだろか いっさなら yobun№23. ………… ◆先日NHKの〔視点・論点〕で俳人の大谷弘至さんが語る〔小林一茶の生き方〕という番組を観た。◆一茶は以下の
■楽しけりゃそれでいいのさ 万愚節 ★忸怩句!?★ ………… *たのしけりゃそれでいいのさ まんぐせつ …………◆4月1日は“エイプリルフール”=“4月馬鹿”・“万愚節”。◆1年に一度…全世界的に“嘘”を吐いてもいい日!? ⌘ 螻蛄亭日乗
✴︎花万朶 “哲学の道”一筋に 、 ………… *はなまんだ “てつがくのみち”ひとすじに No.1890 …………◆前作(6/5)と同じく…時期も場所も近く。京都東山で詠んだ旧作。◆娘・息子が揃って学生時代を古都で過ごしたことで…豊かな旅を何度
■花の塵 訊けばめしひの犬と言ふ ………… *はなのちり きけばめしいのいぬという No.1889 …………◆最近、ロクな句ができないので…旧作に登場してもらうことにした。◆まだ息子が京都で暮らしていた頃。賀茂川沿いの堤で出逢った光景を句にした
■青あらし 「モラハラ妻」という言葉 ★驚句川柳★ ………… *あおあらし. 「モラハラづま」ということば Yobun№22 …………◆“ハラスメント(=嫌がらせ)”を調べているうちに、パワハラ⇒モラハラ(モラルハラスメント)という言葉へと至り…。◆さらに、“
■ストレスに負けてはならぬ 夏野菜 ④ ………… *ストレスにまけてはならぬ なつやさい No.1888 …………◆ストレスレスの生活を望んでいるが…。内外大小…ストレスだらけの毎日が続いている。◆どうしたら“ストレス”を減らせるのか?◆困った
■昼寝覚め 飼ひ犬はまだ夢の中 ………… *ひるねざめ かいいぬはまだゆめのなか No.1887 …………◆TVで、“痛痺れ(イタジビレ)”という言葉に出逢った。脊椎損傷をした料理人の方の言葉だった!◆私はいつも、自分の症状を“痛みと痺れ”と表現し
■島唄の聞ゆる夕べ 仏桑花 ………… *しまうたのきこゆるゆうべ. ぶっそうげ No.1886 …………◆何年前のことになるか…初めて沖縄を訪ねた時のこと。掲句の場面〜縁台で老人が三線を弾きながら歌っていた〜に出逢って感激した私であった。◆し
■春の雨 歩行不能の六時間 ② ………… *はるのあめ ほこうふのうのろくじかん No.1885 …………◆昨日は…。“終にきたか”と思った! ◆自分の脚で歩けなくなる日が!?! ◆低い椅子での2時間ほどのうたた寝から目覚めた直後だった…。◆自分の
⌘ 三度目の“最後のギター” 四月馬鹿 ② ★狂我意句★ ………… *さんどめの“さいごのギター” しがつばか No.1884 …………◆兄達の影響でギターを始めたのが、小学3年生の時。◆その時以来、オヨソ20台ほどのギターと出逢い…すでに“最
■できるのは祈ることのみ こどもの日 ① ………… *できるのはいのることのみ こどものひ No.1883 …………◆先日、我が家でて“お食い初め”なる儀式を執り行なった。◆世は、まさに疫病と戦争の中! こんな時代が来るなんて予想もしなかった
■まだ続く暴挙 憲法記念日も ★迷話句★ ………… *まだつづくぼうきょ けんぽうきねんびも Yobun№21 …………◆中七のために、“暴挙”としたが…。ウクライナ“侵攻”・“戦争”は、一人の人間の“狂気”によるものなのかもしれない!? 一国
■惜春の 路地伝ひくる子等の声 ② ………… *せきしゅんの ろじつたいくるこらのこえ No.1884 …………◆ゴールデンウィークの始まり。ということは…「春」の終わり。◆連れ合いは、帰省した娘家族と散歩に出掛けた。ムロン、飼い犬も一緒だ。◆脚
■生温き“みんな”の中に埋没す ★生温句!?★ ………… *なまぬるき“みんな”のなかにまいびつす Yobun№20 …………◆このところ…自分の中で気になっていたキイワードに、マスコミの報道などで出逢うことが多い。◆“原点”や“勝ち組”であったり“
■啄木忌 役に立たぬ手動かぬ手 ② ………… *たくぼくき やくにたたぬきうごかぬて No.1883 …………◆4月13日は、敬愛する石川啄木の忌日だった。◆あまりに若い(幼い=10歳!?)時に出会った歌人ゆえ、当時の感情は忘れてしまって…思いはビミョー
■生傷の絶えぬ麻痺の身 春夕焼 ………… *なまきずのたえぬまひのみ はるゆやけ No.1882 …………◆運動麻痺のせいか、感覚が鈍くなっているせいか…転倒による打撲や擦過傷・火傷などが絶えない。◆加齢とともに“できなくなること”が増える
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■試金石 バレンタインと云ふ旗日 ………… *しきんせき バレンタインといふはたび No.1939 …………◆私は寺育ちなので、自分自身を純粋な“仏教徒”だと思っていて…クリスマスだのバレンタインだの、ほとんど関心がない。◆にもかかわらず…毎年
■紅茶飲む春よ 老健退所の日 ① ………… *こうちゃのむはるよ ろうけんたいしょのひ No.1938 …………◆明るくて暖かい陽射し…外へ出るうのは何ヶ月ぶりだろう?!◆老健最後の日、カプセル浴でも片付けでも介護士達の振る舞いが優しく感じられた
■鬼は外 豆が欲しいと来やせぬか ………… *おにはそと まめがほしいときやせぬか No.1934 ………… ◆「節分」と言っても…ここ“老健”は、句材に乏しい場所。◆ところが…こんな珍事もおこるのである。◆ちっちゃな赤鬼が登場したと思ったら、
■死はいつも遠き出来事 雪しまく ………… *しはいつもとおきできごと. ゆきしまく No.1933 …………◆大地震の後は…猛風吹!?! やはり狂い始めているんじゃないか…この地球!◆ビクビク、コワゴワ暮らさなくちゃならないのか?!◆自然が“神”
■七日粥 種にもまして邪気の数 ………… *なのかがゆ くさにもましてじゃきのかず No.1932 …………◆今日は「七種粥」の日ということで、我が老健でも昼食には「七日粥」が振舞われた。◆「邪気の数」何ていう穏やかならざる措辞が出てきたのは
✴︎何てこと 正月までも大地震 ① ………… *なんてこと しょうがつまでもおおじしん No.1931 …………◆寝正月を決め込んで、ほぼ一日寝ていたが…。夕方目が覚めて、テレビを付けると…石川県での大地震(能登半島地震)&大津波!?!◆食事も、今日は
✴︎クリスマス 我はもとより仏教徒 ………… *クリスマス われはもとよりぶっきょうと No.1930 …………◆クリスマス・バレンタイン、最近ではハロウィン!? コマーシャリズムの嵐に揺れる無節操な姿…。◆“刹那の楽しみ”に身を任せるしか、
✴︎鰭酒や 手足不自由身の因果 ………… *ひれざけや てあしふじゆうみのいんが No.1929 …………◆「手足(2)の不自由」から「身(3)の因果」…ついでに「鰭(10)酒」まで、調子付いでしまったけれど。句の質は高まっていないようだ。◆まだまだ“
✴︎鰭酒や手足不自由身の因果 ………… *ひれざけや てあしふじゆうみのあんが No.1929 …………◆〓[起]発見! 客観的事実・観察から出発!! 自然・人事=丁寧な観察! クイズも!◆〓[承]広い視野で考察・説明。準備・伏線…愛すべき失敗・愚
■ウィット句に朗らかカット 秋うらら ………… * No.191 …………◆先々月先月の句誌で、句友の Yさんが亡くなったことを知った。◆“句友”と書いたが…私達の句誌『湧』では、主宰に続いて6人の句友が選ばれ、8句ずつ掲載されている。その6人の
■ウィット句に朗らかカット 秋うらら ………… *ウィットくにほがらかカット あきうらら No.1928 …………◆先々月先月の句誌で、句友の Yさんが亡くなったことを知った。◆“句友”と書いたが…私達の句誌『湧』では、主宰に続いて6人の句友が選ば
■小春日や 富士山称ふ審査会 ………… *こはるびや ふじさんたたうしんさかい No.1927 …………◆先日…楽しみにしていた“富士山への手紙・絵コンクールの最終審査があった。◆変な季節変化だが…「小春日」を何度も味わえるのはうれしいこと!?…◆
■冬ざるる 心曇らす世のニュース ① ………… *ふゆざるる こころくもらすよのニュース No.1926 …………◆コロナ禍から始まり、ロシアのウクライナ侵攻! さらにガザでの争い!!!◆いつまで続くのか…この天変地異?*アフガニスタン・シリ
■病床に葉付き木通の届きけり ………… *びょうしょうに はつきあけびのとどきけり No.1925 …………◆世間と縁が切れたような…“老健ライフ”である。◆まるで病棟のような建物内には…“自然”のモノは数少なく、鉢植えの草花くらい。◆そんなあ
✴︎秋深し 忘却といふ自衛術 ① ………… *あきふかし. ぼうきゃくというじえいじゅつ No.1924 …………◆相変わらず…“老健”でのデイサービスに通っている。◆往復の風景さえ車椅子の高さからは、ほとんど見えない。その上、全く自由がないのだか
✴︎風冷ゆる 人々隔つ高き壁 ………… *かぜひゆる ひとびとへだつたかきかべ No.1923 ………◆ロシアのウクライナ侵攻で世界が騒然としているのに…ガザ地区でも、今までにないほど激しい攻防が始まってしまったらしい。◆爆撃で破壊された建物
✴︎二平方メートル世界 穴惑 ………… *にへいほうメートルせかい あなまどい No.1922 …………◆今回の入所生活は3ヶ月続いた。◆精神的ダメージは、かなり大きく…何もする気がなくなったほど!◆そして、今回は…2泊のショートステイ。◆「穴惑」
✴︎いずれにも届かぬ思ひ 虫時雨 ………… *いずれにもとどかぬおもい むししぐれ No.1921 …………◆この日、始めて「虫」の声を聞いた。◆あいかわらずの“老健”通いで、自然に触れる機会はほとんどないのだ。◆しみじみと、しばらく聞いていた
✴︎夕花野 誰がためもなく祈ること ………… *ゆうはなの たがためもなくいのること No.1920 …………◆入退院(入退所)を繰り返してきた生活。◆不自由な車椅子の生活では、リアルな花鳥風月とも縁がなく…。◆それで…。◆こんな句になってしまった
■痛む身も返り見られず 春の雨 ………… *いたむみもかえりみられず 八春の雨 No.1918 …………◆病院生活・老健生活それぞれ3ヶ月を経て、一月下旬…やっと解放された。◆と言っても、ショートステイとデイケアがあって、月の半分ほどは“老健”
■不可解なバレンタインといふ佳き日 ………… *ふかかいな バレンタインというよきひ No.1917 …………◆年々、少なくなってゆくが…今年も「バレンタイン」の贈り物が届いた。◆何とも不思議な〜「不可解」な気持ちになる…。◆コマーシャリズムに与
■冬の空 ここから見ゆるだけの空 ………… *ふゆのそら ここからみゆるだけのそら No.1916 …………◆老健暮らしも、すでに3ヶ月!◆嫌な事が重なり…ほとんど廃人のようになっている。◆「環境が人を作る」とも言うが。マトモな職員も多いのだ
■億年の 刹那煌めくお正月 ………… *おくねんの せつなきらめくおしょうがつ No.19 …………◆「明けまして、おめでとうございます!!!」◆トウトウ、老健にいるまま年が明けてしまった!◆夜中に叫び声を上げる老爺はいなくなったが…。「お父さん」
■✴︎滑稽・挨拶・即興〜余韻!!! ………… * No.19 …………◆【陽だまりPhoto俳句】俳句◁お正月▷刹那煌めくモノ!?・〈億年の刹那煌めく お正月〉+美空!?=Pic1・◇人の“一生”も、“お正月”の煌めきも…億年の宇宙の運行に
■老健の夜や 心にも隙間風 ………… *ろうけんのよや こころにもすきまかぜ No.1914 …………◆あまりにも“デリカシー”が足りない“老健”…スタッフ達である!◆「カーテンを閉めてくれ」と頼んでも…ご覧のとおり⬆️。まるで、真冬の“隙間
✴︎“老健”に小さなツリー クリスマス ………… *“ろうけん”にちいさなツリー クリスマス No.1913 …………◆ハロウィンだクリスマスだと、世間は賑やかなことだ。◆ムロン,仏教徒の私がクリスマスを祝うことなどないが…。 ◆ショーバイ上手に乗せ
■切干しや 隔離の夜は夢に妣 ………… *きりぼしや かくりのよるはゆめにはは No.1912 …………◆愚痴を言ってもしょうがないが…本当にヒドい施設である。◆昨夜は…同室の利用者の一人が、看護スタッフを怒鳴り付けた!◆若い、男のスタッフだっ
■外出といふ通院日 十二月 ① ………… *がいしゅつというつういんび じゅうにがつ №1911 …………◆12月になって、朝夕の気温がグッと下がった。◆看護スタッフ達は、それぞれ“寒さ”を口にするが…一日中エアコンに管理されている利用者にはピ
■もめ事のもとは小娘 そぞろ寒 ………… *もめごとのもとはこむすめ そぞろさむ No.1910 …………◆ムロン、もめ事を望んでいる訳でも、マシテ礼儀も弁えない“小娘”を相手にするなんて! 笑い者になるのがオチだろうな!?◆この施設では、日常的に“もめ
■小春日の病棟 婆の子守唄 ………… *こはるびのびょうとう ばばのこもりうた No.1909 …………◆高熱による隔離生活の間に個展が始まった。◆“詩絵”作品の制作以外は、会場にも行けず。額装・タイトルカード・展示作業など…連れ合いに任せ
[“老健”絶句曼荼羅]■身に入むや 深夜子の名を叫ぶこと ⑴ ★廃句浅流★ ………… *みにしむや しんやこのなをさけぶこと No.1908 ………… ◆病院の入院生活でもそうだったが…。◆ここ“老健”でも…まるで“終の棲家”のような様相を見せ
〜老健にて〜✴︎文化の日 吾等円卓軟々菜 ………… *ぶんかのひ われらえんたくなんなんさい No.1907 ………… ◆2つの病院を経て地元“老健”に移り、約3週間。不安・不満がなくなることはないが。◆心身ともに、小康状態と言えるか?◆こ
■車椅子明日は歩行器 日々草 ………… *くるまいすあすはほこうき にちにちそう No.1906 …………◆今の“老健”施設に移ってから、約2週間が過ぎた。◆ほとんどは“誠実”なスタッフ・利用者だが…ムシンケイなスタッフ、利用者を見下す言動に