雑炊
私が4~5歳くらいの頃だったろう 祖母と二人で 祖母の姉さんの家を訪問したことがあった 姉さんという人は 裁ち台を前に縫い物をしていた 側に 長火鉢があり五徳には小鍋がのっていて 何かが ぐつぐつと煮え それがいい匂いをしていた 昼餉の雑炊をつくっているのだった 祖母とお姉さんは 親しげに話合っていたが 私はその小鍋に意識が集中していた 結局 その雑炊のご馳走に与ることなく 帰宅した 今 雑炊と聞くとその時のことを思い出す そのお姉さんの顔はおぼろげにしか覚えていないが 雑炊の小鍋の中味は覚えている ニラ の入った柔らかそうな 醤油をたらしたおじやだった にほんブログ村
2019/01/13 13:20