烏
向かいの屋根のアンテナに カラスが二羽飛んできてとまった 同じ大きさくらい 親子か 夫婦か きょうだいかと 何となく見ていると 一羽の方が しきりに相手の首筋のあたりを つついている 子が親に甘えているのか 親が子の面倒をみているのか 又は どちらかが 愛情表現をしているのか なんとも判断できない 先に飛び去った方が親だろう と 見当をつけ様子を見ていると つついている方の烏が 大きく羽を広げて飛び去った 残された烏は 口を開けたまま 呆然とした様子 所在なげにアンテナの周りを ぴょこぴょこと歩いている ああ どこの世界にも 子離れできない親と 親離れできない子が いるのだなあ とおもった に…
2018/07/12 12:21