ら、ら、ら
「ら、ら、ら」働いて、働いて朝から晩まで働いて、働いて衣服に染み付いた汗のにおいわずか三日間、束の間の休息ゴロゴログルグルゴロゴロと心地よさそうな寝息を立てて働き者の猫は夢の世界に浸る想像が、希望が、未来が山麓の石清水のようにこんこんと湧いてくるよそして、昔から変わらない歌を子供たちがくちずさむら、ら、らら、ら、ら目に映るすべてがまばゆくてそう、あれはちょうど一年前あの白い雲のようになりたいとふもとの祠に通った回数は優に一千回を数えたああ、我が町に雪が降るあの町にもこの町にも雪が降るよそして、あなたの足元一面に舞い降りる白く冷たい花びら少し積もって、ぜんぶ覆って精一杯の愛情であなたを包もうら、ら、らら、ら、らら、ら、ら
2020/12/31 00:41