ここにいること(即興詩)
「ここにいること」わたしは今生きているそれは、前を向くこと立ち上がること朝焼けを眺めること全身に日の光を浴びること帰り道で雨に打たれること濡れた髪をタオルで拭うこと生暖かいコンビニ弁当と一人きりの晩酌狭い湯船につかって鼻歌を歌いペタンコの布団に寝ころんで天井を眺めれば普段より緊張感を増した私の心に眠気が襲う今日一日ここにいることが許されたそう安堵して枕を抱きしめるそんな狂おしい日々がまだまだ続く振り返ると少しつらくなるから前を向くここにいることここにいることかつて世界がこんなに狭いなどと思わなかった逃げ場のない時間と空間の中で唯一わたしの手のひらの中にあるそれがここだったここにいることここにいることいま世界はここでしかないのだから世界中の人々とここを共有しようもしそこに行けずとも世界がなくなることなどないたとえ...ここにいること(即興詩)
2020/04/30 23:40