BL小説「凸月の狼たち −逆遺言篇−」を掲載します。
アメーバブログ、FC2ブログ、小説家になろう、の3サイト同時掲載です。
2019年4月
この度は『凸月の狼たち』シリーズを三巻に渡り完読下さり、誠にありがとうございました。 この物語は、以前書いたストレートものヴァンパイア作品『カゲロウCAV…
確信を得た男は冷静さを取り戻し、もう一度、引き戸を開けるように板を右から左へ押してみた。 すると、嘘のようにスーッと板が動き、四方板に囲まれた、低く狭い通路…
すると、左の道には無反応で、右の道に翳した時には一際明るく輝いた。 “どっちに行くべきか?” 左の道の光への興味は尽きなかったが、折角、老人にもらった竹なの…
「ハッハハ・・・それは人間界での話じゃろ?ここはあの世とこの世の狭間じゃからな。色々と違うのじゃよ。 じゃあ、聞くが、主の名は?歳は?・・・」 老人は男を試…
近づくにつれ、背後の竹林は茶屋の建物の影になって眩しさは和らいだが、まるで茶屋に後光が射しているみたいだった。 「御免下さい・・・」 暖簾を潜りながら言い、中…
“何でこんなに眩しいんだ?” あまりに不自然で強烈な光に、男は手を翳して光源の方を見上げると、何やら密集した木々が揺れていた。 “何だ?あれ・・・” 両手で…
“冷てぇー・・・” 額に当たった水滴で男は目覚めた。 「どこだ?ここは・・・」 起き上がると、そこは洞窟のようだったが、山を貫くトンネルのような出入口以外が…
三峰自身が前世で経験しているはずなのだが、転生によって抹殺の臨場感は全く記憶に残っていない。 せめてもの救いは二週間程度で砂になるということだった。 人間だっ…
思考に疲れると洞内の水滴や水脈の音に耳をそばだてたり、“炎苔”の光とゆらぎが映し出す影に目を凝らしたりして、勇夜の気配を待ちわびた。 普通、真っ暗な洞窟の中で…
11月17日、三峰は下調べのつもりで広大なセミナーハウス敷地内にある洞窟、『北上第一プラント』に行ってみることにした。 18年前、三峰がここで大神に発見された…
翌日、昼少し前に勇夜は瞬間移動で三峰の自宅の玄関に現れた。 いきなり音も無く家の中に現れるという、ヴァンパイア同士では許容する来訪シーンではあるが、何かに集中…
2019年4月
「ブログリーダー」を活用して、VO.Endicottさんをフォローしませんか?