リスク資産への投資に踏み出せていないような未経験者さんと話をしていて、どうして今後も世界経済が成長すると思えるんですか?そんなの分からないじゃないですか。株価が上昇するかどうかだって……というような率直な疑問を投げかけられることがよくありました。ふむふむ。たしかに未来がどうなるかなんて分かりませんよね。・・ただ、それでも私はリスク資産への投資をする、という判断を下しています。...
手間とコストをかけずに実践しているインデックス投資やら家計やら保険やらクレジットカードやらのブログ。
自分の全資産(少ないですが)を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、資産の一部を世界中の株式や債券などの保有にあてています。 投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…
10年以上もブログを書いていると、記事を公開する前にそれがどれくらい読まれるのか「ある程度」は予想がつきます。ごく稀に、予想外の反響があったり、思っていたほど読まれなかったことなどもありますが、大体は事前にほぼ分かります。個別の投資信託について解説したり、どの金融商品がいいのかというような記事を書いたり、露骨な給与事情を晒したり、話題になっているマーケットのニュースを取り上げたり、相場についての考察...
10年以上前に勤務地の近くで大きなアオダイショウやシマヘビを捕獲し、ノリでそのまま職場で飼ってみました。すると案の定、幾度も脱走して同僚や関係者を戦慄させました。やがて上司から追放命令を受け、反抗期の中学生よろしく何度か抵抗したものの、最終的には旗色が悪くなって自宅に持ち帰りました。そのヘビは、私の娘が生まれるよりも前から我が家で飼育しています。...
山崎元さんはイタズラ小僧のような表情で「かなり久しぶりだけど、たまには、ちょっとくらいならいいよね」と言いながら、大好きなウィスキーを少しだけ飲み、とても嬉しそうに「やっぱり景気のいい人と飲む酒は美味いなぁ」と、食道がんの手術の影響で掠れてしまった声で言いました。昨年(2023年)の夏のことです。その時点で既に1年以上の闘病を続け、ステージ4の癌であることを公表していた山崎さんは、ご自身の「持ち時間」に...
先進国と新興国、投資するならどちらのほういいのか。両方に投資するならどのくらいの比率が適切なのか。積み立て投資(ドルコスト平均法)と一括投資はどちらのほうが効率的なのか。インデックス投資かアクティブ投資か高配当か。米国株(SP500)か世界株(オルカン)か。毎月分配型投信はいいのか悪いのか。損切りの是非。などなど。既に話題に上りにくくなったものもありますが、SNSなどでは定期的に上記のようなテーマで議論が...
ブログネタが思い浮かんだり、記事を書きたくなるのはどういうときか
このブログも書き始めの頃は、書きたいことがたくさんあったものの、さすがに10年以上も続けていると、ひと通り書きたいことは書いてしまっています。ってか、調べてみたら、5年以上前に私は「書きたいことをひと通り書き終えた」状態になったと記事にしていました。【参考記事:書きたいことをひと通り書き終えたあとの投資ブログ運営をどうするか】そうは言いつつも、一応ここまでブログを書き続けることができているのは、やは...
落ちているお金を拾ったら、たとえいくらであろうと警察に届けなければなりません。まあ、実際のところ、私のような成人男性が落ちている1円玉を拾って、それを交番に届ける行為は警察官に対する嫌がらせに近いような気もしますが、法律では、落ちているお金を勝手に自分のものにしてしまうのは、遺失物横領罪とかいう罪になるのだったと記憶しています。・・おっと、失礼、今回はこういうことを書きたいのではありませんでした。...
ご存じの方も多いと思いますが、とても残念なことに、今年(2024年)1月1日に経済コラムニストの大江英樹さんがお亡くなりになってしまいました。昨年ちょうど同じくらいの時期に急病で数ヶ月の入院生活を送った者同士※として、SNSで励ましあったりしていたので、訃報には大変驚きました。最後まで生き続けることを前提にして諸々の発言されていた姿勢には、私も非常に勇気づけられました。【※参考記事:生死の間を彷徨っていまし...
少年の頃、漠然と考えていた「あんな大人にはなりたくねえ」という大人像がありました。守りに入った大人はカッコ悪いと思っていました。じゃあ、どういう大人になりたいのか、と問われても漠然としていてよく分からなかったものの、少年の感性というか「ティーンエイジの心」は失いたくないと考えていたように思います。・・はて、今の自分は、少年の頃の自分に胸を張って会える大人になっているでしょうか。コツコツとインデック...
入院中に更新が滞っていた年末年始の定形記事や、これまた入院中に出版されたり著者からいただいた投資本の書評ばかり書いてきましたが、ようやくそれも一段落しました。依然として現在の私の生活は、生きるために生きることが中心です。【参考記事:生死の間を彷徨っていました】そんな状況だからか、考えることはどうしても、自分はいつまで生きられるのか、どう生きるか、そんなことばかりになってしまいます。...
投資を始める前の自分に読ませたい!…『改訂版 お金は寝かせて増やしなさい』(水瀬ケンイチ著)
投資歴20年超、投資ブロガーとしても20年弱のキャリアを持ち、6年ほど前に書いた投資本がシリーズ累計21万部となっている水瀬ケンイチさんが、そのベストセラー本の改訂版を出版しました。当ブログを読んでくださるような人であれば、この界隈の最大手『梅屋敷商店街のランダムウォーカー』を知らないことはないと思いますが、あのブログも記事数が5000本を超えていて、今からそのすべてを読むのは相当な変態でない限り難しいでし...
褒めるもディスるもこれ読んでから...『間違いだらけの新NISA・イデコ活用術』(田村正之著)
私が入院している間に出版されていた投資本の感想をアップする記事ばかりが続いていますが、今回読んだのもスゴい一冊でした。日本経済新聞の編集委員兼紙面解説委員であり、証券アナリストであり、CFPであり、社会保険労務士でもある田村正之さんの書かれた本です。ありがちな勘違いを徹底的に正していく形式で、かなり詳しいというか、細かくてマニアックというか、とにかく濃厚すぎる投資本でした。...
毒舌系というか刺激強めの文体でズバズバ切るようなスタイルで本を書いてきた後田さんが、(その主旨は変えずに)やさしく教えてくれる感じの新著を書きました。昨年末の私の入院中に出版されていたため、書評(感想)記事の更新が数ヶ月遅れてしまいました。が、著書の内容は普遍的で変わることのないものなので、おそらく10年後に読んでも当たり前に通用すると思います。メッチャいい本でしたよ。【参考記事:生死の間を彷徨って...
もう昨年の話ですが、晋遊舎のムック本に少しだけ掲載されていました。2023年11月28日発売の『株大全2024 (100%ムックシリーズ) 』というムック本です。ムック本とは、普通の本と雑誌の中間に位置するような「あるテーマに関する“まとめ本”」のことだそうです。雑誌(magazine)の「m」と書籍(book)の「ook」をくっつけてmook(ムック)と呼ぶようになったとか。「虫とり小僧」としてのこれまでメディア等への出演・掲載履歴...
『新NISAとiDeCoで資産倍増 人生100年時代の新しいお金の増やし方』(大江加代著)を読みました
昨年、著者の大江加代さんからいただきました(恐縮にござりまする)。iDeCoとNISAのどちらでも運営側(政府側)に近いところに関わっている大江さんならではの解説書でした。制度誕生の経緯やこれまでの変遷など、NISAやiDeCoを利用する際に直接役立つのかよく分からないウンチクのような記述も多いのですが、その点こそが最近異様に類書の多いこの分野の本の中で差別化されているような気がしました。...
おかげさまでブログ開始11周年を迎え、12年目に入ることができました。昨年末は個人的な大ピンチがあって、ブログ継続というか生命の存続すら危ぶまれました。が、ペースは落ちつつも、どうにかこうにかまだ文字を綴ることができています。【参考記事:生死の間を彷徨っていました】継続できているのは読んでくださる方がいるからこそであります。どうもありがとうございます。...
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は買いなのか…デメリットはないの?
投信ブロガーが選ぶ fund of the year 2019・2020・2021・2022・2023と5年連続で堂々の第1位に輝き、巷で「オルカン」なぞと呼ばれて一層注目が集まっているせいか、「虫とりさんは、eMAXIS Slim 全世界株式(イーマクシス・スリム・オール・カントリー)をどう思いますか?」というような意見を求められる機会が増えています(もちろん受賞前からもかなりありましたけどね)。全世界株式への投資についての考えは何度も書いたこと...
昨年、当ブログ経由で買われた書籍(電子書籍を含む)のベストテンに一言解説をつけて、ランキング形式でまとめておきます。基本的には「良い」と思った本しかブログでは取り上げないのですが、その中でもやはり上位ベスト10に入るような本は特にオススメの良い本ばかりです。...
毎年恒例ですが、個人的な備忘録と過去記事の紹介を兼ね、昨年一年間で多く読まれた当ブログの記事に一言を添えてランキング形式で記録(発表)しておきます。力作からしょうもない記事まで色々ありますが、どんな記事が読まれるかは、公開するまで分からないものです。...
新NISAは無理のない範囲で…2023年末のアセットアロケーションとポートフォリオ(と昨年下半期の投資と考察)
例年であれば、年末に計算してその年のうちに記事にする自分のアセットアロケーションとポートフォリオですが、昨年の後半はいつもどおりのブログ更新なんてできる状況ではなかったため、翌年(今年)にずれ込んでしまいました。【参考記事:生死の間を彷徨っていました】ただ、そもそも私の投資スタイルは基本的に「ほったらかし」で、投資行為そのものは本当に忘れてしまうレベルで(自動で)続けています。自分の投資状況の確認...
あけましておめでとうございます。「今年の目標」というほど堅苦しく身構えたものではありませんが、年初なので、いま考えていることをひとつ。それは、腹八分目を心がけたい、ということです。...
お陰さまで医師から自宅療養への切り替え許可がおり、12月中に退院することができました。それなりに長い入院期間が示すように、途中何度か冗談抜きで命が危なかったのですが、なんとか死なずにここまでこられて本当によかったです。とはいえ、まだまだ不安要素は多く、手足に痺れが残ったまま体力も回復していないので、日常生活で普通の人が当たり前にできることの多くができません。入院生活から(パートを辞めた)妻のフルタイ...
入院生活も3ヶ月目に入ろうとしています。ここは一応、投資・マネー系のブログなのですが、最近は「死にかけた話」を引っ張り続けていて、もはや闘病者の生存確認ブログになっております。元気になれたら、医療費や保険などを含めたお金の話なんかも書いてみたいとは思っています。だって10月の医療費なんて、健康保険適用前の請求金額が軽く1000万円を超えてましたからね。たまげましたよ。ただ、今は、入院生活や闘病、自分の生...
前回の記事(参考:生死の間を彷徨っていました)で私の、のっぴきならぬ近況について書きましたが、未だ入院生活は続いています。そろそろ2ヶ月になります。まだ風呂はおろか、シャワーも浴びることもできていません。体重は15kg近く減り、見た目の筋肉はなくなりヒョロガリを絵に書いたようになっていて、誰と戦っても一撃でヤラれそうです。腕の血管や首や鼠径部は、点滴やら採血やらカテーテルやらの穴だらけ。中途半端に伸び...
今月はブログ更新どころではありませんでした。意識のないまま生死の間を彷徨っている時間と、意識だけはあっても身体中に管や点滴の入った状態で自分ではほぼ何もできないまま病院の集中治療室にいる時間がほとんどでした。差し迫った生命の危機からは脱し、一般病棟へ移ったあとも、文字を読んだり、スマホに文字を入力したりするのはかなり大変な作業で、10年以上ほぼ毎週更新してきたこのブログも1ヶ月間放置してしまいました...
観光地でカメラのシャッターを押して欲しいと頼んでくるカップル、急いでいるときに道を尋ねてくる高齢者、一人でゆっくりしたい温泉入浴中にやたらと話しかけてくるおっさん……他にもいくらでもありますが、その後、二度と会うことがないような他人に親切に感じよくする意味は一体何なんだろう?と考えたことがあります。一緒にいる知人に「親切な自分」を見せつける必要もなく、おそらくすぐに相手の記憶からも消えるであろう状況...
へぇ、投資とかしてるんだぁ、100万円預けたら増やしてくれる?
なぜか私は職場で「投資に詳しいキャラ」にされてしまい、質問や相談が集まってくることを以前記事にしたことがあります(該当記事)。その後も、同僚や友人・知人たちと、そういう話になることはたまにあり、んで、私がそれなりの期間にわたって投資を継続していることが分かると、「んじゃ、虫とり小僧くんに100万円預けるから、増やしてよ」というようなことを冗談めかして言われたことが何度もあります。そう、1度や2度ではな...
幼児期の体験が人格形成に大きな影響をあたえるように、投資初期の体験(相場環境や判断成否など)は投資スタンスに大きく影響する可能性が高いように思います。そりゃそうですよね。投資スタート以来、5年間上げ相場だけ経験している人と、5年間下げ相場だけを経験している人が同じ感覚になるはずがないですし、10回連続で投資判断が的中した人と10回連続で投資判断を間違えた人が同じ投資スタンス(とか自己評価)になるはずがな...
もしも自分の余命がある程度分かり、しかもそれが短かったら、どういう時間の使い方をするかについて考えてみたことがあります。実際には「あとどれくらいの時間が残っているのか」は分からないですし、勤労子育て世代の自分としては、目の回るような日常の中では考えを実践する余裕なんてほぼありませんが、限られた時間の人生におけるものごとの優先順位を意識するのは大切なことだと思います。なるべくなら死ぬときに後悔したく...
投信ランキング特集はクビになりました…『投資信託完全ガイド』(2023-24年版)
ここ数年、毎年夏に改定される晋遊舎のムック本に、しぶとく私のコメントなどが掲載されています。2023年8月23日に発売された『投資信託完全ガイド2023-2024 (100%ムックシリーズ 完全ガイドシリーズ374)』です。 この本は、投資信託そのものの解説と、普通の人にもできる投資の啓発書といった趣のガイドブックで、国際分散積立インデックス投資を勧める内容になっています(私も18年以上実践しているものです)。丸一冊、投資信...
『新NISA対応!ラクにお金を増やせる最強のインデックス投資』(NightWalker著)を読みました
投信ブロガー界の仙人ことNightWalkerさんが、5年ぶりに本を出版しました。前著がベースにはなっているものの、全面改訂と言ってもよいレベルの加筆修正と情報のアップデートがなされていました。前著よりも分厚くなっていますが、パラパラとめくってみた私の印象は「文字が大きい、文字数はそんなに多くない、気軽に読めそう」というものでした。...
でしゃばりで、しゃべりたがりな私は、同僚や友人などに相談されると、ついつい調子に乗って「投資」について熱く語ってしまうことがあります。【参考記事】・職場の同僚から投資や保険に関する質問を受けることが増えてきた・パンチのあった親友(武勇伝シリーズ番外編)以前も知人(まだ20代の若者)に、生命保険の見直しについて相談を受けた際、当ブログで最初に書いたような、保険会社の資金運用や手数料について説明してみま...
投資による資産形成を実践しつつ、関連情報を見聞きしていると、「外貨建て資産」という言葉をけっこう頻繁に見聞きします。「外貨建て資産」とは、外貨(円以外の通貨)で直接保有するもの、つまり、その購入・残高表示・利払い等が外貨でなされる資産だと私は理解しています※1。(とりあえず、当ブログ内ではこれを定義として書き進めます。)ところが、世間一般では、投資対象が外国資産(外国企業の株式や外国の債券など)であ...
新しいNISAは「シンNISA」ではなく「統合NISA」でもなく、ただの「NISA」で決まり!(金融庁の公式回答!?)
来年(2024年)から、新しいNISAが利用できるようになります。投資可能期間と非課税期間は恒久化。つみたて投資枠と成長投資枠を併用できて、年間の投資可能額は360万円。トータル1800万円の上限はあれど、売却しても翌年に取得価格分の枠が復活するゴージャス仕様です。【参考記事:新しいNISAは危険だ(使い方の基本方針を考える)】この新しいNISAについては、シンNISAとか恒久NISAとか統合NISAとかブラボーNISAとかムシトリNIS...
現実的な日常生活の範囲内でのケンカ相手というか、敵にすると最も厄介なのは執念深くて粘り強いタイプだと思っています。執念深くて粘り強いやつは、いつまでも諦めません。ずっと、ずぅっと、ずぅぅぅっっと、しつこくこちらを観察して、落ち度を探し、攻撃の機会を伺ってきます。ありもしない噂を作って流し続けたり、裏で盛んなネガティブキャンペーンを張り、もう終わりにしようというような手打ちも決して受け付けない。そん...
岸田政権下では国民の資産所得倍増を目指す政府のスローガンとして「貯蓄から投資へ」という言葉がよく聞こえてきます。ただ、以前からもそのような標語はよく聞いていましたし、調べてみると2000年代初期にもよく言われていたとか。そしてなんと証券業界では50年以上も前から「これからは貯蓄から投資の時代だ」なぞと言われていたそうです。そういえば、数千年以上前から「最近の若いヤツは」的なことが言われていたとか、いや本...
土曜日や日曜日の子供の習いごとの送り迎えをしたり見学したりしていると、パパ友やママ友、ボランティアの保護者コーチなどの知り合いが増えてきます。んで、親しくなっていくにつれて、本人から聞いたり他の人から聞いたりして、誰がどこでどんな仕事をしているのかなども分かってきます。そこで感じるのは、皆勤に近いレベルで顔を出す人(土日が完全に休みの人)ほど、いい会社に勤めていて、高い給料をもらっていることです(...
セゾン投信の中野晴啓会長が、親会社の意向と対立し退任した件で、一部の投信ブロガー界隈や金融クラスタ界隈は大いにざわつきました。私も大いにざわついた一人です。【参考記事:セゾン投信中野会長退任(更迭?)に思うこと】ただ、私の紹介でセゾン投信を利用し始めた親族や知人などの多くは、そんなこと全く知りもしないまま、現在も積み立てや保有を続けています。...
もう随分と前の話です。ブログのメールフォームを通じて、取材の依頼がありました。何度も見聞きしたことのあるメジャーなマネー誌からでした。当時まだブログを書き始めて比較的日が浅かった私は、あまり深くは考えずに、自宅の最寄り駅の近くにある喫茶店で仕事帰りに対面インタビュー取材を受けました。そういえば、当時はオンライン取材という概念は(電話取材を例外とすると)ほぼ存在していなかったと思います。...
リスク資産がけっこう増えていた…2023年6月末のアセットアロケーションとポートフォリオ(と今年上半期の投資と考察)
今年も、もう半年が過ぎました。私の投資スタイルは基本的に「ほったらかし」。投資行為そのものは本当に忘れてしまうレベルで(自動で)続けている状態です。んでも、ブログのネタとして半年に一度は考察みたいなものを書く機会を設けるようにしています。そうしないと、資産状況のチェックすらしなくなって、万が一不正出金とかがあっても気づけなくなってしまいそうなので。今年の上半期を振り返ってみても、特に印象に残ること...
毎度おなじみ、晋遊舎のムック本の取材に協力し、今回も何箇所か掲載されました。2023年6月26日発売の『新・NISAビギナーズガイド (100%ムックシリーズ) 』というマネー本で、一冊丸々、来年から使えるようになる新しいNISAのガイドです。メディア等への出演・掲載履歴は備忘録として記事に残しておくことにしているので、今回も所感を合わせて一応書いておきます。...
先日、20代の中国人の方と話している際に、ちょっとした会話の流れから、高校時代に部活動は何をやっていたのかと訊ねてみました。すると「部活動なんてない」という答えが返ってきました。中国の高校生の多くは、都市部のいい大学に入るための受験競争が凄まじく、放課後の部活動なんてないそうです。勉強が忙しくてそれどころではなく、当然、放課後にアルバイトするなんてこともあり得ないと。運動をしている人は、それを専門と...
投資における私の失敗談や、インデックス投資の魅力など…ZUU Onlineに掲載されました
ZUU Onlineからインタビュー取材を受け、そのときの問答が公開されました。ZUU Onlineとは、お金やマーケットなどの話題や情報を中心としたウェブ金融メディアで、富裕層向けのネタから庶民向けのネタまで幅広く扱っている印象を私は持っています。上場企業の運営するメジャーなメディアと、場末のこのブログを同列に考えるのはおこがましいですが、マネー系の情報を発信するサイトとしては、2013年スタートの私のブログと「同い年...
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リスク資産への投資に踏み出せていないような未経験者さんと話をしていて、どうして今後も世界経済が成長すると思えるんですか?そんなの分からないじゃないですか。株価が上昇するかどうかだって……というような率直な疑問を投げかけられることがよくありました。ふむふむ。たしかに未来がどうなるかなんて分かりませんよね。・・ただ、それでも私はリスク資産への投資をする、という判断を下しています。...
リスク資産への積み立て投資で資産形成を図る場合、それが成功するかどうかの一番大切なポイントは、どんなときも継続できるか否か、であるように思います。マーケットの値動きがないときも、暴騰時も、暴落時も、どんなときでもなるべくストレスのかからない方法を見つけてしまえば、投資は継続しやすくなります。自分の心地いいスタンスを見つけることはとても大切です。もちろん、自分の大切なお金を投じる投資対象が何なのか、...
投資による資産形成を始めて20年くらいが経ちますが、その間、私はどちらかというと節約寄りの思考だったというか、おそらく世間の平均よりはけち臭く生活してきました。将来の選択肢を増やすためとか、いざというときに職を失っても困らないようになどと考え、可能な範囲で支出のセーブに努めました(参考:なぜ投資(資産運用)をするのか)。その一方で、将来のために備えすぎて今を楽しまないのも勿体ないと自分に言い聞かせな...
平均寿命くらいまで生きるのであれば、頭脳も気力も体力も、普通はどこかで必ずピークを迎え、下り坂を降りていくことになります。なるべくピーク付近に留まる努力をしたり、下り坂を降りるペースをある程度遅くすることは可能かもしれませんが、ほぼ確実に「二度と戻れないピーク」というものがあるはず。そこを過ぎた後は下り坂が続くだけです。...
当ブログには相変わらず、一定数の苦情めいたメッセージが寄せられます。「インデックス投資は儲かるんじゃなかったの!?」「オルカンで積み立て投資を始めて、もう半年以上経つのに順調に増える気配がないです。騙されました。ショボーン(´・ω・`)」「8資産均等型はリスクが低いんじゃなかったのか!!」というようなカンジです。・・タイトルにもしたのですが、「投資でリターンを上げるためには、マイナスリターンになること...
インデックスファンドの自動積み立てで世界中の株式や債券などに分散投資を行い、最初に決めた資産配分がズレたらリバランスをする……そんな感じで私は20年以上投資を続けていますが、リーマンショックでもアベノミクスでもコロナショックでもそのスタンスや投資対象は変えてはいません。心がけていることは、なるべく低コストにすることと手間をかけないことくらいで、実質的にはほぼほったからかしです。んでも、「なんとかショッ...
ある人が「投資をするなら、高い時期に売って安い時期に買わないと儲からないから、積み立てをやめてリスク資産を売却して、暴落時に再度買い直す」と言っていました。そして、そのようにすれば投資で儲けるのは簡単だ、とも。...
デートのときは、割り勘にするのか、それぞれかかった分だけ別会計にするのか、男が奢るのか。10円安い牛乳を買うために、10km以上離れたスーパーマーケットに行くことはお得なのか。宝くじは当たるはずのない「バカ税」なのか、夢やワクワク感を買えるものなのか。稼いだお金は今どこまで使って、将来のためにどれくらい残すべきなのか。リボ払い、ローン、奨学金など、借金はどこまでアリかナシか。生命保険の金額は大きいほど愛...
投資家としてもブロガーとしても私の先輩にあたり、尊敬しているお二人※が既にそれぞれのブログで取り上げていますが、日本経済新聞が熱い記事を公開しています。「異形」の制度、つみたてNISA物語 逆風越えゲリラ戦:日経新聞↑無料会員に登録すれば、ひと月に1記事まで読めます新NISA誕生秘話というか、資産形成のための長期投資用としてはイマイチ使い勝手は良くなかった初期型NISAが、およそ10年間でどのような道のりを経て現...
私は弱い人間なので、ついつい「言葉」にしがみついて、ホッとしたり、気合いを入れたり、都合のいいように納得したりするために、どこかで見た名言等をその都度メモしておいて読み返す習性があります。そのためのお気に入りの「名言集」みたいなものを随時更新していて、自分に言い聞かせるようにたまに見返してはX(Twitter)に投稿したりしています。先日も以下のような投稿しました。「一生を終えた後に残るのは、集めたもので...
当ブログにはたまに「あなたは暴落が来てほしいんですか?」というようなメッセージが届いたりします。こういう記事(好調相場は続かないかもしれない)を書いたりしているからかもしれません。そりゃ、私だって暴落なんて来てほしくないですよ。...
家族会議を開き、これまでに宿泊した天然温泉宿(旅館やホテル)を、お湯・料理・雰囲気・おもてなし・設備などから総合評価して、我が家独自のランキングを作ってみました。評価は以下のような6段階。S(☆☆☆):この宿に泊まるためだけに旅行に行ける(リピート必須)A(☆☆):また泊まりたいと強く思える(リピートしたい)B(☆):リピートしてもいいレベルC:まあまあだったけど、リピートはなしD:悪くはなかったけど、もうい...
おかげさまでブログ開始12周年を迎えることができました。一昨年末に急病をしてからは感染症に気をつける必要性が増してしまい、外に出て人様に会う機会が激減。家族以外とは一度も会食をしていません。そのせいもあって、このブログは私にとって非常に貴重な社会との接点となっています。なんかその割には、ヘボい記事ばかりを書いてしまっていますが、文字を綴ることができているだけでOKと思うことにしています。【参考記事:生...
昨年、当ブログ経由で買われた書籍(電子書籍を含む)のベストテンに一言解説をつけて、ランキング形式でまとめておきます。基本的には「良い」と思った本しかブログでは取り上げないのですが、その中でもやはり上位ベスト10に入るような本は特にオススメの良い本ばかりです。投資ブログなのに投資本が1位にならず、小説などもランクインするのは当ブログならではだと思います。...
あけましておめでとうございます。「今年の目標」というほど堅苦しく身構えたものではありませんが、年初なので、いま考えていることをひとつ。それは、ツラくて苦しいときには空を見上げてみる、ということです。その理由というか目的は、リラックスしたいとか、涙がこぼれ落ちないようにとか、そういうのではありません。...
毎年恒例ですが、個人的な備忘録と過去記事の紹介を兼ね、今年一年間で多く読まれた当ブログの記事に一言を添えてランキング形式で記録(発表)しておきます。ここは投資がメインテーマのブログなのですが、いつも上位にランクインするのは投資以外の記事になります。...
今年が終わるまでにはもう少し時間がありますが、今のうちに自分のアセットアロケーションやポートフォリオなどを確認しておきます。私の投資スタイルは基本的に「ほったらかし」。投資行為そのものは本当に忘れてしまうレベルで(自動で)続けている状態です。んでも、ブログのネタとして半年に一度は考察みたいなものを書く機会を設けるようにしています。そうしないと、資産状況のチェックすらしなくなって、万が一不正出金とか...
ふるさと納税は、我が家でも10年以上前から毎年利用しています。私は高い志や立派な思想を持っている人間ではありませんし、世の中に大きな影響力を持っているわけでもないので、当然のことのように個人としての効率性というかお得度を優先してしまいます。ただ、完全に返礼品目当てでやっているので、制度の趣旨や自分が住んでいる自治体から受けている恩恵のことを考えると、声を大にして「ふるさと納税やってます!」的なことは...
好きなことを仕事にできたら、最高レベルの幸せだと思います。でも、それは多くの場合、簡単ではありません。いくつものハードルがあります。・仕事にできるような好きなことがあるのか・好きだと思っていることは本当に好きなのかそもそも、このくらいの前提条件でけっこうな人が弾かれてしまうような気がします。自分が好きなことを自覚できていなかったり、好きだと思っていても本当に好きではなかったなんてこともありそう。自...
昨年は大変でした。危うく死にかけたというか、超幸運にも命拾いしたのですから。そういえば、この時期はまだ入院していました。【参考記事:生死の間を彷徨っていました】周囲の多くの人も「本当に大変でしたね」と声をかけてくださいます。自分でもマジで大変だったと思っています。ただ、急病を生き延びはしましたが、今後の人生の自由度や選択肢が大きく制限されることにもなってしまいました。そのような影響なども考慮して、...
10年以上もブログを書いていると、記事を公開する前にそれがどれくらい読まれるのか「ある程度」は予想がつきます。ごく稀に、予想外の反響があったり、思っていたほど読まれなかったことなどもありますが、大体は事前にほぼ分かります。個別の投資信託について解説したり、どの金融商品がいいのかというような記事を書いたり、露骨な給与事情を晒したり、話題になっているマーケットのニュースを取り上げたり、相場についての考察...
10年以上前に勤務地の近くで大きなアオダイショウやシマヘビを捕獲し、ノリでそのまま職場で飼ってみました。すると案の定、幾度も脱走して同僚や関係者を戦慄させました。やがて上司から追放命令を受け、反抗期の中学生よろしく何度か抵抗したものの、最終的には旗色が悪くなって自宅に持ち帰りました。そのヘビは、私の娘が生まれるよりも前から我が家で飼育しています。...
山崎元さんはイタズラ小僧のような表情で「かなり久しぶりだけど、たまには、ちょっとくらいならいいよね」と言いながら、大好きなウィスキーを少しだけ飲み、とても嬉しそうに「やっぱり景気のいい人と飲む酒は美味いなぁ」と、食道がんの手術の影響で掠れてしまった声で言いました。昨年(2023年)の夏のことです。その時点で既に1年以上の闘病を続け、ステージ4の癌であることを公表していた山崎さんは、ご自身の「持ち時間」に...
先進国と新興国、投資するならどちらのほういいのか。両方に投資するならどのくらいの比率が適切なのか。積み立て投資(ドルコスト平均法)と一括投資はどちらのほうが効率的なのか。インデックス投資かアクティブ投資か高配当か。米国株(SP500)か世界株(オルカン)か。毎月分配型投信はいいのか悪いのか。損切りの是非。などなど。既に話題に上りにくくなったものもありますが、SNSなどでは定期的に上記のようなテーマで議論が...
このブログも書き始めの頃は、書きたいことがたくさんあったものの、さすがに10年以上も続けていると、ひと通り書きたいことは書いてしまっています。ってか、調べてみたら、5年以上前に私は「書きたいことをひと通り書き終えた」状態になったと記事にしていました。【参考記事:書きたいことをひと通り書き終えたあとの投資ブログ運営をどうするか】そうは言いつつも、一応ここまでブログを書き続けることができているのは、やは...
落ちているお金を拾ったら、たとえいくらであろうと警察に届けなければなりません。まあ、実際のところ、私のような成人男性が落ちている1円玉を拾って、それを交番に届ける行為は警察官に対する嫌がらせに近いような気もしますが、法律では、落ちているお金を勝手に自分のものにしてしまうのは、遺失物横領罪とかいう罪になるのだったと記憶しています。・・おっと、失礼、今回はこういうことを書きたいのではありませんでした。...
ご存じの方も多いと思いますが、とても残念なことに、今年(2024年)1月1日に経済コラムニストの大江英樹さんがお亡くなりになってしまいました。昨年ちょうど同じくらいの時期に急病で数ヶ月の入院生活を送った者同士※として、SNSで励ましあったりしていたので、訃報には大変驚きました。最後まで生き続けることを前提にして諸々の発言されていた姿勢には、私も非常に勇気づけられました。【※参考記事:生死の間を彷徨っていまし...
少年の頃、漠然と考えていた「あんな大人にはなりたくねえ」という大人像がありました。守りに入った大人はカッコ悪いと思っていました。じゃあ、どういう大人になりたいのか、と問われても漠然としていてよく分からなかったものの、少年の感性というか「ティーンエイジの心」は失いたくないと考えていたように思います。・・はて、今の自分は、少年の頃の自分に胸を張って会える大人になっているでしょうか。コツコツとインデック...
入院中に更新が滞っていた年末年始の定形記事や、これまた入院中に出版されたり著者からいただいた投資本の書評ばかり書いてきましたが、ようやくそれも一段落しました。依然として現在の私の生活は、生きるために生きることが中心です。【参考記事:生死の間を彷徨っていました】そんな状況だからか、考えることはどうしても、自分はいつまで生きられるのか、どう生きるか、そんなことばかりになってしまいます。...
投資歴20年超、投資ブロガーとしても20年弱のキャリアを持ち、6年ほど前に書いた投資本がシリーズ累計21万部となっている水瀬ケンイチさんが、そのベストセラー本の改訂版を出版しました。当ブログを読んでくださるような人であれば、この界隈の最大手『梅屋敷商店街のランダムウォーカー』を知らないことはないと思いますが、あのブログも記事数が5000本を超えていて、今からそのすべてを読むのは相当な変態でない限り難しいでし...
私が入院している間に出版されていた投資本の感想をアップする記事ばかりが続いていますが、今回読んだのもスゴい一冊でした。日本経済新聞の編集委員兼紙面解説委員であり、証券アナリストであり、CFPであり、社会保険労務士でもある田村正之さんの書かれた本です。ありがちな勘違いを徹底的に正していく形式で、かなり詳しいというか、細かくてマニアックというか、とにかく濃厚すぎる投資本でした。...
毒舌系というか刺激強めの文体でズバズバ切るようなスタイルで本を書いてきた後田さんが、(その主旨は変えずに)やさしく教えてくれる感じの新著を書きました。昨年末の私の入院中に出版されていたため、書評(感想)記事の更新が数ヶ月遅れてしまいました。が、著書の内容は普遍的で変わることのないものなので、おそらく10年後に読んでも当たり前に通用すると思います。メッチャいい本でしたよ。【参考記事:生死の間を彷徨って...
もう昨年の話ですが、晋遊舎のムック本に少しだけ掲載されていました。2023年11月28日発売の『株大全2024 (100%ムックシリーズ) 』というムック本です。ムック本とは、普通の本と雑誌の中間に位置するような「あるテーマに関する“まとめ本”」のことだそうです。雑誌(magazine)の「m」と書籍(book)の「ook」をくっつけてmook(ムック)と呼ぶようになったとか。「虫とり小僧」としてのこれまでメディア等への出演・掲載履歴...
昨年、著者の大江加代さんからいただきました(恐縮にござりまする)。iDeCoとNISAのどちらでも運営側(政府側)に近いところに関わっている大江さんならではの解説書でした。制度誕生の経緯やこれまでの変遷など、NISAやiDeCoを利用する際に直接役立つのかよく分からないウンチクのような記述も多いのですが、その点こそが最近異様に類書の多いこの分野の本の中で差別化されているような気がしました。...
おかげさまでブログ開始11周年を迎え、12年目に入ることができました。昨年末は個人的な大ピンチがあって、ブログ継続というか生命の存続すら危ぶまれました。が、ペースは落ちつつも、どうにかこうにかまだ文字を綴ることができています。【参考記事:生死の間を彷徨っていました】継続できているのは読んでくださる方がいるからこそであります。どうもありがとうございます。...
投信ブロガーが選ぶ fund of the year 2019・2020・2021・2022・2023と5年連続で堂々の第1位に輝き、巷で「オルカン」なぞと呼ばれて一層注目が集まっているせいか、「虫とりさんは、eMAXIS Slim 全世界株式(イーマクシス・スリム・オール・カントリー)をどう思いますか?」というような意見を求められる機会が増えています(もちろん受賞前からもかなりありましたけどね)。全世界株式への投資についての考えは何度も書いたこと...
昨年、当ブログ経由で買われた書籍(電子書籍を含む)のベストテンに一言解説をつけて、ランキング形式でまとめておきます。基本的には「良い」と思った本しかブログでは取り上げないのですが、その中でもやはり上位ベスト10に入るような本は特にオススメの良い本ばかりです。...
毎年恒例ですが、個人的な備忘録と過去記事の紹介を兼ね、昨年一年間で多く読まれた当ブログの記事に一言を添えてランキング形式で記録(発表)しておきます。力作からしょうもない記事まで色々ありますが、どんな記事が読まれるかは、公開するまで分からないものです。...
例年であれば、年末に計算してその年のうちに記事にする自分のアセットアロケーションとポートフォリオですが、昨年の後半はいつもどおりのブログ更新なんてできる状況ではなかったため、翌年(今年)にずれ込んでしまいました。【参考記事:生死の間を彷徨っていました】ただ、そもそも私の投資スタイルは基本的に「ほったらかし」で、投資行為そのものは本当に忘れてしまうレベルで(自動で)続けています。自分の投資状況の確認...
あけましておめでとうございます。「今年の目標」というほど堅苦しく身構えたものではありませんが、年初なので、いま考えていることをひとつ。それは、腹八分目を心がけたい、ということです。...