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【本の感想】キース・ピータースン『暗闇の終わり』
高校生の連続自殺を取材する新聞記者の活躍を描いた作品。自身も娘に自殺されてしまった過去を持つ主人公。取材を通して辛い過去に折り合いをつけられるのでしょうか。その後の主人公の人生が気になるウェルズシリーズ第一弾。
2020/04/30 07:00
【本の感想】西加奈子『ふくわらい』
他人の顔を妄想でふくわらいをする癖をもつ女子の物語。登場人物は、奇人変人のオンパレードです。彼らの交わす会話から、主人公のチャーミングさが浮彫になります。クスクスぐらいの笑いありのちょいオモロイ系です
2020/04/29 07:00
【本の感想】長嶋有『泣かない女はいない』
さしたる志もなく大手企業の下請け会社に事務職員として勤め始めた女性の物語。どこにでもある日常のさざ波が、殊更深刻になるわけでもなく描かれています。可笑しさの中にちょっとした寂しさや涙が見え隠れする作品です。
2020/04/28 07:00
【本の感想】ピーター・グロース『ブラディ・ダーウィン: もうひとつのパール・ハーバー』
オーストラリアから連想するものといえば、ゴールドコースト、ケアンズ、エアーズロックに、コアラ、カンガルーでしょうか。首都を聞かれて、さすがにメルボルンと答えることはなくなったけれど、観光以外に思い浮かぶものがありません。 …
2020/04/27 07:00
【本の感想】カール・ハイアセン『顔を返せ』
『顔を返せ』(Skin Tight)(1989年)は、カール・ハイアセン(Carl Hiaasen)にしては珍しくハードボイルド路線です。 主役の元州検察局捜査官ミック・ストラナハンのキャラクターによるところが大きいので …
2020/04/26 07:00
【本の感想】小林頼子『フェルメール ―謎めいた生涯と全作品』
絵画鑑賞の予習、復習に最適な文庫サイズのフェルメール本です。サイズの大きな画集や研究本と異なり、手軽に取り出せていつでも読めるというコンセプト。著者の文書の上手さに感銘を受けます。
2020/04/25 07:00
【本の感想】コンスタンティーノ・ドラッツィオー『カラヴァッジョの秘密』
17世紀以降の西洋画家に絶大な影響を与えたカラヴァッジョの波乱万丈の生涯を紐解くものです。本書の冒頭に掲載した全30枚の絵画写真を参照しつつ、伝記風にカラヴァッジョの偉業とその時々の精神のあり様を描いていきます。
2020/04/24 07:00
【本の感想】中村文則『最後の命』
少年の頃に受けた精神的な傷が癒されぬまま大人になった男たちの物語です。あぁ、トラウマ話ね、と一言では片づけられない、逃げ場のない息苦しさを感じます。
2020/04/23 07:00
【本の感想】ニール・ジョンソン『複雑で単純な世界: 不確実なできごとを複雑系で予測する』
複雑性科学を概説し、複雑性科学がどのような場面で適用がすすんでいるかを提示するものです。科学の知識がなくとも読めるという謳い文句ですが、ゆえに明確さを欠いてしまうといジレンマに陥っているようです。
2020/04/22 07:00
【本の感想】山本文緒『恋愛中毒』
妙齢の女性がはまり込んでしまった恋愛事情を描いた作品です。タイトルからは、次々と男性遍歴を重ねるような印象を受けますが、さにあらず。たった一人の男に、どっぷりと浸かった女性が主人公です。
2020/04/21 07:00
【本の感想】イスマイル・カダレ『夢宮殿』
幻想小説? いえいえ、本書は、全体主義への批判であるとともに、最貧国として蔑まれ孤立化した故国アルバニアを嘆く、カダレからの近隣諸国への文学によるメッセージだったのでしょう。
2020/04/20 07:00
【本の感想】カール・ハイアセン『トード島の騒動』
ヒトの異常な部分をとんがらせた奇矯な人物がしこたま登場し乾いた笑いを誘います。環境破壊への怒りが際立つ作品ですが、奇人変人を縦横無尽に暴れさせ笑いの中に深刻さを包んでいるのがハイアセン流でしょうか。
2020/04/19 07:00
【本の感想】ジム・トンプスン『取るに足りない殺人』
トンプスンの比較的初期の作品です。ごくありふれた保険金詐欺のための殺人を描いています。こすっからい登場人物たちの駆け引きが面白いのですが、ノワールとしてはパワー不足を感じてしまうかもしれませんね。
2020/04/18 07:00
【本の感想】島田荘司『火刑都市』
東京という都市の成り立ちを背景にして、そこで暮らす孤独な人々の悲哀が描かれたミステリ。トリックが地味めで、事件そのものも納得性はいまひとつ。けれど、大都会の中で生きていくことの辛さについては強い共感をおぼえます。
2020/04/17 07:00
【本の感想】カーター・ディクスン『爬虫館殺人事件』
ヘンリー・メリヴェル卿ものの、第15作目にあたる本格ミステリです。目張り密室トリックに加え、ロミオとジュリエット的なロマンスが彩を添えます。
2020/04/16 07:00
【本の感想】森絵都『カラフル』
魂が現世にホームステイするというお話しです。目を開き耳を傾ける事、そして赦す事の大切さを著しているのでしょうね。文章のフワフワ感は、少年少女向けかと思います。
2020/04/15 07:00
【本の感想】中村航『100回泣くこと』
ぼく(I)と、きみ(You)ではなくWeの物語。二人が紡ぎ積みかさねていく、二人だけの世界は、微笑ましいくらいに透き通った愛に満たされています。愛する人の死がテーマですが、癒しに似た清々しさを感じます。
2020/04/14 07:00
【本の感想】ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた』
ユカタン半島キンタナ・ロー州を舞台とした3つの連作短編からなる海洋幻想小説です。幻想的なフワフワ感に、現実のやるせなさを混ぜ込んだような作品です
2020/04/13 07:00
【本の感想】ドナルド・E・ウェストレイク『忙しい死体』
ウェストレイクお得意のドタバタものです。いわゆるスラップスティック・コメディ。ゆる~いコミカルさが漂っています。大笑いとはいきませんが、くすっとはさせてくれるでしょう。
2020/04/12 07:00
【本の感想】三田誠広『いちご同盟』
生きていくことに希望を見出せない15歳の少年が、死に直面した少女との触れ合いから命の意味を見つめ直していきます。二人の無言の会話は、彼らの苦悩とすれ違いと和解を絶妙に表現した名シーン。愛と友情と死の物語です。
2020/04/11 07:00
【本の感想】藤井孝一『週末起業』
藤井孝一 『 週末起業 』は、会社を辞めずに起業する をテーマに、ひとつのワークスタイルを提示するものです。一昔前の新書なので、旬の情報かというと隔世の感は否めません。古びたのではなくて、週末起業というワークスタイルが一般的になったのしょう。 書籍 の評価:★★★☆☆
2020/04/10 07:00
【本の感想】本多孝好『MEMORY』
本多孝好『MEMORY』は、『MOMENT』、『WILL』に続く、連作短編集です。前二作より先に本作品を手に取ってしまうと、所々、ハテナ?になるので、順に読み進めることを”強く”おススメします。 とは言え、本作品は、スト …
2020/04/09 07:00
【本の感想】ロス・トーマス『神が忘れた町』
ロス・トーマス 『 神が忘れた町 』を読了した印象は、報償を得て逃亡者を匿う神の忘れたまいし町という設定の妙、そしてそこで交わされる会話の妙。一気に読ませる力をもっている作品です。すっかり作者の技に感服し、のめり込んでしまいました。 作品 の評価:★★★★★
2020/04/08 07:00
【本の感想】筒井康隆『エロチック街道』
筒井康隆 『 エロチック街道 』は、著者ならではの実験的な作品を読むことはできますが、毒性は極めて少ない短編集です。ニヤニヤ笑いが止まらない歴史小説のパロディー「時代小説」、映画化もされたとってもハッピーな「ジャズ大名」、他。 作品 の評価:★★★☆☆
2020/04/07 07:00
【本の感想】北原亞以子『恋忘れ草』
北原亞以子 『 恋忘れ草 』は、江戸時代(天保三年頃)の、職業婦人、現代で言うところのキャリアウーマンが主役の短編集です。本作品集は、仕事に恋に生きる女性たちの逞しさが、活き活きと描かれています。読了時には、明日への活力を与えてくれる、爽やかな余韻の残してくれます。 作品 の評価:★★★★☆
2020/04/06 07:00
【本の感想】リディア・ケイン 、 ネイト・ピーターゼン『世にも危険な医療の世界史』
リディア・ケイン 、 ネイト・ピーターゼン『 世にも危険な医療の世界史 』は、トンデモ医療行為の歴史を紐解くものです。シロウトの自分にもアブナさは分かるものばかりですが、当時の常識で正当な処置として普及していたのです。さほど大昔の出来事ではないという事実には、薄ら寒さを感じさせます。 書籍 の評価:★★★★☆
2020/04/05 07:00
【本の感想】山田詠美『ぼくは勉強ができない』
山田詠美 『 ぼくは勉強ができない 』は、勉強ができない男子高校生が主役の連作短編集です。愛とか死とか性とか世界観とか人生観とかがぎゅうっと詰まっています。成人でも子供でもない年代の独特の青臭さがよく表されていますね。教育論として面白く読めます。 作品 の評価:★★★★☆
2020/04/04 07:00
【本の感想】柚木麻子『早稲女、女、男』
柚木麻子 『 早稲女、女、男 』は、早稲田女子を中心に展開される女子大生たちの恋愛事情他、を描いた連作短編集です。本作品集は、早稲田、慶応、立教、学習院と、女子大生を類型化して主役に据えています。恋愛模様から、それぞれの出身大学の個性を特徴づけているのが楽しいですね。 作品 の感想:★★★☆☆
2020/04/03 07:00
【本の感想】ディーン・クーンツ『ドラゴン・ティアーズ』
ディーン・クーンツ 『 ドラゴン・ティアーズ 』は、不死身の悪意に立ち向かう人々を描いたスーパーナチュラルな物語です。B級SF映画の趣ですが、登場人物たちが人生の意味を問い直すという横軸をきっちり組み込んでいるのがクーンツらしいですね。 作品 の感想:★★★☆☆
2020/04/02 07:00
【本の感想】筒井康隆『くたばれPTA』
筒井康隆 『 くたばれPTA 』は、比較的実験的な作品が少なく、比較的読みやすい作品集です。植民星の紛争に翻弄される男を描いた「モケケ=パラリパラ戦記」は、アルフレッド・テニスン『イノック・アーデン』を彷彿させる叙情的な傑作です。 作品 の評価:★★★☆☆
2020/04/01 07:00
2020年4月 (1件〜100件)
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