いも棒 ~棒ダラをお皿に盛れば今年最後の充実感~
3年前までは大鍋で、約20数年連続で大量に炊いた「いも棒」だが、肉厚の戻した棒だらが売ってあったので、小さい方のアルマイトのお鍋で、昔よりウンと少量を超久々に炊いてみた。いも棒とは、京料理の一種で、硬い棒だらと柔らかい海老芋を炊いて、煮方の腕を競うような意地の煮もの勝負であり、宮中への献上品とされていた。ワシの20数年の切磋琢磨した煮ものは、専門店を凌ぐレベルに達している。棒だらは、お茶での下茹でを含めて数回繰り返し、柔らかさを出すのに根気よく仕事をしている。本チャンで煮るときは、煮汁は昆布ベースに鰹のお出汁で、沸騰させず澄んだまま最後まで仕上げるのが少々厄介だ。我が家は里芋が好みで、えび芋よりもさらに柔らかいゆえに煮汁だけを使って別鍋で煮て、大皿で初めて棒だらと里芋がこんにちわのいも棒となる。肉厚の棒だらは、...いも棒~棒ダラをお皿に盛れば今年最後の充実感~
2021/12/31 15:00