小説をあきらめた話
ふと思い出した学生時代の話。 4回生の年度末、春休みの早い私大生が次から次へとミクシィの日記を上げていた。 卒業旅行でドイツへ行った、イタリアへ行った等みんな大騒ぎである。 「仕事が始まったら近場の海外しか行けなくなっちゃうから」感が文面に滲み出ている。 こっちはまだ卒業も決まってない(卒論が1月末締切だったしね)し 卒業したらしたで奨学金を返済するので海外など行っている場合ではない。 就活に失敗しているやさぐれ貧乏学生の私と友人はますますやさぐれ、 みんなが海外に出るならば私たちは県境すら越えないもんね!と十津川旅行を計画。 八木まで電車で出て日本一の長距離路線バスで十津川まで行ったのだった…
2022/01/12 12:00